さて、こんなどうでもいい話はおいといて今回は初登場以外殆ど出ていなかった諏訪子との日常会話です。
あとちょっと早恵ちゃん回もあります。
「いやぁ、やっぱ神のいる所は落ち着つくなぁ」
「いや、急に来て何くつろいでんのさ。ここは神を敬う所、つまりここでは私を敬う場所だよ、用がないんなら帰った帰った!」
今日おれは用があって諏訪子んとこの神社にお邪魔している。
ん?何の用だって?そんなの早恵ちゃんの説教に決まってるじゃないか!あの娘が幽香におれの事を言ったから強引に戦う羽目になってしまったんだ!……まあ、正体が分からなくても幽香なら襲ってきただろうけど……
でも後で幽香から聞いた話だと自分より格下の相手は手加減したり、いたぶったりするらしい。つまり早恵ちゃんが個人情報を漏らさなければ手加減されている内に逃走したりそこの隙をついたりすることができたんだ。
この罪は重いぞ……
と、邪なオーラを出しながらきたせいかおれが来る前に早恵ちゃんが『なにかとてつもなく嫌な予感がします!』と言って神社を後にしたらしい。
くそっ!逃げられた。
「まあ、どうせ暇だったしいいんだけどね。でも出会い頭にミシャグジを倒すのはやめようね。」
「いや、そりゃあ今回は無理があったぞ。
来たら急に『貴様ぁぁ!!この前はよくもやってくれたなぁ!!!』って突進してきたんだから仕方ないでしょ。正当防衛だ。それにこいつ、夢に出てきそうだから怖いんだよ」
「まあ、確かにミシャグジが夢に出てきたら次の日はずっと鬱な気分になりそうだね」
「も……洩矢様…………ひどい……」
「うわ、起きてきた!?」
「き、貴様は……生かして…………お……けん。いつか……必ずや……天罰を下し……てやる……」
「ミシャグジよ、ごめんな」
「ふん、今頃……謝った……所で時既に…………おそ、しいぃ?!」
「ほんと、ごめん。」
なんか祟られそうだったので首トンした。ふ、許せ、ミシャグジ。
「うわ、つーかこれって漫画の中だけだと思ってたわ……」
「あーあ、しーらない。ミシャグジって嫉妬深いから敵に回すと厄介だよぉ。まあ、ミシャグジの最後に言ったように時既に遅しだけどね」
「ま、諏訪子が取り繕ってくれればなんとかなるさ」
「見事なまでに他力本願だね!」
「まぁーな!」
「いや、胸を張って言えることじゃねーよ」
いて!……ジャンプして頭を叩かれてしまった。
「……もう、無理すんなよ」
「な、?!まさか身長の事か!このぉ!気にしていることをいいよってぇ!」
「ははは!叩けるもんなら叩いてみろ!」
「上等だ、表にでな!」
このあとこの国全土に渡っての追いかけっこが始まった。
く、昨日の痛みがまだ残っていたから結構きついな……
早恵side
「ふふ、ここなら見つからないでしょう」
現在私は熊口さんから逃亡しています。理由は簡単、私が熊口さんの情報を妖怪に漏らしてしまったこと。
今日たぶん説教しに来るだろうと重んじて受けようとしたけど、神社に続く階段を昇ってきてる熊口さんのドス黒い気配を感じてしまい、思わず逃げてしまった……
そして今、私は熊口さんの家の中にいます。
ふ、何故態々熊口さんの家に来たかというと答えは簡単、普通追いかけている相手がまさか自分の家にいるだろうなんて思わないでしょう?それが私の狙いです。
「ふう、ここならいっときは安心ですね。」
「早恵……ちゃん?」
「え?…………あ」
私しかいないはずの家なのに急に後ろから私を呼ぶ声がした。
それに驚いて私は咄嗟に後ろを向くと
________2年前妖怪に殺された私の妹、東風谷 翠がいた。
「あ、ああ、翠?」
「久し振り!早恵ちゃん!!」
「なんで生きてるの?!」
「いや、今は幽霊なの、」
「ま、まあそうだよね……翠はあのとき……」
「もう!そんなことはいいんだよ!取り敢えずお話しましょう!」
うう、涙で翠がよく見えない……でも嬉しい。二度と聞けないと思っていた妹の声が聞けたんのだから……
ガラガラ
「はあ、疲れたぁ。」
くそぉなんなんだよ諏訪子、あいつめっちゃはえーよ。怪我人をいたわってくれよ、まったく。
そう心で諏訪子に悪態をつきながらおれは家に帰ってきた。
すると玄関先の客間の方からすすり泣く女の声が聞こえた。まったく、また翠のやつがおれをからかってやがるな!
バシーンッ!!
「もうその手には引っ掛からん…………ぞ?」
おれは障子を思いっきり開けて驚かせてやろうとそれを実行したらその中にいた翠と早恵ちゃん!?が一緒に泣いていた。
「え?そんなに今の怖かった?」
「「ちげーよ」」
泣いてる二人にツッコまれた。
「えーとつまり?お前ら双子で霊力に恵まれた早恵ちゃんの方が諏訪子んとこの巫女になって霊力が凡人以下だったが人望が厚く、皆を導く能力があったため村長になった。ってことか?」
「「はい、大体はそれで合ってます」」
「いやあ、まさかお前らが姉妹だったとはな。それにしても似てなくないか?」
「はい、実は私は捨て子だったんです。でも早恵ちゃんのお母さんが私を拾ってくれて東風谷家の養子になったんです。結局はお母さんも病気で亡くなって私も妖怪にやられて早恵ちゃんを一人にさせてしまったんですが……」
「ほう……それは悪い事を聞いてしまったな……」
「いえいえ、元を辿れば熊口さんがここに住んでくれたお陰でまた翠と会うことができたんです。もう感謝してもしきれません」
「あ、そうか?……でもお前らおれが来たときなんで泣いてたんだ?たぶんだけどおれが帰ってくるより結構前に会ったんだろ?」
「え?ずっと話してましたよ?ねぇ」
「はい、確かに。ずっと楽しいお話をしていましたよ」
「え、すすり泣く声しか聞こえなかったんだけど」
「幻聴ですよ、それじゃないなら耳がイかれてるだけとか」
「耳をあの妖怪と戦ったときにやられちゃったんじゃないですか?」
「お前ら……!」
姉妹揃っておれをディスりやがって。まあ、いつも通りの二人になったし此方の用事も済ませようか。
「それじゃあ感動の再会についての事はひとまず置いといて、
ひとまず俺にとっての本題に入ろうか」
「あ!」
「ああ、早恵ちゃん。君だよ君、それにもうひとつ
________なんで不法侵入してたんだ?」
「ごめんなさいぃ!!!」
そのあと日が暮れて諏訪子がおれん家に来て早恵ちゃんを回収するまで説教は続いた。
んん、おれって説教の才能あるんかな?いつもは説教される側だけど。
はい、東風谷姉妹について少し疑問に思ったであろう事を説明しておきます。
それはズバリ!早恵ちゃん初登場の時、生徒君の家に上がったとき何故翠は現れなかったのかということです。
これについてですが翠は基本的午前中は寝ているからです。翠の活動時間は主に昼ごろから始まります。
それで今回早恵ちゃんが来たのが午後2時ほどだったため会うことができたということです。
いらない説明だったかもしれませんが一応書きました。