魔法科高校の立派な魔法師   作:YT-3

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どうも、毎回タイトルに悩むYT-3です。

今回は、試験的に別視点を入れてあります。

それでもよろしければどうぞ。


第十三話 少女探偵団

 

 新歓週間二日目。

 

「こちら春原です。実技棟の東で言い争いが起こっています。岡田先輩を向かわせてください」

『了解した。実技棟の東だな?』

「はい。それと練習林の撤収がもたついています。

 次の部活にだいぶストレスがありそうですので、生徒会の方で指示を出すか、問題が起こった時のために手の空いている風紀委員を向かわせた方がいいと思います」

『そっちはまだ問題は起きてないのよね?

 だったら、生徒会からあーちゃんを向かわせるわ。

 事態が動いたら教えてね、ナギくん』

「わかったよ、真由美お姉ちゃん」

『春原。本棟正面出入り口前で喧嘩の仲裁に入った達也くんに、背後から(エア)(・ブリ)(ット)が使用されたそうだ。

 怪我人はなし。使用者は逃走中。

 達也くんは喧嘩をしていた2名に絡まれて動けないらしい』

「わかりました。正面出入り口()()に移動して、逃走中の違反者を追います!」

 

 —◇■◇■◇—

 

 部活連本部。

 この新歓週間で対策本部の置かれているここに、私は生徒会長としていなくちゃいけないんだけど…正直今すぐナギくんのところに行きたい。

 

「それにしても、まさか春原が古式の飛行魔法を使えるとはな。

 確かにこれならば、屋内以外なら見晴らしが効くから騒動を早く見つけられる。

 それも、現場に一番近い風紀委員を向かわせられるから、一人で済むところに二人が行ってしまったり、一人の真面目な風紀委員だけが走り回ったりしなくても済むしな。

 しかも、上空には人がいないし障害物もないから、現場に急行する速度も早くなる。

 その上、自分だけにしか影響のない魔法だから、あたしたちだけでも許可が簡単に降ろせたしな。いいことづくめだよ。

 ……それにしても、よくあれだけ連続して常駐型の魔法を使っていて、サイオンが枯渇しないな」

「……ナギくんいわく、春原家の魔法はそのほとんどが仙術の性質があるんだって。

 それを使って外からサイオンを取り込み続けることで、サイオン切れを防いでいるんじゃないかしら。初めて見たから自信ないけど」

「なんだ、真由美も知らなかったのか?」

「……ええ。私も昨日初めて知ったわよ。

 春原家には伝わってたらしいとは言ってたけど、使えるようになっていることは知らなかったわ。

 まったくもう!姉に秘密にしておくなんて、なんて弟なのかしら!」

 

 日曜の特訓は、かなり厳しくいこうかしら。

 うふふふふ……。

 

「まあそう言うな。

 姉弟(きょうだい)の仲と言っても、秘密の一つや二つあることが当たり前だろう。

 それに、秘密にしておいたんじゃなくて、たまたま伝え忘れてただけと言っていただろう?」

「それはそうなんだけど……なんか納得がいかないのよ!

 今まで素直でいい子だった分、ナギくんもこうやって秘密を持っていると思うと、こう、なんかモヤモヤするのよ!

 摩利も弟を持ったら分かるわよ!」

「……あれだな。姉と言うよりも、反抗期の息子を持った母親か、夫の不倫を心配する(にい)(づま)という感じだな」

「に、(にい)(づま)っ!?」

 

 私が、ナギくんと!?

 確かにそういう話もあるみたいだけどそれはないわよ私たちは姉弟(きょうだい)なんだしでも姉弟(きょうだい)って言っても血も繋がっていなければ戸籍上も別だしなんの問題もないって違う違う姉弟(きょうだい)そう姉弟(きょうだい)なのよでもナギくんはカッコいいし紳士だし時々見せる真剣な表情もいいしファンクラブだっているしでもナギくんと本当に近くに居れるのは私だけってだから別にそんな気持ちはないし近くに居れるのは香澄ちゃんたちも同じだしでもナギくんは私だけのって本当に何考えてるのよ私は!

