biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

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17話

タイラントを溶鉱炉へ落とすがエイダがレオンを庇い倒れてしまう。

 

「レオン、はやくワクチンを探さないと

私一人で探すからレオンは…」

 

「いや、俺も行く一人では危険だ。」

 

「ありがとうレオン。」

 

レオンは後ろ髪に引かれる気持ちだったが今はシェリーが危ない

エイダを置いていき、来た道を戻るが扉を開けるとゾンビが現れる。

 

「こんなときに」

「邪魔だ、どけ!」

 

レオンはエイダを助けられなかった苛立ちをゾンビにぶつける。

ゾンビを倒しエレベーターまで移動する。

エレベーターに乗り警備室がある階まで上がる。

 

「シェリーは無事かしら…」

 

「あの子なら大丈夫だ。それにロバートが一緒にいる。」

 

エレベーターが開き警備室の通路からメインシャフトへ行くがゾンビがゆっくりレオン達に近づく。

 

「簡単に通してくれそうもないな。」

 

「蹴散らしてくれるわ。」

 

ゾンビを倒しながらタイラントがいて通れなかった右側の扉を開けて進む。

ウェストエリア通路を進むと血だらけのアネットが倒れていた。

 

「大丈夫か。」

 

「Gは…さらに…成長してる…このまま…だと…シェリーが…」

 

アネットの周りに血の海が出来ている。

はやく止血しないと彼女の命が危ない。

 

「はやく血を止めないと」

「無理よ…もう長くないわ…」

「アネット、シェリーを治すワクチンはどこにあるの?」

 

「最下層の…P-4レベル…実験室…おねがい…シェリーを…助けて…」

 

「あぁ必ず助ける。」

 

「それと…」

 

アネットはレオンの腕を掴む。

 

「酷いママだけど…あなたのことを愛していたって伝えて…」

 

レオンは頷く。

 

「ありがとう…」

 

レオンの腕を掴むの力がなくなる。

彼女の顔は安らに眠っているようだった。

「行こう」

 

「えぇ」

 

レオンとクレアはアネットの想いを胸にしまい

左側に進みダクトへ出た。

ダクトに入ると天井が巨大な植物が張り付いていた。

 

「こいつ生きてるのか?」

 

「さっきの植物の化け物の親玉かしら?」

 

「俺達に害はなさそうだな。」

 

イビーの親玉を無視して下の階へ降りる。

扉を見つけるが蔦が絡まっておりドアノブに手をかけるがびくともしなかった。

 

「くそ、開かない。」

「下へ降りるしかないわね。」

 

「そうだな。」

 

扉を開けるのを諦めてもう一つ下の階へ降りる。

扉は蔦が絡まっておらず簡単に開いた。

 

「行けそうね。」

 

「急ごう。」

 

ダクトからCエリア通路へ進む。

手前と奥に続く道が左右二つに別れていた。

 

「左に進みましょう。」

 

「わかった。」

 

レオン達は奥へ続く扉へ進んでいくと

複数の画面が設置されているモニター室にたどり着く。

 

「ここはモニター室か?」

 

警備室と違いモニター室は一部画面が破壊されており

所々に血が付着していた。

 

「クレア不味いぞ。」

 

「どうしたのレオン?」

 

「モニターを見ろ。」

 

クレアは画面を見ると先程通った通路があった。

奥からリッカーが現れてゆっくり近づいてきた。

監視カメラを見ると天井に張り付いて近づき監視カメラを壊した。

 

「俺達がさっき通った道だ。」

 

「ということは…」

 

天井から物音がした。

レオンはサブマシンガン

クレアはショットガンに切り替え

天井に向けて構える。

 

天井を見るとリッカー数体がレオン達を見つめて天井から降りる。

 

「撃ちまくれ!」

 

レオンの合図でリッカーに撃ちまくる。

クレアが近づいてくるリッカーをショットガンを使い遠くへ吹き飛ばし

レオンは吹き飛ばされたリッカーに追い討ちをかける。

お互い弾が少ない状態で武器の特性を十二分に活用し

リッカーを全滅する。

 

「次がくる前に進むわよ。」

 

「それは名案だ。」

 

リッカーの増援が来る前にモニター室を出る。

 


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