魔法科高校の立派な魔法師   作:YT-3

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第二十六話 火と水の世界

 

「……一体、何が起きたんだ!」

 

 そう達也は声を荒げながら、冷静に状況を判断()()()()()。こういう時は、素直に固まることができる友人たちが羨ましくなってくる。

 

(まず、一分前までは富士演習場にいた。これは『眼』も使ったし確実だ。

 となると、この光景は幻術や精神干渉系魔法……ではない。何度視てもあれらは現実に存在しているし、そもそもこれだけの人数を相手に同時にかけるなんて伝説の『(グリ)(ム・)(リー)(パー)』でもない限り不可能だ。同様に、あの競技場自体が幻覚だった、というのも考えにくい。

 そもそも、なんであの場の全員じゃない?もし幻覚の類だとしても、ただでさえかかりにくい俺や深雪にかけられているのに、情報強化も何もしていない一般人にかけられないないわけがない。

 ……くそっ!情報が足らなすぎる‼︎しかもなんだこの違和感は!まるで、世界の方が変わってしまったような……)

「き、きゃあぁぁ‼︎⁉︎」

「なんだ⁉︎なんなんだよここは‼︎⁉︎」

 

 達也の思考はそこで中断される。思考の海から意識を引き上げて見てみれば、先ほどまで固まっていた観客や選手、スタッフまでもがパニック状態に陥っていた。幸いにも、友人知人たちは混乱しているものの狂乱してはいなかったが。

 

「皆さん!落ち着いてください‼︎」

「直ちに現状の把握に努めますので、皆さんはその場で落ち着いてください‼︎」

 

 十師族の責務からからか、十文字や真由美が声を張り上げているが、未知の現象に混乱している観客には声が届いていない。このままだと、決壊はすぐそこだ。

 

「真由美!十文字!慌てるな‼︎

 この状況だ。なんとか落ち着かせないと、誰の耳にも入らないぞ‼︎」

「そうは言っても、じゃあどうするのよ⁉︎

 ああもう‼︎こんなことならあーちゃんと別れて回るんじゃなかった‼︎」

(確かに、一体どうすればいい?もし暴徒化したら、目立つ深雪や会長は間違いなく狙われるぞ)

 

 達也が再び思考の海に潜りだす。第一優先(みゆき)に危険が及ぶ可能性が出てきたことで速度がさらに速まったが、それでも名案が思いつくわけではなかった。

 

(中条先輩の精神干渉系魔法がない以上、使える手は限られてくる……。

 ……一瞬だ。一瞬でいいから全員の気を何かに引きつけられれば恐慌状態じゃなくなる。そうなれば十文字会頭たちの声も届くかもしれない。

 だが、どうやって引きつける?フラッシュグレネードなんて持ってきてるわけもなし。くそっ!こういう時、『魔法』と銘打たれてるくせに見た目が地味なのが頭にくる!

 ……何?これは……)

 

 達也は何かに気づいたかのように顔を上げると、燃える森の先を見つめる。

 達也だけじゃない。その場にいる全員が、ともすると戦略級魔法に匹敵するかもしれない規模の事象改変を感じ取り、一斉にその方向を向く。

 

 

 そして次の瞬間、天に向かって(見た)(目に)(も派)(手な)(魔法)が放たれた。

 

 

(収束系による気圧操作で衝撃波や暴風を生み出しつつ直線的に空気の密度を下げ、そこを通すように保持していた莫大な電力を放ち、直線上に()()()。こんな特徴的で大規模な魔法、それに放たれた位置……ナギか!)

「【(いかづち)(ぼう)(ふう)】……ナギくんなのっ⁉︎」

 

 奇しくも達也と真由美が正解に思い至ったと同時に、荒れ狂う嵐が分厚く覆っていた雲を一部吹き飛ばし、その上にあった『白い世界』に溶けていった。もっとも、僅か数秒後には穴を覆い隠すように周囲からの雲で覆われてしまったが。

 

(何を狙ってかは分からないが、ナイスタイミングだナギ!全員の思考が停止しているこの隙に……)

「皆さん!ひとまず落ち着いてください!」

 

 達也が声を上げようとすると同時に、十文字が先んじてその重みのある声を張り上げた。単純に、誰が撃ったか分からなかったために魔法の発動者に思いを馳せていなかった差が出たのだ。

 

「師族会議十文字家代表代理、十文字克人です‼︎

 このような事態になり、混乱しているのは私も同じですが、まずは落ち着いて、冷静に現状の解決策を考えましょう‼︎ここで無意味に混乱して暴動を起こしても、事態は解決しません‼︎」

 

 その、十代にはとても見えない堂々たる姿に安心したのか、はたまた『十文字』というビッグネームに安心したのかは定かではないが、会場、いや会場があったはずの地点の混乱も収まる。

 

「皆さん‼︎私たちもこの状況に関しての情報が不足しています!どんな些細なことでも構いません!何か心当たりがないか思い出してみてください!周囲の人の記憶と擦り合わせていただいて、情報の精査をしていただけると幸いです‼︎何かありましたら私のところに申し出てください!