 

「はぁ、はぁ」

「あー。なんかすまん。真由美にもいろいろとあるんだな。

 一つだけアドバイスすると、春原の方からは姉弟(きょうだい)と思われているだろうから、前途多難だぞ?」

「だから摩利は一体何を勘違いしているのよ!」

 

 私たちは姉弟(きょうだい)なんだってばぁ!

 

 —◇■◇■◇—

 

「こちら春原です。

 正面出入り口前に移動しましたが、逃走している人は見当たらないです。

 校舎内に入ったか、ある程度離れたら周囲に溶け込んだのかもしれません」

『はぁーはぁー。ああ、ご苦労様』

「?渡辺委員長、そんなに疲れてどうしたんですか?」

『なに、小さな猫の相手をしてただけだ。問題が起きたわけではないよ』

 

 猫?校舎の中の部活連本部に?

 

『それにしても、昨日も含めると、達也くんに対して似たようなことがこれで3度目だ。しかも段々エスカレートしてきている。

 故意の可能性が強くなってきたな』

「わざと喧嘩を起こして、止めに入った達也くんを狙って他の人が攻撃、魔法を使った人が逃走しているあいだは喧嘩していた2人が足止めしている、ってことですか」

 

 卑怯な!

 言いたいことがあるなら闇討ちまがいのことをするんじゃなくて、正面から堂々と言えばいいんだ!

 

「それで、どうしましょうか?」

『そうだな……。

 春原のおかげで風紀委員にも余裕ができているからな。誰か一人、達也くんと一緒に回るようにさせよう。常時、というわけにはいかないかもしれないが。

 そうすれば、足止めをされて追えない、ということも少なくなるだろう。

 とりあえず、今日のところはデモの終わっている鋼太郎を向かわせるから、春原は巡回に戻ってくれ』

「了解しました」

 

 ふう。渡辺委員長が話のわかる人でよかったな。

 達也くんは……実技棟に向かっているな。実技棟の中を見て回るのかな?

 って、あれは……。

 

「クラウド・ボール部でーす!」

「射撃部に入ってみない?スカッとするよー!」

「ハイポスト・バスケってわかるー?」

「「「ぜひウチに来てください〜!」」」

「ま、まにあっていますぅ〜っ!?」

 

 ほのかさんに雫さん、それにエイミィ!?

 

「ほのか。とりあえず足止め」

「えーと、足止め足止め……、えいっ!」

 

 !?黒い箱……いや、遮光結界か!

 今のは、ほのかさんが?

 

「今のうちに行こう」

「なんか、勧誘が激しくて達也さんを追うどころじゃないよぉ〜」

「うん、そうだねぇ……。それとありがと、ほのか」

「へぇ。今のをしたのはやっぱりほのかさんだったのか。

 それで、達也くんを追う、っていうのはどういうこと?」

 

 ピタッ、ギギィと音が聞こえてきそうな感じで三人が振り向いたけど、顔が真っ青だ。

 とりあえず、話を聴くために地面に降りよう。

 

「ナ、ナギくん?」

「うん、そうだけど?

 それで、今の魔法は——」

「「「ご、ごめんなさい!」」」

 

 うん。謝るのはいいことだ。

 だけどね。

 

「安心してよ。

 さっきのは勧誘している側がしつこかったのはわかってるから。

 攻性魔法でもなかったし、逮捕はしないよ」

「ほ、ほんとに?はぁ、よかった〜」

「ただし、二度目はないけどね。

 勧誘がしつこいってわかっているなら、勧誘されないような対策をしないと正当防衛だって認められないから。

 例えば、三人とも部活が決まってるんだし、ユニフォームを着れば勧誘はされなくなるでしょ?」

「「「……あ」」」

 

 ……今気づいたんだね。

 

「それで、達也くんを追うっていうのはどういうこと?」

「そうだ!聞いてよナギくん!

 さっき、彼が喧嘩の仲裁に入ったのを狙って空気弾(エア・ブリット)を撃った人が居たんだけど、今度はその人を追いかけようとしたら、急に喧嘩していた2人が喧嘩を()めて無理やり引き止めたんだよ!」

「あれは、明らかに狙ってやってた」

「そうなんです!

