ISVD〜Infinite Stratos Verdict Day〜   作:高二病真っ盛り

85 / 88
これまでのISVD


村橋が残した情報を元に始まった、4機のISによる亡国機業(ファントムタスク)地下基地潜入工作作戦。
黒い鳥(ダークレイヴン)/織斑一夏はドン・キホーテ/スプリングに乗せられ、危うく地下基地の自爆に巻き込まれるところだったが、奥の手であるグラインドブレードを使い脱出、一命をとりとめる。

一方その頃、IS学園を襲撃するサイレント・ゼフィルス/マドカの前に甲龍(シェンロン)/鳳鈴音と打鉄弐式/更識簪が現れる。
学園の生徒達を傷つけるマドカに、2人は己のISと共に戦いを挑むのであった。


08ー23 その祈りは慟哭

「打鉄弐式…変身!」

 

甲龍(シェンロン)!」

 

 

己のISの名を叫び、変身した2人は目の前のマドカを見据える。

 

 

「アイツの実力は本物よ。連携でいくわよ、簪!」

 

 

鈴は二振りの大型青竜刀『双天牙月』を両手に構え、

 

 

「了解!」

 

 

簪は超振動機構内蔵の薙刀『夢現(ゆめうつつ)』を両手で構える。

 

 

「フン……『インターセプターⅡ』」

 

 

戦闘態勢に移った2人に、マドカは装備名を口頭で挙げるという初心者用の手段で、金属ブレード『インターセプターⅡ』を両手に展開(コール)し挑発する。

ご丁寧に、サイレント・ゼフィルスを始めとしたBT兵器搭載機体の代名詞とも呼べるビットを収納してまでだ。

 

 

「……ナメてくれるじゃない!」

 

 

その言葉を皮切りにして、鈴は右手の青竜刀で切りかかる。

 

それに合わせて簪もまた、綺麗な弧を描いて薙刀を振るった。

 

 

キィン!

 

 

鉄の音を響き渡らせ、二刀流となったマドカは弾き飛ばす。

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

鈴は青竜刀を振るう。

降るって振るって振るい続ける。

 

研ぎ澄まされた連携と共に放たれる薙刀の刃も合わさって、剣風が轟と嵐の様に吹き荒ぶ。

 

 

しかし、時間と共に激しくなる間断のない攻め手が続いているということは、切り付ける対象が未だに存命しているということを意味している。

 

マドカは双剣を縦横無尽に駆り、鈴と簪の剣戟を受け止め、いなし、あるいは躱す。

バイザーの奥の瞳には聊かの曇りも見出せず、冷淡な表情で2人の攻撃を見切り続けている。

 

 

――――強い。今までの誰よりもずっと。

 

 

これが亡国機業(ファントムタスク)

自分が相手取ったゴーレム等比較対象にすることすら烏滸がましい存在。

こんな相手を、セシリアは2度も相手取ったというのか。

 

怖くて怖くてたまらない。

自分自身の存在を真っ向から否定する殺意が臆面も無くぶつけられる。

こんな状況を、一夏は何度も味わおうというのか。

 

 

これで手加減されているのだから笑えない。

鈴という力は、簪という力は、まるで足元に及んでいない。

 

 

それもそのはず。マドカはこの地上において最強と言っても過言ではない操縦者だ。

 

五角形のレーダーチャートで操縦者の能力を表した時に、特殊能力の部分だけグラフを突き抜けるのがセシリアで、グラフ内で綺麗な五角形を描くのが鈴だとするのなら、マドカのそれはグラフいっぱいに五角形を示す。

要は鈴の上位互換なのだ。器用貧乏を超えた器用万能、『戦闘巧者』こそが彼女の異名に相応しい。

 

 

(それでも……!)