 ……そういうわけだ。俺たちもまずは情報交換から始めるぞ」

 

 十文字の言葉を受けて、そこにいた人たちは、記憶を思い出そうとしてみたり周囲の知人と話し合ったりし始めた。

 これは、ある理由があってのことだ。

 ついさっきまでの世界と、今いるこの世界はあまりに違いすぎている。その上で、さっきまで見ていた試合は事実であり、今いるここは何らかの異常の結果だと認識させることで、アイデンティティの崩壊を防ぐ効果を狙ってのことだ。これで情報が出てくるとは考えていない。

 むしろ情報は、同じ十師族の七草姉妹や、十師族直系に匹敵する技量の持ち主である摩利、起動式を読み取れる達也や三巨頭を上回る魔法力を持つ深雪、もしくは一点特化の面が強い他の一年たちからの方が期待していた。その期待はすぐに裏切られることになるが。

 

「まず、俺たちは全日本選手権の会場で、春原が出ていたSSボード・バイアスロンの試合を観ていた。それは正しいか?」

「はい。そして、ナギが世界記録を二分以上縮めるという信じられないような結果を出してすぐに、一瞬視界が明転したかと思ったらここにいました。ほかの方たちはどうですか?」

「ああ。二人の説明で合っている」

 

 摩利が代表して答えたが、全員の表情には困惑が張り付いたままで、なぜこのようなことになっているのか、そもそもこれは何なのかが理解できていない様子だ。

 

「収穫はなし、か。となると、他の観客の情報待ちだが……」

「いえ、おそらく、何らかの予想を立てて動いている人物がいます」

「……何?」

 

 達也のその言葉に、皆の視線が集中する。それだけ、今の状況は情報に飢えていた。

 

「達也くん、誰なんだそれは?」

「ナギです」

「ナギくんが⁉︎」

「そんなっ⁉︎」

 

 摩利の質問に、達也は間髪入れずに答えたが、ナギと特に仲良くしている七草姉妹は、下手をするとこの世界を見た時以上に驚いていた。

 十文字や摩利に目で説明を促され、達也はその根拠を述べ始めた。

 

「ナギは、先ほど上空に向かって、戦術級指定魔法【雷の(ヨウィス・テンペスタ)暴風】(ース・フルグリエンス)を放ちました。それが根拠です」

「だが、それは狂乱を収めるためだったんじゃ」

「いえ、それはないでしょう。

 ナギが居たのはあれだけ離れたところです。こちらの状況を把握しているわけがありません。

 それに、もしそこでたった一人で俺たちと同じようにこの世界に放り込まれて混乱していたとするならば、まずは誰かと合流しようとするか、目の前の光景を信じられなくて排除しようとするかのはずです。

 しかし現実ではナギは、広域殲滅が可能な魔法をわざわざ()()()撃っています。これは、そうすれば何かしらの情報が得られる、と確信していなければできないことです」

「じゃあ達也くんは、ナギくんがこれの犯人だ、って言うの⁉︎」

 

 あまりの断定口調に、真由美が声を荒げる。

 その理路整然とした理屈には穴はないが、それを信じたくはない、という感情なのだろう。

 しかし、その心配も杞憂に終わる。

 

「いえ、そんなことはないでしょう」

「……えっ?」

「ナギの人格的にこんなことをするとは思えませんし、その理由もありません。

 そもそも、先ほども言った通り『何かしらの情報が得られる』目的で魔法を撃ったはずなので、俺たちほどではありませんがナギ自身も判断に困っていたのでしょう。

 自分が言いたかったのは、おそらく春原家に遺されてきて、ナギが解読したものの中に、この状況に類似するなんらかの情報があったのだろう、ということです。

 ……まあ、本人が来ているので、真偽は直接聞けばいいですね」

 

 達也を視線を全員が追うと、スケボーに乗りながら猛スピードでこちらに飛んでくるナギの姿があった。

 

(ラピデ)(ー・ス)(プシス)(タット)‼︎

 皆さん!無事ですか⁉︎」

「ああ。こっちはなんとかな。

 それで、早速ですまないが、何か情報を知っていたら教えてくれ。現状を全く理解できていないんだ」

 

 ナギが飛び降りるのと同時に声をかけ、達也がそれに答えると、視線がナギに集中した。達也の説明を聞いて、ナギがなんらかの情報を持っているのは確信したのだろう。

 そして、当事者となっている彼らに対して隠すという選択肢は思いつかず、ナギは自らの推論を述べた。

 