 これって、やっぱり達也さんが二科生だから、嫉妬してわざと狙ったと思いません!?

 だから、今度あったら私たちで犯人を捕まえるために、達也さんを追っかけようとしてたんです!」

 

 ああ、そういうこと。

 ほのかさんは達也くんに気があるみたいだし、そんなところを見たら心配するよね。

 でも……。

 

「心配しなくても大丈夫だよ。

 風紀委員の方でもそれは把握しているから、これからは手の空いている風紀委員が一人、達也くんと一緒に回るようになるらしいよ」

「そうなんですか?よかったぁ」

「でも、ナギくんも狙われてるんでしょ?彼が狙われているのは、たぶん二科生だからなんだろうし。

 それとも、ナギくんにも誰かつくの?」

「ううん、つかないよ。ボクは上にいるから必要ないし」

「上?屋上ってこと?」

「……ボクがどこから来たか、分かってる?」

 

 振り向いたときには、まだ飛んでいたと思うんだけど。

 

「……あーっ!」

「そう言えば、飛んでいたような……」

「……まさか、飛行魔法?」

「そうだよ。春原家の飛行魔法を使ってるんだ。

 空をぐるぐる飛び回りながら上から言い争いや乱闘を探して、言い争いには近くの風紀委員に向かってもらって、乱闘には捕縛魔法で狙撃する。それがボクの役割だから」

「なるほど。それなら足止めできませんから、狙われることはありませんね」

「というか、一緒に回ることができない」

「そういうわけだから、ボクには護衛は必要ないんだよ。

 っと。話がズレちゃったけど、達也くんのことは風紀委員でもきちんと考えてるから、達也くんを追っかける必要はないからね。危ないことをする必要はないよ」

「でも……」

 

 ……ああ。これは諦めないな。

 ほのかさんたちがしているこの目は、あの夏休みのウェールズで、ゆーなさんたちがしていた目と同じだ。絶対に諦めない、って目をしている。

 

「はぁ。わかったよ。手伝ってください」

「「「……えっ?」」」

「隠れて追っかけられて、危ない目に遭われても困るからね。

 ただし、直接だと本当に危ないかもしれないから、そうだなぁ……屋上から見ていてくれないかな?ボクがずっと見ているわけにもいかないし。

 それで、できるなら犯行の写真を撮ってくれる?そうしたら、その場で取り逃がしたとしても逮捕できるかもしれないし、最低でも注意することができるからね。

 あくまでも、個人的な頼みだけど」

「は、はいっ!分かりました!」

「ナギくん、さすが〜!話がわかる!

 そうだよね、何も私たちが直接捕まえる必要はないんだよね!」

「……本当に無理はしないでね?」

「大丈夫。問題ない」

 

 なんか不安になるセリフだなぁ。

 

◇ ◇ ◇

 

「そんなわけで頼んでいたんだけど、土曜日の襲撃犯がたまたま撮れたらしくてね。

 魔法は写真に写らないから直接の証拠にはならないけど、注意をしておくぐらいはできると思うよ」

「……五日()って初めて知ったわよ、そんなこと」

「……ここ最近見られていたのにはそんな()()があったのか」

 

 あ、あはは……。

 こんな大きな成果が出るとは思ってなかったから、わざわざ伝えるまでもないと思ってたんだよね〜。

 まさか、新歓週間五日目の今日になって、『土曜日の襲撃の写真に顔が写ってました!』って言われるとはなぁ。

 

「それで、写真のコイツだが……、剣道部主将の(つかさ)(きのえ)だな。確か3-Fだったか?

 春原が頼んだ三人の情報が正しいとすると、足止め役の一科生と結託して、科をまたいだ嫌がらせをしていることになるが……」

「可能性は高いと思いますよ。

 俺が見たのは後ろ姿だけでしたが、この人物と重なりますから」

「……この人が、お兄様を……。許せません!」

 

 ひいっ!

 こ、こんなことになるだろうから、深雪さんもいるお昼に知らせるのはやめたほうがいいって言ったのに〜!

