biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

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Gバーキン戦です
他の投稿者は多分この倒し方はしてないでしょう
今回は度肝を抜いてくれれば嬉しいです


11話

扉を開けるとHの形をした通路で左右にタンクらしきものがあった。

 

「ここって?」

 

「浄水室のようね。」

 

浄水室の奥の扉に進もうとしたら

後ろから扉が開く音がした。

 

「生存者か?」

 

修司達は後ろを振り向くと

ベンを襲った怪物

 

Gバーキンは鉄パイプを振り上げた。

 

「避けろ!」

 

殴りかかろうと振り下げた鉄パイプを修司達は左右に別れて回避してなんとか攻撃をかわせた。

 

「さっきまで居なかったのに。」

 

「俺達をついて来ていたのか。」

 

「ここじゃあ不利よ、扉まで走るわよ。」

 

銃を構えて撃つが全く歯が立たない。

扉を開けようとしたが開かなかった。

 

「開かないわ。」

 

扉をガチャガチャ動かすが開く様子がない

扉に気をとられ、Gバーキンが目の前に現れて大きく鉄パイプを振り上げた。

 

「別れろ!」

 

レオンの指示で左右に別れ鉄パイプの攻撃を避ける。

床は少し凹み、もし当たったら人たまりもないだろう。

 

「跳ぶぞ!」

 

「ええ!」

 

レオンとクレアはタンクの上に乗る

 

「横を突っ切るわよ!」

 

「はい!」

 

「あぁ!」

 

修司、ジル、ロバートはGバーキンの横を通り抜けた

Gバーキンが狙ったのは横を通り過ぎた修司達ではなくタンクに乗ったレオン達だった。

 

「回り込まれたか。」

 

「どうするの。」

 

「怯んだ隙に降りるんだ。」

 

レオンとクレアはGバーキンを撃つがタンクを殴り揺らし狙いが定まらない。

修司達は横を通りすぎタンクの影に隠れる。

 

「どうして俺達じゃないんだ。」

 

「普通なら横に通った私達を狙うでしょう。」

 

「…」

 

修司は数秒考え

 

「ボブ、ジルさん。」

 

「何だ?」

 

「どうしたの?」

 

「急ごしらえですが作戦があります。

まずジルさんが囮になって二人を救出します。

ボブはボウガンで怪物の目を撃って。」

 

「その後どうするの?」

 

「俺とレオンさんであいつを押し出します」

 

「ダメだ危険だ!」

 

「今の武器じゃ、あいつは倒せません

左右のどちらかに落ちれば倒さなくても…」

 

「しかし」

 

「確かに危険だけど今はそれしか方法はないわ。」

 

「ジル…」

 

「危険なのは充分承知よ。

けどこれが一番有効よ。」

 

「わかった。だが押し出すのは3人でやるぞ。」

 

「わかったよボブ。」

「いくわよ!」

 

ジルはハンドガンを構えてタンクの影から出た。

Gバーキンの後ろを通り抜けて右肩の目を撃つと

Gバーキンはジルの方を見て、ジルに襲いかかる。

レオンとクレアはタンクから降りて修司達と合流する。

 

「レオンさん、クレアさん作戦があります。」

 

「なんだ。」

 

「ジルさんが囮になって、中央まで誘き寄せたらボブがボウガンであいつの目を撃ちます。その後俺、レオンさん、ボブの3人でタックルをして落とします。」

 

「わかった。」

 

「私は?」

 

「クレアさんはもしもしのときに待機してください」

 

「わかったわ。」

 

レオンとクレアは作戦を聞いた後

ロバートはボウガンに矢を装填する

 

「いつでも撃てるぜ。」

 

「ジルさん!」

 

「わかったわ!」

 

ジルはGバーキンの横を通りすぎ、こちらに戻ってくる。

Gバーキンは修司達のところに歩いてきた。

ロバートは狙いを定めて右肩の目を狙い撃ち

Gバーキンの目に突き刺さる。

Gバーキンは雄叫びを上げ鉄パイプを振り回してもがいた。

鉄パイプを捨てて矢を抜こうとしたとき

 

「「「うぉぉぉぉぉぉ!」」」

 

修司、レオン、ロバートの3人は全力で走りGバーキンにタックルをする。

大人2人と青年の体重がGバーキンにのし掛かりふらつきながら手すりに捕まるが

自分の重さに耐えきれず手すりが壊れて下へ落ちた。

 

「やったな」

 

3人はバーキンが落ちるのを確認し一安心した。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし3人のいるところが突然揺れる。

 

 

 

老朽化により通路が傾き、バーキンの戦闘により負荷がかかったのだろう。

修司達の重さに耐えきれず通路は壊れ修司とレオンが落ちる。

 

「シュウ!」

 

ロバートはギリギリ修司の手を掴んでなんとか助かったが

レオンは掴まることが出来きなかった。

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

「レオン!」

 

「レオンさん!」

 

レオンは下へ落ちてしまい見えなくなった。

 

「シュウ、今引っ張るぞ。」

 

ロバートは両手を使い修司を引っ張り上げる。

 

「急いで助けに行くわよ。」

 

「はい。」

 

「えぇ。」

 

「そうだな。」

 

ジルが下へ続く梯子に手をかけて降りていき修司達もそれに続いた。

 

 

 

 

 

 

浄水室から落ちたレオンは1人下水道を進んでいた。

 

「こんなときにあの怪物に鉢合わせしたくないな。」

 

警戒しながら周りをみると奥から銃声が聞こえた。

 

「生存者か?」

 

もしかしたら生存者がGバーキンに襲われているかもしれない。

レオンは銃声がした場所まで走った。

 

 

 

 

 

 

 

エイダは壁際に隠れていた数メートルに銃が落ちているが拾えなかった。

コンパクトの鏡を見ながら相手の動きを見ていた。

するとエイダの隣の床に一発銃弾があたる。

 

「何も渡さないわよ!」

 

奥には研究員の女性が銃を構えていた。

レオンはエイダと研究員が見える壁際に隠れる。

 

「エイダ大丈夫か。」

 

エイダはレオンの返答に頷く

エイダは銃を見てレオンを見ると

突然走りだし銃を取ろうとした。

 

「エイダよせ!」

 

研究員は銃を撃ち、エイダの銃を遠くへ離す。

 

「終わりよ」

 

研究員はエイダに狙いを定めて撃つ。

 

「エイダ!」

 

レオンはエイダを庇い銃弾をくらい倒れ、エイダはレオンを壁際まで引きずる。

 

「ちっ…」

 

研究員はその場から離れた。

 

「レオンどうして…」

 

「市民を守るのは警官の仕事だからな…」

 

「出血がひどい、服を脱がすわよ。」

 

「君を狙ったあの女はなんだ?」

 

「貴方には関係ないわ。これは私の問題よ。」

 

「わかった…話す必要ない。」

 

だが、とレオンは言葉を続ける。

 

「力を合わせなければ脱出は無理だ。」

 

レオンはエイダの手を握る。

「頼むエイダ、協力してくれ君

の力が必要なんだ。」

 

レオンはすがるようにエイダに頼んだ。

傷を負っていて意識が朦朧としていた。

エイダはゆっくり頷き

 

「わかったわ、協力する。」

 

「ありがとう…エイダ…」

 

レオンの意識は遠くなった。

エイダはレオンの治療を終えて立ち上がる。

「レオン…貴方だけでも生き残って…」

レオンを置いて立ち去った。




いかがだったでしょうか?
今回のGバーキン戦は執筆当初から決めていました
賛否両方あるかと思いますが
個人的には予想外だと思っていただければと

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