biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

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1話

ピピピ

 

鳴りやかましい音に目を覚め、目覚まし時計を押して起きる。

 

「朝か…」

 

ゆっくりと起き上がる。

俺の名は藤崎修司(ふじさき しゅうじ)

アメリカの中西部にある森に囲まれた街ラクーンシティに住んでる元学生だ。

 

なぜ元かって?

 

親に無理言ってアメリカに海外留学を頼んだんだが、高校の生活が合わなく中退。

フラワー通りにあるアパートに住みケンド銃砲店でバイトしながら生活している。

 

「コーヒー飲むか。」

 

着替えてキッチンに行きコーヒービンを取り出すが

 

「…いや今日は日本茶の気分だ。」

 

コーヒービンを戻しお茶パックを取り出しカップにいれお湯を注ぐ。

簡単な朝食を作り

テレビを見ながら食べる。

どうでもいいニュースを見ながら食べている。

朝食を食べた皿を洗い

部屋に戻り机の引き出しからリボルバーマグナムと弾箱をとりだしリュックに入れて家をでた。

 

「おはようボブ。」

 

「よおシュウ。」

 

裏口から店から入り

ケンド銃砲店の店長ロバート・ケンドにあいさつした。

 

「最近、山に猟奇事件が起こってるって聞いたときけど?」

 

「バリーが酒で愚痴っていたな。署長は絶対何か隠してるって。」

 

「最近バリーさんと一緒に釣りにも行ってないし。」

 

他愛のない会話をして

たまに来る客を相手にしたり

いつも通りの日常だった

しかし午後に放送された緊急放送を聞くまでは…

 

 

ケンド銃砲店は人が押し迫っていた。

ロバートと修司は銃や弾を配っていた。

 

「おい、銃くれ!」

 

「こっちは弾だ!」

 

「押すな押すな!」

 

店には人か溢れかえっていた。

緊急放送からでた情報。

 

人が人を襲う。

 

バリーが言っていた猟奇事件が街で起きていると放送していた。

その事件を聞いた人達は銃を求め、店に入ってきた。

はじめは金を払わせたが、あまりにもひどい状況だと放送され無償で銃と弾を渡した。

人がいなくなる頃には日は落ちていた。

店には片手で数えるほどの銃しかなく弾もほぼ空っぽだった。

 

「シュウちょっとこっちこい。」

 

ロバートは修司を呼びカウンターの下にある金庫を開けていた。

 

「ボブどうした。」

 

「ちょっと待て。」

 

金庫を開けると中にはハンドガンと弾が入っていた。

カスタマイズされていた銃でありグリップにはS.T.A.R.Sと刻まれたメダリオンが埋め込められていた。

 

「ボブこれ…」

 

「お前に必要だと思ってな。兄貴がつくったカスタム銃だ。」

 

ロバートはカスタマイズされたハンドガンと弾を修司に渡す。

扉から警官と女性が入ってきた。

 

「誰だ!」

 

修司とロバートは銃をとりだし構える。

 

「待て!俺達は人間だ!怪物じゃない!」

 

警官は怪物じゃないと言い。

両手をあげている。

女性も同じように両手をあげていた。

構えたまま睨み。怪物じゃないことを確認すると

銃を下ろし警戒を解く。

「すまない、驚かせて。」

 

「この街はどうなっているの?」

 

「ちょっと待て。」

 

ロバートは扉に鍵をかける。

 

「俺達もわからないんだ。」

 

「あの、おまわりさん。

この街で何が起こっているかわかりますか?」

 

「いや、俺はたった今着任したばかりだからわからない。」

 

「え、たった今?」

 

「ああ。」

 

修司は驚いていた。

こんな時間帯に来たの?

もしこんな出来事がなければ

そうとう絞られている。

修司はこれ以上考えないようにした。

 

「自己紹介がまだだったな。俺はレオン・S・ケネディ。

たった今、着任した警官だ。」

 

「私はクレア・レッドフィールド。

兄のクリス・レッドフィールドを探しているわ。」

 

「クリス?あぁ妹さんか。」

 

「兄さんを知ってるの!」

 

「あぁ、あいつらの銃をつくったからな。」

 

「兄さんはどこに行ったかわかる?」

 

「いや、しばらく会ってないからわからない。」

 

「そう…」

 

「まあクリスなら大丈夫だろろ。

おっと自己紹介を忘れていたな。

俺はロバート・ケンド。この銃砲店の店長だ。」

 

「藤崎修司です。

この店の店員です。」


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