biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

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12話

浄水室から下水道に降りてレオンを捜す修司達

奥からレオンが現れるが肩に包帯を巻いており血が滲んでいた。

 

「レオンさん!」

 

「撃たれた…女がいた。」

 

「もしかして。」

 

「いや、撃ったのはエイダじゃない。」

 

「じゃあ誰に」

 

「わからない、研究員の服を着ていた。」

 

「どうやらアンブレラの研究員のようね。」

 

「エイダが治療してくれた。」

 

「とりあえずエイダは信用できそうね。」

 

「シェリーを捜しましょう。」

 

「そうだな…」

 

修司達はシェリーを捜しに進みはじめた。

下水道は暗く蛍光灯が少なかった。

 

「ライトだけが便りね。」

 

「そうね。」

 

水の中からカエルが大型化したような化け物

ハンターγが数体泳いできた。

 

「カエル!?」

 

「なんだこいつは。」

 

「おそらくB.O.Wね。」

 

ハンドガンでB.O.Wを撃つが水の中を泳ぐ為、狙いづらい

ジルはグレネードランチャーを使い

ハンターγを狙うのではなくハンターとハンターの間を撃ち爆発と爆風でハンターγを倒す。

 

「やるなジル。」

 

「洋館で使い慣れているからね。」

 

「行こうか。」

 

再び進もうとしたが

今度は大型のクモが壁に張り付いて現れた。

 

「今度はクモかよ。」

 

「カエルの次はクモとか最悪!」

 

「俺がマグナムで撃ちます。」

 

修司はリボルバーマグナムを取りだし大型クモに向かって撃つ。

ハンドガンの9mmより強力な357マグナム弾を撃つことができるリボルバーマグナムが大型クモの身体が突き抜ける。

張り付く力が無くなったのか下水に落ちる。

 

「バリーに勧めてもらってよかった」

 

バリーはマグナムのような大口径が好みで威力で敵を倒すタイプだ。

護身用の銃を買うときリボルバーマグナムを勧めてくれた

暴発があまりなく、殺傷力が高いとのこと

 

「もういないようです。」

 

「これで進めるな。」

 

「行きましょう。」

 

B.O.Wを倒し、下水道を進んでいくと鉄格子があり通れなかった。

 

「行き止まりかしら。」

 

「いや、あれをみろ。

梯子がある。」

 

「通れそうね。」

 

梯子をあがると通気口のようだ

 

「ここから通気口に進むのか?」

 

「多分どこか降りるところがあるわよ。」

 

通気口を進むと出口を見つけ下を覗くと下水道だった

 

「また下水道ね。」

 

「そうね。」

 

クレアはため息をついて梯子を降りて周りを見る。

 

「私が見てるから降りて大丈夫よ。」

 

「わかった行こう」

 

次はレオンが降りてクレアと周りを警戒する。

 

「次は修司が降りて。」

 

「いえ、ジルさんが先にどうぞレディファーストです。」

 

「あら、お上手ね。」

 

ジルは少し照れて梯子を降りた。

 

「ボブ、俺が見てるから先降りて。」

 

「大丈夫か?」

 

「通気口にゾンビとかさっきの化け物がいないから大丈夫だよ。」

 

「そうか。」

 

ジルに言われ、ロバートも梯子を降りた。

梯子に手をかけて降りようとしたが大漁のゴキブリが修司に向かって来た。

 

「うぉっ!」

 

手を滑らせ梯子から落ちる。

下水を浴びてしまった。

全員、修司に駆け寄った。

 

「シュウ!」

 

「大丈夫か。」

 

「何があったの。」

 

「怪我してない?」

 

修司を心配していたが修司は大丈夫と言い立ち上がる

 

「ゴキブリが目の前に来たからびっくりして手滑らせた。」

 

「それは嫌ね。」

 

クレアは身震いをした

下水道に降りて再び進もうとしたが

通気口から大きな物体が水しぶきをあげる

そこに現れたのは

 