 

 

勝たなければならない。

勝たなければ、明日は無い。

 

思えば自分には何も無い。

 

 

一夏の様に数多の修羅場に裏打ちされた“目”も無い。

簪の様に姉に追いつくその一心で積み上げた“知”も無い。

セシリアの様に格上すら戦かせる天井知らずの“才”も無い。

箒の様にあのコズミックホラー(篠ノ之束)から祝福(呪い)を受ける“血”も無い。

 

 

無い無い尽くしだ。羨むことすら馬鹿らしい。

 

 

だから、“心”だけは負けてはいけない。

 

 

一夏への未練とはまた違う暗い気持ちを斬撃に乗せる。

――――鋼音(はがね)が響く。

セシリアへの嫉妬とはまた違う暗い気持ちを斬撃に乗せる。

――――鋼音(はがね)が響く。

混濁した名前もつけられない感情を刃に乗せて振り下ろす。

――――鋼音(はがね)が響く。

 

 

明日が良きものになるか、悪しきものになるか、それを決めるための意志を込めて青竜刀を振るう。

――――鋼音(はがね)が響く。

 

 

幾十幾百の鋼鉄の旋律を奏で、拮抗する戦況。

 

それを崩したのは鈴であった。

 

 

「喰らいなさい!」

 

 

空間自体に圧力をかけ、衝撃を砲弾にする不可視の衝撃砲『龍砲』を剣閃の雨に混ぜる。

 

 

この山や城壁にも等しい防御に剣を振るい続けても、勝機は見いだせないどころか、いずれは剣戟に飽きたマドカに蹴散らされるのがオチだ。

相手がこちらを見くびり加減するのなら、すべき事は悔しがる事ではなくその慢心を突くこと。その為のタイミングが今だった。

 

 

「ぐ……!」

 

 

衝撃砲の物理的なダメージに、マドカはタタラを踏んで後退する。

それによって出来た距離は僅か。音速を超えるISからすれば虫の歩みに等しい。

 

青竜刀と薙刀、2つの切っ先を受け止めた右手のインターセプターが弾き飛ばされる。

さしものマドカも、受け流す事も両手を使う事も無しで2人がかりの斬撃を受ける事は出来ない。

 

 

チャンスだ。鈴と簪の思考が同期する。

 

 

手数が多く小回りの効く双剣は守勢に回せば城塞の如き防御力を誇るが、それは2振りあってのもの。

その内、一つでも潰してしまえば防御力は半分以下、文字通り片手落ちだ。

 

 

「鈴、決めて!」

 

 

左手のインターセプターを簪が抑える。

これでもう、マドカを守るものはない。

 

鈴は青竜刀を振りかぶる。その剣筋は、外す事は無いだろう。

 

 

「フン…温いぞ!」

 

「ウソ…!?」

 

 

事実鈴の唐竹割りは寸分狂う事なくマドカの正中線を捉えた。

しかしながらその一撃は、弾き飛ばした筈の右手のインターセプターが受け流した。

 

高速切替(ラピッドスイッチ)

一夏が使う似非(もどき)ではない純正の技術を以ってして、一瞬の内に予備の剣を展開(コール)したのだ。

 

 

「そら、呆けてる場合か」

 

 

マドカは手に持つ二刀で突きを放つ。

鈴と簪は武器で受け、二度三度打ち合い互いに距離を取る。

 

その距離、数字にして30m程。

IS同士の戦闘では決して安全圏と呼べないその間合いで、必中の連携が打ち破られた鈴と簪は冷や汗を垂らす。

 

攻撃が当たらない程速い訳ではない。

しかし、防がれてしまう。

 

攻撃が効かない程硬い訳ではない。

しかし、躱されてしまう。

 

無敵ではないが、倒せる未来が見えないのであれば同じ事だ。

 

 

「鈴、このまま同じ手でも埒があかない」

 

――――わかったわ。前衛は任せて。

 

 

鈴の了承を受けて、簪は薙刀をしまい、背中に搭載された2門の連射型荷電粒子砲『春雷(しゅんらい)』を構えて更に多連装ミサイル『山嵐』の発射準備を整え始める。

 

 

「それなりには厄介な連携だな…」

 