 

「落ち着け深雪。

 あくまで可能性が高いだけだ。確定したわけじゃない」

「そ、そうですよ。

 捕まえるには現場を抑えるしかないですし、それまでは抑えていてください!」

「……そうですね。いろいろ言いたいことはありますが、この人がしたという証拠にはなりませんし。言うのは捕まったらにしておきます」

 

 ふう、助かった〜。

 このまま氷の城になるかと思ったよ。

 

「それにしても、桐原君の供述に、壬生さんの剣が人を殺すための剣になっていた、というのもありましたし……。

 剣道部に何かがありそうというのは本当かもしれませんね」

「そうね。リンちゃんの言う通り、剣道部には注意しておいて損はないかもね。

 ……それで、ナギくん?さっきの話の三人について教えてくれる?」

「……どうして?」

「一応よ一応。

 生徒会長として、情報提供者は把握しておきたいし?

 姉として、弟の交友関係は知っておきたいしー?」

 

 な、なんかそれにしては、笑顔が怖いんだけど〜っ?!

 

「え、えぇとね」

「それと、なんで昨日会ったときに言ってくれなかったのかな〜?

 友達はできた、って聞いたと思うんだけど、詳しくは教えてくれなかったわよね〜?」

 

 昨日は昨日で怖かったじゃないか!少し触れただけで、今みたいな顔になったし!

 おかげで特訓も厳しくなるし!

 不死身に近いボクじゃなくちゃ、今日ボロボロで登校することもできなかったよ!

 

「さ〜て。きちんと話してもらうわよ〜?」

「は、はい〜っ!」

「……やっぱり勘違いなんかではないだろう……」

 

◇ ◇ ◇

 

 そして4月12日。

 

「やっと終わったんだね、達也くん」

「ああ、そうだな。やっと終わったんだな、ナギ」

 

 やっと。本当にやっと、新歓週間が終わったんだ。

 

「まさか、この短い間に二度も死にかけるとは思わなかったぞ……。

 軍の訓練にも勝るとも劣らない、かもしれないな……」

「そうだね……。

 ボクも、飛行魔法に認識阻害が含まれているっていうことは気がつかなかったよ……」

 

 というか、すっかり忘れてた。

 近隣住民からも、生徒からも飛んでいることに気がつかれてないことを不審に思った市原先輩から聞かれて、ようやく思い出したよ。

 そのせいで使用許可が取り消されて、結局最後の二日間は風紀委員は走り回ることになったからなぁ。

 

「お疲れ様。達也くん、春原」

「あっ、渡辺委員長」

「お疲れ様です。委員長」

「それで……、二人はまた報告書か?一体いくつ書くんだ」

「……それを言うのは俺たちにじゃなくて、俺たちの周りで問題を起こす人たちに言ってくださいよ」

 

 本当だ。なんでボクたちだけここまで忙しかったんだ。

 

「今年は風紀委員が直接問題を起こすことはなかったが、君たちを巡って問題が起きたからな。君たちの周りで問題が多く起きるのはそのせいだ」

「達也くんは、初日の大手柄(おおてがら)で目立っちゃいましたからね。狙われるのも当然ですね」

「純粋に目立っていたのはナギのほうだろう。

 ファンクラブから、部活を決めたと言っているのに狙われ続けたぐらいだからな」

「それでも、達也くんほどじゃなかったと思うよ」

「そうか?俺はナギのほうが目立っていたと思うが」

「なんで、お互いに、自分よりも目立っていると言い争っているんだ……。

 どちらも同じぐらい目立っていた。それでいいだろう」

 

 ゔ。確かにそうだったんでしょうけど、なんか認めたら負けな気がしてるんですよ。

 達也くんのほうが絶対トラブル体質ですって。

 

「はぁ。まあいい。

 二人とも、次からは通常の巡回だ。

 端末に四月の予定を送っておいたから確認しておいてくれ。ついでに五月以降の予定で、分かっているものは早めに教えてくれ。

 それと、どうやら今年は君たちの周りで問題が起きるようだからな。一応注意しておくように」

「分かりました」

「了解です」

 

 話の後半部分は、本当に不本意ですが、もう認めるしかないですよね。

 