「S.T.A.R.S…」

 

もう一体のコートの男

 

ネメシスだった

 

警察署であったコート男と似ているが歯と筋肉組織が剥き出し、右目は大きな手術あとで潰れ

身体中に触手が取り巻いていた。

 

「こんなときに。」

 

「あのコート男の仲間か!?」

 

「逃げるわよ!」

 

ネメシスから逃げて鉄格子を閉めるがネメシスは鉄格子を蹴り壊した。

 

「ここで足止めするしかないな」

 

ハンドガンで撃つがコートが貫通しない

防弾コートなのだろう。

 

「ならマグナムで」

 

修司は再びリボルバーマグナムを構え

ネメシスに撃つがハンドガン同様コートに貫通しなかった。

 

「357マグナムの弾だぞ…あり得ないだろ。」

 

ネメシスは修司にゆっくり近づく

リボルバーマグナムを撃つが防弾コートで防がれる。

連射をした為、リボルバーマグナムが弾切れを起こした。

 

「こんなときに」

 

急いでリュックからマグナムの弾を取りだそうとしたがネメシスが目の前まで来た。

修司はこの瞬間、自分はここで死ぬと直感した。

ネメシスは修司に向かって大きく腕を振り上げる。

逃げようとしても身体が動かない

ネメシスは修司に向かって殴りつける

 

「シュウ!」

 

修司を庇ったロバートは壁に飛ばされ重症を負う。

 

「ぐふっ…」

 

「ロバート!」

 

ジルがグレネードランチャーを撃ちネメシスの背中に当たる

一発だけでは終わらず排莢、再装填、撃つを繰り返す。

 

「クレア!」

 

「えぇ!」

 

レオンはサブマシンガン

クレアはショットガンを構えてネメシスに集中砲火をする。

防弾コートの耐久力に限界がきたのかコートから血が吹き出す。

 

「S.…T.A.…R.…S…」

 

弾を大量に消費したがネメシスは倒れた。

修司はロバートに駆け寄る。

 

「ボブ、ボブ!大丈夫!?」

 

「あぁ…大丈夫だ…まだ生きてる」

 

ロバートは立ち上がるが声をあげ壁に手をついてしまう。

ジルがロバートの身体を調べる。

 

「折れてるわ…」

 

「そんな…」

 

「俺を置いていけ…」

 

「ロバート!」

 

「もうここまでのようだ…俺は足手まといにしかならない。」

 

「だけど…」

 

「行ってくれ!」

 

「全員脱出するんだ!シェリーもエイダさんも1人残らず!」

 

「シュウ…」

 

「だからボブ、弱気になるな

ボブが動けなくても俺がいる。

レオンさん、クレアさん、ジルさんがボブを守ってくれる。

だから置いて行かない。

皆で生きて脱出する。必ず!」

 

「シュウ…」

 

「俺のせいでボブが重症を負ったんだ

ありがとうボブ。俺を助けてくれて。」

 

「かわいい従業員を死なす訳にはいかないからな」

 

「言ったな。」

 

二人は笑い

ロバートは修司の肩を借りる。

 

「みなさん、援護をお願いします。」

 

「わかったわ。」

 

「任せろ。」

 

「大丈夫、私達が守ってあげるから」

 

「ありがとうございます。」

 

重症を負ったロバートは修司の肩を借りて再び進みはじめる

下水道を進んで行くと少しずつ明るくなってきた

 

「ライトが生きているようだな。」

 

「これで少しはマシになるわね。」

 

「けどここにもいるようね。」

 

ゾンビが起き上がり修司達に襲いかかる。

 

「やるぞ!」

 

ハンドガンに切り替えゾンビを倒すと

奥からシェリーを見つけ下水道から別の扉を開けていた。

 

「シェリー!」

 

「ここで見失ったら終わりだぞ」

 

「はやく行きましょう」

 

修司達はシェリーを追いかけ扉を開けた。


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