――――なら、打鉄(そっち)の方から潰してみるか。

 

 

左手のインターセプターを、ビームマグナム『スターブレイズmk-Ⅲ』に持ち替えたマドカは、今度はこちらの手番だとばかりに翔ける。

 

 

「ぐ、クゥ!」

 

 

ビームマグナムから紫電を迸らせるマドカの目標は、鈴の後方で攻撃態勢を整える簪。

相手が前衛と後衛に分かれたのなら、後衛を優先して潰すのは当然だが、それにもビットを持ち出さないところは強者の余裕故か。

 

 

「あたしを無視してんじゃないわよ!」

 

 

そうはさせないと鈴の青竜刀が行く手を阻む。

しかし、振り下ろされた刃は地面を砕くに終わり、それに合わせてインターセプターが甲龍(シェンロン)の装甲に吸い込まれる。

 

 

「このっ…!」

 

 

怯む鈴を無視して、簪めがけて光の弾丸を放つ。

荷電粒子砲と相殺する紫電の残滓を突っ切りながら、マドカはブレードを振るう。

 

 

鈴の青竜刀を受け流す。簪の荷電粒子砲を捌く。

 

 

鈴の龍砲を剣で受ける。簪の防御を砕く。

 

 

鈴の青竜刀をあしらう。簪を切り裂く。

 

 

鈴の龍砲をかわす。簪を撃ち抜く。

 

 

二対一を徹底して一対一に持ち込むマドカの技巧に、簪はただ悲鳴をあげる事しか出来ない。

 

 

「どうした、動きが鈍っているぞ」

 

 

その言葉は嘲笑か愉悦か、マドカは右手のブレードをミスディレクションの素材とし、左手のビームマグナムから3点バーストを放つ。

 

 

「がは…あ……」

 

 

風前の灯火もかくやな簪は、後ろに跳ぶ事で相対的に衝撃を和らげる事しか出来ない。

空中で体勢を崩し、地面に転がる銀色の機体に、マドカはブレードとビームマグナムをしまい銃剣ライフル『星を砕く者(スターブレイカー)』を展開(コール)

高速切替(ラピッドスイッチ)によって取り出されたそれは、マドカの手に収まる前から光の収束を始めており、その急速なチャージは後3秒で最大充填となる。

 

 

(あの威力は、マズい!)

 

 

打鉄弐式のシールドエネルギーは最早ゼロに近いだろう。その状態であのビームを受ければ最悪命に関わる。

 

思考と同時に鈴の背面の地面が、大きく抉れ消し飛ぶ。

爆発的加速で倍増させた威力をマドカに振るう。

 

後方から迫るそれを、マドカは振り返りざまに銃剣の剣部分を用いて、斬撃を虚空へ誘導し、文字通り空を切らせる。

 

 

「させないわよ!」

 

 

無論、渾身の一撃が届かぬ事は織り込み済み。これまでの手練手管が防がれて尚、この一閃が効くと思う程自惚れてはいない。

 

加速の慣性を用いて、呻き声をあげうずくまる簪と、フルチャージされたライフルの引き金を引くマドカの間に滑り込む。

鈴の真の目的は攻撃ではない。シールドエネルギーの残りに比較的余裕がある自分自身が、避け得ぬ一撃を受ける盾になる事だ。

 

迫り来る暴虐の光に、青竜刀を構える。

そんな鈴の様子を見て――――

 

 

「…チッ」

 

 

――――マドカのバイザーの奥の瞳から熱が消えた。

 

 

鈴の目と鼻の先まで迫る光は、マドカの舌打ちと共に偏光制御(フレキシブル)によりグニャリと曲がる。

 

眩しい閃光は、甲龍(シェンロン)の装甲に限りなく肉薄し、されど一部たりとも掠りもしない軌道を描いて打鉄弐式に着弾する。

 

 

「きゃぁぁぁぁ!!!」

 

 

