ISVD〜Infinite Stratos Verdict Day〜   作:高二病真っ盛り

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今日は二本同時立て!

ACVDのPVと一緒にどうぞ!


05ー06 昔話をしてあげる

『神様は人間を救いたいと思ってた』

『だから、手を差し伸べた』

『でもその度に、人間の中から邪魔者が現れた』

『神様の創ろうとする秩序を壊してしまう者』

『そいつは、「黒い鳥」って呼ばれたらしいわ』

『何もかもを黒く焼き尽くす死を告げる鳥』

 

『好きなように生きて、好きなように死ぬ』

『それが、俺らのやり方だったな』

 

『目的はタワーへの進行だ!』

『急げ!敵を鎮圧しろ!』

 

『三大勢力の直轄だからって私たちには関係無い。特にこの状況では』

 

『ただの傭兵。そういう風には、もう生きられん時代か』

 

『それは他人が決めることじゃ無かろうさ』

 

『我々が先に決める。後方を警戒しつつ援護、各機合図と共に突っ込め。一機も逃がすな』

 

『潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰すゥ!』

 

『神様は困惑した』

『人間は、救われる事を望んでいないのかって』

 

『敵部隊を感知』

『想定どうりのルートを進行中』

『情報より少ない』

『楽勝です』

 

『各機連携して迎撃せよ』

 

『後は、動いてる奴を全部片付けて』

『見つけ次第全部よ。そういう契約だから』

 

『ターゲットは市外全域に展開』

『さっさと帰ろうぜ。ハッハッハッ』

 

『フォーミュラブレイン、正常に起動』

『UNAC部隊、全機出撃準備よし』

 

『ターゲット了解。オペレーションヲ開始シマス』

 

『コソコソ嗅ぎ回ってるらしいね。傭兵としての名声が泣くよ?』

『ブルーマグノリア』

 

『タワーにだけは絶対に近づかせる訳にはいかん』

『一機も逃がすな!』

 

『そっちには僕らが用意したUNACをつけるよ』

『多分戦いにならないからさ』

 

『ぶっ壊れた人形がぁ!』

『俺が!貴様等如きに!』

 

『まるっきり子供だな』

 

『傭兵と言うのは、無礼なのが売りなのか?』

 

『次はこっちに来る!気を抜かないで!』

『迎撃して、全部よ!』

 

『状況は知っての通りだ』

『各地のUNACが制御不能に陥っている』

 

『見せてもらおう、お前の持つ力を』

 

『死神部隊⁉︎何故ここに⁉︎』

『何?何が起きてるの?』

 

『お前で28人目』

『恐れるな、死ぬ時間が来ただけだ』

 

『振り切れない!』

『被弾した!被弾した!』

 

『幾ら何でもヤバイぜ』

『マギー、なんとかなんねぇのかよ!』

 

『怯んだら負けよ!』

 

『チッ!やるだけやるしか…って奴かよ!』

 

『ハハッハハハッ』

『この程度、想定の範囲内だよ!』

『アハッハハハッ、アハァハァ!』

 

『あの青いACにはもう乗らんのか?』

『マグノリア・カーチス』

 

『お前…お前が私を!』

 

『これだけの戦力を相手に挑むとは…』

『ただの愚かなのか、それとも…』

 

『一度引いた身で、素晴らしい執念だ』

 

『やるなら早くしろ!機体が吹っ飛ぶぞ!』

 

『好きに生き、理不尽に死ぬ』

『それが私だ』

 

『ここが、貴方の魂の場所よ』

 

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臨海学校二日目 旅館

SIDE:一夏

「って言うのが今までなんだけど…」

「「「……」」」

 

あらかた客観的事実を話し終わり、ふと見渡すと千冬姉も、箒も、鈴も、セシリアも、ラウラもポカーンと口を開けていた。

 

「ゴメン。やっぱ信じらんないよね」

 

いきなり、こんな話を信じろってのが無茶か。そう思った時だった。

 

「信じますわ。貴方は誤魔化しはせど、嘘は吐かないって知ってますもの」

「むしろ合点がいった。道理で束でも見つけられない訳だ」

「あーあ、そんな人相手じゃ勝てない訳ね」

「叔父よ。どこを疑えと言うのだ」

「私は…信じる…」

 

「……え?」

 

意外な事に皆あっさりと信じてくれた。

……なんで?いや有難いけどさ。

 

「だが一夏。一つ聞きたい」

「何?千冬姉」

「お前は、『企業』の依頼でこの世界を調査してると言ったな。

……調査を終えたらどうする気だ?」

「……」

 

そんな事は決まっている。

 

「あっちの世界に行くよ。仕事の報酬だからね」

「…そうか。わかった、帰ってから続きを話そう」

 

どう考えても千冬姉は反対だろうなと思う。

たった一人の家族が戦火に飛び込もうとしている訳だし。

 

「他に質問ある?」

「そうですわね…三大勢力ってなんなのですの?」

「その名の通り、あの世界を三つに分ける勢力だよ。

大まかに言うなら、秩序による統率を目指すシリウス・エグゼクティブス。武力による統率を目指すヴェニデ。信仰による統率を目指すEGFって感じ」

「なるほど…」

 

ちなみにマギーは元EGF所属らしい。

俺的にはあの司令官が無能だったなーとしか覚えてないけど。

 

「……叔父よ。そのマギーは左腕を失ったからオペレーターになったのだろう?

なら何故、叔父と戦えたのだ?」

「あーえっと…」

『僕が説明するよ』

 

ラウラの質問の説明に困っていると財団から助け船が入った。

 

「誰だ⁉︎」

『やぁ、さっきの話にいた財団だよ?。

ちなみに、無銘(ノーネーム)改め黒い鳥(ダークレイヴン)のコア人格は僕さ』

「……」

『それじゃあ。本題を説明する前に『デザインド』と『カルティベイター』について説明するよ』

 

唖然とするラウラを放置し、声だけの財団は笑ってるとハッキリわかる口調で説明を始めた。

 

どうしよう、凄く嫌な予感がする。


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