「おそらく、ここは天然の『異界』だと思う」

「『異界』?」

「アナザー・ワールド、鏡面世界、神隠しの行き先。

 浦島太郎の『竜宮城』や砂漠の旅人の『オアシスの夢』のように、現実世界の土地を触媒に、重なり合うように存在する別世界のこと。

 現代魔法の理論で無理やり説明するのなら、『世界』というエイドスの一部を切り取り、少しだけ変えている魔法式の『()』。ここは一つの独立した世界でもあり、ありとあらゆる法則も乱れている可能性のある別世界。正直な話、生きていられる世界、っていうだけでも奇跡的だ」

 

 世界、などというあまりに壮大な話に、この場のほとんどの人間はついていけていなかった。

 それもある意味当然だ。『今いるここは別世界ですよ〜』と言ったところで、普通だったら頭を疑う。しかし、状況が普通じゃないために信憑性のあるのがタチが悪いが。

 

 そして、ナギの話になんとかついていけている達也は、ナギの与えた情報を噛み砕くと、ナギに確認した。

 

「つまり、一定範囲内の土地の全エイドスデータを一連の情報として捉えてコピー、その上で一部を改竄した魔法式が何らかの原因で投射され、俺たちはその中に取り込まれた、という認識でいいのか?」

「うん。概ねそんな感じ」

「なるほど。理論だとかがすっ飛んでいて納得はできないが、理解はした。

 それで、ここから脱出する方法はあるのか?」

 

 核心をつく達也の言葉に、頭がオーバーヒートしかけていた面々も、冷水を浴びたように現実に戻ってきた。

 ここがナギの言う通り別世界だとすると、そもそも元の世界に戻れないのではないか、という最悪の可能性も各々の頭をよぎり、顔を青くしたのだ。

 

「大丈夫、のはず。一応あるにはあるから」

 

 そして、ナギから返ってきた曖昧な言葉に、喜んでいいのか悪いのか、という微妙な表情に変わった。

 

「はず、というのは?」

「まず一つ目の策だけど、さっきも言った通り『異界』は現実の世界の一部の写し絵だ。当然、惑星一つ丸ごとなんてものじゃない限りはどこかで『果て』にたどり着く。

 そこから外に踏み出せば、運さえ悪くなければ弾き戻されるようにして元の世界に戻れるらしい」

「……悪ければ?」

「次元の狭間で一生幽閉」

「……うわぁ。却下で」

 

 あまりのリスクに、エリカが顔をしかめながら手でバツを作る。

 

「二つ目は、春原になぜか残っていた次元跳躍魔法を使うこと、だけど……」

「何か問題があるの?」

「検証だとか次元の同期だとか魔法の改良だとかで、多分跳べるまでに年単位でかかると思う。浦島太郎の例みたいに『異界』は時間の流れも変わることがあるから、実際戻ってみたら一秒しか経っていなかった、なんてこともあるだろうけど……」

「無理だな。そもそもこの世界に食料があるとは思えん」

 

 バッサリと十文字が切った案に、達也は学術的な興味を持ったが、そんなことをしている状況ではないと頭を切り替えた。

 

「となると、最後の三番目だけど……」

「だいぶ渋っているな。どんな策なんだ?」

「『異界』の多くは、本来なんらかの手順を踏まないと行けないんです。次元跳躍魔法もその一つで。

 その上で、天然の『異界』には決められた手順を踏めば元の世界に戻れるような仕組みになっているものが多い、と書いてありました」

 

 もちろん前世の知識だ。その手の知識は教え子の魔法探偵が詳しく、『開拓』の時にだいぶ世話になったのだ。

 

「ナギお兄さま、それのどこが問題なんですか?」

「浦島太郎が玉手箱を受け取ったり、旅人がオアシスで一晩過ごしたり。『異界』によってその手順が千差万別なんだ。この世界の鍵がなんなのかが分からない。

 それに、手順を踏まないと入れない世界にこれだけ多くの人が入り込んだのも気になる。絶対に共通点が必ずあるはずなんだ。

 こうした『異界』の多くは、なんらかの伝承が元になっていたりするんだ。いや、正確には伝承の元になった、かな?

