biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

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20話

警備室に戻るとロバートは驚いた顔で修司とジルを見る。

 

「シュウその格好はなんだ。ジルはどうしたんだ。」

 

「ジルさんがやられた。」

 

「なに!?」

 

立ち上がろうとしたが骨が折れている為、腹周りをおさえる。

 

「ぐぅぅ…」

 

「ボブ大丈夫…!?」

 

修司はロバートをイスへ座らせ、ジルを机へ寝かせる。

 

「あぁ、大丈夫だ。だれにやられたんだ?」

 

「下水道で会ったあのコート野郎だ。」

 

「あいつレオン達が倒したんじゃないのか。」

 

「生きてたんだ。あれだけ撃ったのに。」

 

「じゃあジルはそいつに」

 

「あぁ…触手を腹に刺されて。もしかしたら感染してるかもって。」

 

「それでそのコート野郎は?」

 

「俺がロケットランチャーで粉々にした。」

 

「バリーに教わったことが役にたったな。」

 

「そうだね。」

 

修司の顔は笑っているが焦っている。

急いでワクチンを探さないと

警察署にいたマービンのようにゾンビ化してしまう。

それだけは絶対にしてはいけない。

 

「ボブはここで二人を見てて。」

 

ショットガンと弾箱をロバートに渡し、修司はマガジンに弾を装填する。

 

「ダメだ。俺も一緒に行く。」

 

「もしジルさんがゾンビ化してシェリーを襲ったらどうする!」

 

ロバートも一緒に警備室を出たら

最悪の場合ジルがゾンビ化してシェリーを襲うかもしれない。

それだけは回避しなけれはならない。

それにロバートは骨が折れて重傷だ。

足手まといにしかならない。

 

「それにシェリーと約束しただろ。

クレアさん達が来るまで一緒に待ってようって言っただろ?」

 

修司とロバートはベッドに眠っているシェリーを見る。

 

「だが、しかし…」

 

「頼むボブもう時間がないんだ。はやくワクチンを探さないとジルさんが…」

 

修司はロバートに一人で行かせてほしいと頼んだ。

こうしている間もジルの感染が進んでいる。

急いでワクチンを打たないとゾンビ化してしまう。

 

「わかった…ここは任せろ。」

 

「ありがとうボブ。」

 

弾をマガジンに入れたことを確認するとベストに入れて警備室に出ようと

ドアノブに手をかけようとしたところでロバートに呼び止められる。

 

「絶対死ぬなよ。生きて戻ってこい。」

 

修司は頷いて、警備室を出た。

 

アサルトライフルを構えてメインシャフトへ進む。

ゾンビが倒れていたが動くようすがない。

アサルトライフルでゾンビをつつくが動かない。

 

「レオンさんとクレアさんが倒してくれたのかな?」

 

ゾンビに警戒しながら左側の通路へ進む。

イーストエリア通路に進むと目の前と左右の奥に扉があった。

 

「どこから入ればいいんだろう。」

 

どの部屋にジルを治すワクチンがあるのか。

迷っている間にもジルの感染が進んでいる。

 

「こうなったら左側から入ろう。」

 

修司は左側の扉から調べることにした。




もう修司のことをカルロスと呼んでもいいんじゃないでしょうか?←

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