機体と操縦者。両者が悲鳴を上げて変身が強制解除される。

フルチャージを受けても五体満足なのは絶対防御の面目故だが、それでも身体に入ったダメージは大きく動く事は叶わない。

 

 

「え……? かん…ざし…?」

 

 

背後にて倒れゆく簪に、鈴は呆気にとられる。

 

知っていた。偏光制御(そういうもの)があると知っていた。

聞いていた。セシリアからマドカは偏光制御(それ)を使うと聞いていた。

 

ならばとるべき手段は防御ではなく攻撃。撃たれる事への対処ではなく、撃たれない様に立ち回るべきであった。

“どうせ防がれるから”という諦観と、“目の前の相手が怖い”という恐怖で無意識のうちに攻めの選択肢を消していた。

 

そんな後悔を心中で渦巻かせる鈴に、マドカは冷淡な目をバイザー越しに向ける。

 

 

「……その程度か、失望したぞ、鳳鈴音(ファンリンイン)

 

「なに、を…」

 

 

なにを言っているのよ。

口から出る言葉は、途中で止まる。

 

 

「セシリア・オルコットが追い抜きたいライバルと語っていたから、文化祭の時では見えなかった“なにか”があるのかと思ったが…

……興醒めだ。よもや、戦いの最中で己が格下にも拘らず、防戦の選択肢を選ぼうなどという身の程知らず未満のゴミとはな」

 

 

ガツン。

 

殴られた様な衝撃が脳内に響く。

鈴の左手から、双天牙月の一振りがスルリと抜け落ちた。

 

 

「フン…おい、更識簪だったか?」

 

「……ッ!」

 

 

最早気にする価値も無いとばかりに、マドカは鈴から簪に目線を移す。

地面にうつ伏せで動けずにいる簪は、僅かに動く顔で睨みつける。

 

 

「無様に地に伏せようと戦意だけは陰る事も無いか。そこのそいつよりは見所がある。

……生き延びたいなら答えろ。()()()()はどこにいる」

 

 

心にも無い面持ちのマドカの問いに、簪は心底不思議そうな顔をしてそして何かを理解した。

 

 

「……いないよ」

 

「あ?」

 

「今この学園に織斑はいないし、なら今どこにいるのかも知らないって……言ってるんだよ…

嘘だと思うなら、私の腹を開いて臓腑を見ればいい…隠し事なんてなにも無いと理解できるよ」

 

「………ほう、そうか、なら死ね……む?」

 

 

死に体の簪にトドメを刺そうとするが、そこに“T”からの通信が入る。

無視しようかと思ったが、簪の発言から優先順位を1秒で考えて通信を取った。

 

 

「なんだ“T”、今忙しいのだが」

 

『なんだじゃないわよエム! IS学園を襲撃するだなんて…独断専行にも程があるわよ…!』

 

「独断専行とは人聞きが悪いな。 これにはれっきとした指令が下っている。

第一、私が上からの命令に逆らえないのはよく知るところだろう?」

 

『……』

 

 

マドカは組織には従順でないため、命令違反を起こさないよう体内に監視用ナノマシンが注入されており、いざとなれば遠隔操作でその命を奪われる。

その事を知っているからこそ、マドカの悪びれもしない物言いに、“T”は言葉を詰まらせる。

 

 

『……誰から下ったのよ、その指令は』

 

「シーズンのスプリングだ。『織斑一夏との戦闘データを取ってこい。方法は任せるし、その過程の生死諸々は関与しない』とのお達しでな。

織斑一夏は学園から出る事はそう無いだろうと踏んで、こうやって正面から乗り込んでみたが…出てきたのは『ここにはいない』という言葉だけだ」

 

『スプリング、アイツ……!