「それと、例の剣道部だが」

「何かわかったんですか?」

「いや、まだ調査の段階だ。新歓週間中は風紀委員を割くわけにもいかなかったからな。

 ただ、不自然に休んで、徒歩でどこかへ向かっている人が増えているという報告が出てきてな」

「なるほど。自己啓発セミナーか何かの名目でどこかに行かされて、そのせいで。ということかもしれないと言うことですか」

「達也くんの言う通りだ。

 そして、風紀委員では校外での行動にまで口を挟むことはできない。

 探偵なんかに尾行を依頼するしかないかもしれないが、現時点ではそこまでするだけの証拠もない。

 実質的に、現状で風紀委員にできるのはここまでだな。あとは新情報待ちだ」

 

 尾行、尾行ねぇ。

 郊外の工場のほうも進展がないそうだし、チャチャゼロさんに行ってもらうのもありかな?人形の彼女に気づくのは難しいだろうし。

 

「分かりました。

 そっちのほうは、春原のほうでなんとかしてみます」

「いいのか?こっちとしては願ってもないんだが」

「はい。徒歩圏内ならまず春原の範囲でしょうし、そんな場所で何か陰謀を(たくら)まれている、というのもいい気分ではありませんから。

 それに、春原家はボク一人ですからね。

 達也くんという友人が殺されかけているというだけで、動く理由にはなりますよ」

「そうか。そういうことならよろしく頼む」

 

 頼まれました。

 ただ気がかりなのは、工場の件と関係していた時なんだよね。

 あのチャチャゼロさんをして『やり手』と言わしめる女性を護衛につけるほどの人が関わっているとなると、風紀委員、いやこの学校の生徒には荷が重すぎる。

 そうなったら、ボクか師匠(マスター)が出て解決するしかないか。

 

「なんか悪いな。俺のために」

「そんなことを言わないでよ。

 ボクは、春原(はるばら)(なぎ)として、友人の達也くんを助けたいと思ったんだから」

 

 そうだ。それはこの世界で生きていく理由の一つ。

『ボクがやりたいことをやる』

 村のみんなのため、(ムンド)(ゥス・)(マギ)(クス)のため、人類と亜人のため、と誰かのために動き回ってきたボクの、新たな目標。

 

『父さんに会いたい』。その一心で無茶なことをいろいろやったあの小さな頃のように、自分のために行動する。

 その過程で助かる人や、社会が変わるかもしれないけれど、それは誰かのためではなくて、ボクが嫌だから変えるんだ。

 だから……

 

 

「だから気にする必要はないよ」

 

 

 全ては自分のためなんだから。




妖精姫「私とナギくんのトレーニングは!?」

はい。そういうわけで第十三話いかがでしたでしょうか。
それでは補足です。

・『別視点』
あくまで、07/30時点での結果をもとにした試験運用です。
今回のを読んだ方で、『コレでは見辛い』という方がございましたら、アンケート②のほうでご意見をお寄せください。

・『飛行魔法の認識阻害』
オリ設定です。原作が手元にないので分かりませんけど、名言はされていなかったと思います。
コレは、原作で
①気配を察知するということが不可能な一般人で、
②飛び上がる前からなんらかの方法で連続して視認していなく、
③飛行している人から接触されず、
④飛行している人を探していない。
という条件下では、飛行している人物を見つけた人はいなかったはずです。
さすがに魔法を秘匿しているのに、目立つに違いない飛行魔法になんの対策もしていないわけがありませんから、認識しづらくなるという程度の認識阻害はあったとしました。

また、このせいで許可が取り消された、とありますが、理由としては『精神干渉系魔法』だからですね。
中条先輩の『梓弓』も、魔法科高校の研究機関としての側面から、安全性を確認した上で特別に許可がおりているので、きちんと『精神干渉系魔法』としての検査をしていない魔法をこのまま使い続けさせるわけにはいかなかった、ということです。

以上で補足も終了です。
それでは次回もまた読んでください。

・・・七草の双子の妹「あのスパルタの様子を書かれたら、好感度が酷いことになると思いますよ、お姉さま」

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