神々の狂乱   作:初代小人

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この章は色々と例外的なもので、まずサブタイトルが二文字単語ではありません。壱回目、弐回目と進んでいき、更にそれらを壱、弐と分割していきます。
そんな感じでお願いします。
あと、今回は甘いのが苦手な方はブラックコーヒーの準備をお願いします。


壱回目・壱

キメラの事件の後、建国祭が終戦と建国を祝う祭りであることを教わり、割と切羽詰まった様子で「一緒に行ってくれませんか?」と改めて頼まれた。

一緒に行くのはいいとしてもあの上目遣いで頼むのは…断りづらいよな…いや、元々一緒に行くつもりだったけど。

 

 

 

その後ラオにも誘われたが、サラと一緒に行く旨を伝えて断るとなにやら驚いていたが、何を驚いてんだ?と訊いても全然答えてもらえなかった。

どういうことだったんだろう…などと、サラと待ち合わせていた場所で思い返していると、「ごめんなさい、待ちましたか?」と言いながらサラが来た。

もっと言うなら服装にやたらと気合が入っているサラが。

 

 

 

俺にはもう訳がわからない。

ラオは驚く、博士は「早めに行って待ってないフリをしろ」とか言うし。

サラに至っては化粧はバッチリ、大きな宝石がはまったネックレスとブーツを身につけ、普段はシンプルにポニーテールにしている髪は編み込みがされている。

明らかに気合の入り方がおかしい。

 

 

 

たかが祭りだろ?

 

 

 

挙句の果てに後ろの電柱の陰にはもう1人の同行者(ストーカー)

竜騎士の能力に目覚めてから、何もしてなくても人の気配が分かるようになった。

勲章の授与式がTVなどで放映されたために顔が知られており、常にどこかから通行人や屋台の人の視線が向けられている。

 

 

 

 

これ、明日の週刊誌で「MSF総隊長、“竜騎士”の英雄と熱愛か!?」なんてことにならないかな?

というかまず落ち着かなさすぎるんだが…

などと思っていると、「ロキ、どうしたんですか?」と、サラが心配と訝しさが半々で混じったような顔で聞いてくる。

俺はとっさに「いいや、何も無いぞ?」と聞き、まず一番の疑問を問いかける。

「その服どうしたんだ?」

「いや〜、一年に一度のお祭りですしね。頑張ってお洒落しちゃいました。どうですか?」とクルリと一周回る。

その瞬間、俺の脳裏にラオの言葉が浮かぶ。

 

「ロキってサラ総隊長の事どう思ってるの?」

 

──いや、待て待て俺。

そりゃこんなサラが可愛くない筈はないけど。

別にただの友達とかそういうやつだろ?

俺は少し考えた後本心からサラに「似合ってるよ。可愛い…な。」と言う。

いや待て俺よ。どうしたんだよ。

 

 

 

こんな事言うつもりじゃなかったんだが?というか暑っついな。

急に暑くなってきやがった。

「あ…ありがとうございます…まさかそんなにストレートに言われると思わなかった…」

サラ顔真っ赤じゃねえかよ。

その顔もその顔で可愛…おいおいおい!待てい!

なんで俺こんなことばっか考えてんの?

周りはおかしいなとは思うけどこれ自分もおかしいよな。

 

 

 

あーもう釈然としねえ。

訳がわかんねぇやどうしよう。

サラはめっちゃ嬉しそうだし。

の割にお互い気まずくて話さないから沈黙が立ち込めてるし…

「と、とりあえず屋台回ろうぜ?せっかくの祭りなんだし。な?」

と言って俺とサラ(と同行者(ストーカー))は露店の出ている道を歩き出した。

 

To be continued…

 

 

 




どうでしたか?
イチャイチャを書いてみました。僕の文才が不足しています。
不満でしたらごめんなさい。
それでは次回投稿もお願いします。

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