……言っておくけど、その言葉は本当よ。それは私も確認してる。

だから、IS学園でなにかする際には担当者である私に連絡を入れなさいと…』

 

「その手のお小言は後で聞く、ではな」

 

『あ、ちょっと、今から…』

 

 

“T”の言葉を最後まで聞く事なく切ったマドカは、クルリとライフルを手中で弄ぶ。

こともあろうにこの女、『無人機テロで外出自粛している状況ならいるだろう』というアバウト極まる精神で乗り込んできたのだ。

 

 

「だ、そうだ。まぁ命が助かったと喜んでおくんだな」

 

「報連相ぐらい……しっかりしなよ…」

 

「耳に痛いな。お前達が無謀なら、私は無知だったという訳か。

謝罪代わりに…更識簪、そこの鳳鈴音(ソイツ)について1つ忠告してやる」

 

 

ガラにもない。

平然と他人を殺害しようとする性格を自覚しているマドカは内心自嘲する。

 

それは一夏不在への肩透かし故か、それとも鈴への期待外れ故か。

ともあれ、普段から心の奥底で煮え滾る激情は、今だけはその熱を灼熱のマグマから焼きたてのトースト程度に下げていた。

 

 

「忠、告……?」

 

 

「ああ、我ながら珍しい、親切心というやつだ。

―――――今すぐ代表候補生から下ろしておけ。ソイツは戦場に立てる奴じゃない」

 

 

ガキィン!

 

 

慈悲も侮蔑も無い、ただ懇々と事実を述べる様なマドカの言葉。

それに一瞬遅れて、金属と金属がぶつかる音が鳴り響いた。

 

音の出所は、両手で振り下ろされた双天牙月とそれを片手で受け止めた星を砕く者(スターブレイカー)

軋み合う刃の主達は、焦燥と恐怖、冷徹と失笑とそれぞれの視線をぶつける。

 

 

「……ッ!……ァァァッ!」

 

「自覚は無いのかと思っていたが、目を背けていただけか。

滑稽だな。身の程を知っていても弁えてはいないというものは」

 

「なに、を……!」

 

「お前は諦めている…私を倒そうという事も、セシリア・オルコットに追いつこうという事も、なにもかもを…!」

 

「うるさい!アンタに、アンタになにがわかるっていうのよ!」

 

「はっ知るか!……雑魚の無念など!」

 

 

激昂する鈴から、青竜刀を器用に絡め取ったマドカは、無手となった相手の胴を蹴り飛ばす。

 

 

「くッ…ァ……!」

 

 

受け身を取る事も出来ず、地を転がる鈴は、睨みつける事しか出来ない。

その視線にライフルの射線を合わせてマドカは嗤う。

 

 

「……消えろ」

 

 

再び、ライフルの銃口に光が収束する。

迸る紫電は空気を焦がし、大気が悲鳴を上げる。

 

本来なら、マドカは鈴に構わずに帰還すべき立場だ。

言い渡された任務が『一夏との交戦』な以上、即座に戻り指示を待つべきなのだ。

 

しかし、ナノマシンで命令に背けないのならその命令を曲解しようというのが、マドカの基本だ。

『ミッションの失敗を確認し、離脱の際に追われないように痛めつけた』と報告すればなにも咎められる事は無いだろうと判断して、フルチャージされたライフルの引き金を引く。

 

放たれた光の威力は絶大。

双刀で防御しているならいざ知らず、今の無防備な鈴ではひとたまりも無いだろう。

 

 

「逃げてぇぇぇぇ!!!!」

 

 

それを我が身で知っている簪は叫ぶ。

満身創痍故に叫ぶ事しかできない彼女は声を張り上げる。

 

 

しかし、悲しきかな。

祈りで止まる殺意は存在しない。

紫電は寸分狂なく鈴を射抜くだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バジュゥゥウ!

 

 

――――そこへ飛び込んだ“白”の影が、迫る光を、輝く刀で切り裂いた。

 

 

(びゃく)(しき)……?」




やべぇマドカを倒す術思いつかねぇ…

というか、D-NX初登場時に書けなかったもの全部詰め込み過ぎた。


誤字脱字、わからないところがあればどうぞ。
次回『刻限の鐘が鳴る』は7月28日更新です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。