 とにかく、入り込むための鍵が分かって、そうした伝承を知っていれば自然と出るための鍵も分かると思うんだけど……」

「入り込むための『鍵』、か……」

 

 達也がそう呟いたのを最後に、この場を沈黙が支配した。

 ナギのおかげでかなり状況が見えてきたが、それでもまだ解決には一歩足りない。あと一つピースがあればいいのだが……。

 

「あのぅ……」

 

 そんな中、最後のピースを持ってきたのは意外な人物だった。

 

「はい?何かありましたか?」

「あ。塩川さんどうしてここに?」

「ナギくんこそなんで十文字さんたちと一緒、でもおかしくないですね。同じ一高生ですし」

 

 (しお)(かわ)()()。インターマジックの中継で司会を任された、白みがかった長い髪の女性だ。見た目は可愛らしい少女といった感じで、曰く14歳の時からまったく成長していないとか。

 PKのBS魔法師だが、魔法科高校の受験には失敗。その後テレビマギクスにアナウンサーとして就職するも、持ち前の影の薄さからパッとしない生活を送っていた。が、魔法ジャーナリストの赤水さくらとコンビを組むようになってから人気が出始め、今では看板アナの一人である。ちなみに、その異能とも思える影の薄さから、『ミズ・ファントム』の正体ではないかと(まこと)しやかに囁かれてたりする。

 

 それはともかく。

 

「何か気づいたことがあったんですか?」

「はい。特にヒントになるようなことか怪しいんですけど……。実はここにいる人たち、一人を除いてみんな魔法師っぽいんです」

「……え?そうなんですか?」

「うん。さっき、向こうの方ですごい規模の魔法が使われましたよね?その時、ほぼ全員が()()()()()()反応して向こうを向いたんです。これって、魔法師、というか魔法技能がある人じゃなきゃありえませんよね?」

 

 その言葉に、達也たちは「あっ!」と固まった。

 そういえば、自分たちも普通に感じれたから忘れてたが、確かに全員に魔法技能がなければありえない光景だ。

 

「なるほど。それで、春原。これは『鍵』になるのか?」

「魔法師、ってことはならないと思います。魔法師は大なり小なり世界とつながっているので、どちらかと言えば引き摺られたのかもしれませんから。

 むしろ、鍵というなら一人の例外の方が可能性が高いです。どのような方なんですか?」

「あちらの御方なんですが……」

 

 そう言うと、黒服の男たちに囲まれている、この場において最も権力のある男性を見た。

 

「ああ。なんというか……鍵になりすぎますね」

「由緒がありすぎて特定できない、ということか」

「そうですね。あとはもうしらみ潰しに試すしかなさそう——」

「いや、待って」

 

 頭で考えることを放棄して、足で探そうという空気になったところで、ブツブツと何事かを呟いていた幹比古が声を上げた。

 

「何か思いついたの幹比古くん?」

「霊峰富士、火と水、噴火、そして天皇家。ここまで揃ったら、当てはまるのは一つしかないと思う」

(コノ)(ハナ)(ノサ)(クヤ)(ビメ)か」

 

 幹比古にヒントを挙げられて、達也もその存在に行き着いた。

 しかし、それ以外の人には思い当たらなかったのだろう。首を傾げている。

 

(コノ)(ハナ)(ノサ)(クヤ)(ビメ)?」

「日本神話に見られる女神の一柱です。(アマ)(テラ)(スオ)(オミ)(カミ)の孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の妻で、結婚の際などにもいろいろあったそうですが、火をつけた小屋の中で三つ子を無事に産んだ火中出産でも有名ですね。そのうち末の息子が天皇家の祖先と言われている(ヤマ)(サチ)(ヒコ)です」

「その(コノ)(ハナ)(ノサ)(クヤ)(ビメ)ですが、富士山を御神体とする富士信仰の祭神で、火を司る火の神とも、火を鎮める水の神ともされています。どちらにせよ噴火を鎮めるため、というのが一般の見方です。

 さらに言うのなら、富士信仰の大元、富士山本宮浅間大社ですが、落雷による炎上のせいで建て直しの真っ最中です」

「なるほど、それらの条件が奇跡的に重なり、トドメに富士山の噴火が起きたことで鍵となってしまったというわけか」

 

 達也と幹比古の説明は、現状とも噛み合っている。ここが『火中』ということなら……。

 

 

「ってことは、ここから脱出するためには『三つ子の出産』が必要ってこと?それなんて無理ゲー?」

 

 

 エリカの呆れ声が、この場のほぼ全員の意見を代表していた。




野生児「無理ゲーというよりエ○ゲーだな」

お待たせしません、連日投稿です!
というかなんか長くなりそうだったので分割です。解決編はまた次回に。

この作品の天然異界の設定はほぼ完全にオリジナルです。一応ネギま!や魔法科とは矛盾しないように決めましたが、展開が楽になりそうな感じにしているので多少ご都合主義ですね。

それでは次回、『(コノ)(ハナ)(ノサ)(クヤ)(ビメ)の異界』でお会いしましょう!

・・・これで彼女と彼女の元ネタが誰かは分かりましたか?

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