他の小説上げたりモンハンしたりモンハンしたりモンハンしてました!
いい加減上げないとな…と書き始めたはいいですが気まぐれに設定追加したせいで話が長くなるという…
本当に申し訳ございませんでした!
追記(2017/11/05):サラの髪型を壱回目に合わせて「ポニーテールに編み込み」に修正しました。
「ごめんなさい、待ちましたか?」
サラは最早見慣れてしまった編み込みがされてあるポニーテールを揺らしながらそう言った。
同時に低いしわがれた声で「おい、お前運がいい。お前から見て八時の方角に
その方向にあるのは
俺はサラに大きな罪悪感を感じながら体調が悪くなったと嘘をついてサラを博士の所まで見送った。
その後人気の無い裏路地に何気ない様子で歩いていけば、案の定こちらを探りながら向こうも着いてくる。
完全に人目がないところについてから「おい、もう分かってんだよ。そこの女、出て来な。」
すると虎馬のものであろう掠れた老婆のような声が「おや案の定気づいていたのかい。軸となる者だもの、当然といえば当然だねぇ。」と言った。
それを聞きつけたのか老婆の声が「おや、また暴走するのかい、しゃんとしな!でないと出来ることも出来ないよ!」と叱りつけるが、肝心の女は「嫌だ………嫌、だ嫌だ嫌だ嫌だいやだいやだいやだイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダァ!」とちょうど最初にサラを刺した時のように呻き、慄き、泣き叫んだ。
老婆の声の虎馬が嘆息してから「私達についてある程度知っているんだろう?なにぶん宿主の望みは断れないのさ。私から頼むよ、この子を止めてやっておくれ。」と言った。
同時に、今まで女の中に封じられていた魔力が、女の全身に行き渡るのが視えた。
いつの間にやら
とはいえ相手は魔力が使える一般人。
と、いきなり女がドンッ!という音と共に一瞬で距離を詰めてきた。
慌てて左に一歩ズレてかわそうとするが、次の瞬間女の右拳から放たれた衝撃波で吹き飛ばされる。
「力学系の魔術師か…めんどくせぇ」
そう呟いた数瞬の間に女は左足でさらに地面を蹴って右の肘打ちを顔目掛けて打ち込んでくる。
「めんどくせぇけど、分かってりゃ対処出来ねぇことはねえな。」
そう言いながら俺は翼で空気を叩き、衝撃波同士をぶつけて無力化して、そのまま足を払う。
しかし女は明らかに不自然な動きで倒れかけていた向きと反対に動き体制を立て直した。
そしてそのまま正拳突き。
拳自体には当たらないものの打ち出された空気の塊が亜音速で飛んでくる。
流石に分が悪いと思い
数十発の気弾を捌ききると、埒が明かないと見たか、女の動きは止まった。
力学系の魔術師はその名の通り物理学的な力を操って戦う。
その中でも主に三段階にわかれ、初歩的なものは自分の体、例えば走る際に地面を蹴る力を強くして高速移動する、殴る際の速度をあげる、など自分の体を動かす力を増幅、あるいは減衰させる。
それが発展すると身の回りのものを触れただけで動かせるようになる。
分子の熱運動をある方向にのみ加速させることによってその物質を動かす。
そして最終段階ともなると強烈で、視認できるありとあらゆる物質を動かすことが出来る。
ここまで来ると一見
両者の違いはというと、0から力を生み出せるかどうか、という点。
力学系魔術はあくまで元々在った運動エネルギーを操作する魔術。
しかし
この枠組みに当てはめるなら今俺が相対している女は初歩の第一段階ということになる。
とはいえ、まだ隠し玉があるかもしれないから気は抜けないが。
と、女が再び突貫してきた。
振るわれた拳を横に避けて少し油断したその瞬間。
余りにも早く再び女の腕がブレる。
俺は態勢を整えきれず裏拳を手で掴もうと掌を向ける
しかし振るわれたのは予想だにしなかったものだった。
(手刀…!?)
その破壊力は抜群であった。
しかし素人が手刀を使えば負傷は免れない。現に俺の手に命中した小指からはミシリ、と嫌な音がした。
元々手を痛める可能性が高いのだ、力学系魔術を使い加速してまで使えばそうもなるだろう。
あと数回拳を奮っただけで折れ砕けてしまいそうな程の損傷だった。
(早くケリを付けねぇと…とはいえやりづれぇな)
ロキの魔術は火、それも相手を殺傷するものがほとんどである。
ストーキングされたからと言って一般人を焼き殺すわけにもいかない。
従ってロキは魔術を使うことが出来ない。
「こうなったら隠し玉を使うしかねぇか」
そう言ったロキは徐々に姿が薄れていって、やがて完全に見えなくなった。
(さぁって、ここからどうしたものか…)
ロキの作戦が始まろうとしていた…
To be continued…
次回投稿もいつになるか未定です。
頑張って早く挙げられるよう善処します。