学校やらバイトやらで全然時間が取れなくて…
それと、何人かの作者さんからこの焼き肉店を小説に登場させたい、とメッセージをいただいたのですが…
ぜひ使ってやってください。
私自身、自分以外の方が書いたこの焼き肉店を見てみたいですし。
ああ、でも一応はメッセージを送っていただけると助かります。
今回はフェイトさん視点となります。
◆月◎日 雨
今日も彼は私たちから逃げて行く。
うう… どうしよぅ… 絶対に変な女たちだと思われてるよ…
なのはとはやては何でかどんどんやる気が出てきてるみたいだけど、私はもうやめた方がいいんじゃないか? って思い始めてきたよ。
◆月□日 晴れ。
今日は彼の家までついて行ってしまった。
完全にストーカーだよね…私。
はやては 「ばれなきゃ… ばれなきゃきっとセーフ… やと思うんや…」なんて言っていたけど、後半が聞こえないくらいの声量だったから同じこと考えていたと思う。
ただ、なんだか彼の調子が悪そうだったな、エリオが風邪引いた時とそっくりだったし、多分風邪ひいてる。 心配だな。
あぁ、でもはやてと外で話していたら彼の家のカーテンが開いて私と目があったんだ。
若干顔が赤くなっていて、熱がある時のエリオそっくりの顔になっていたから、『お大事に』って気持ちを込めて彼を見てから帰ってきた。
◆月〇日 晴れ
最近エリオとキャロも彼の事を話すようになってきた。
「フェイトさん、あのお兄さんいい人ですよね」 とか、
「早くしないと彼女つくっちゃうかもしれないよ」とか。
やっぱり二人から見てもいい人に見えるよね。
「うん、凄い優しい人だし、彼女くらいきっとすぐに出来るよね」
ってそんな感じのやり取りが良くあるんだけど、その度に二人からため息を吐かれる。
どうしたんだろう? 何か変なのかな?
アルフにも前話した時もため息吐かれたし… 何だろう?
明日はまた彼のところに行ってくるつもりだ。
◆月※日 雨
すごい
それしか言えない。
彼は私たちが魔法を使って追いかけても捕まえられなかった。
何故かいつもより魔法が使いにくかったというのもあるかもしれない、でも、それでも自惚れてるわけじゃないけど、私は速さに関しては相当の自信があるし、実際管理局の中でも私より速い人は数えられる程度しかいない。
だけど、捕まえられなかった。
う~ん… どうしてだろう?
彼にも魔力があるのは知っていたけど、もしかしたら魔法が使えるのかな?
だけど… それだと私達から逃げる理由が分からない。
……もしかしたら、管理局に何か嫌な思い出とかあるのかな。
お兄ちゃんに相談してみようかな。
◆月○日 晴れ。
今日、お兄ちゃんに彼のお店に食べに行ってもらった。
ただ、ユーノも一緒に連れて行かせたのは失敗だったな…
お兄ちゃんには何も言わずに私もお店付近にいたんだけど、彼がユーノに押し倒されてた。
うん、なのはがユーノの事を悪く言う理由が分かったよ。
ユーノは彼に突き飛ばされていたけど、なんだか少し嬉しそうだった。
うん、 すっごく気持ちが悪かったよ。
すぐに彼の所へ行ってユーノを彼から引き離したんだけど、ユーノから「なんで邪魔するんだよ! フェイト! せっかくいいムードだったのに!」と念話が飛んできたんだ。
ユーノの中でムードって何なんだろう…
その後ユーノと口論になって、気が付いたら彼もいなくなっていた。
駄目押しみたいにユーノから「ああっ! 僕のお嫁さんがぁっ!! ほらっ! フェイトのせいで照れて帰っちゃったじゃないか!」って言われた。
…お兄ちゃん、なんでユーノを置いて帰っちゃうの…
今日だけで、凄く疲れが溜まった気がするよ。
▽月◎日 曇り。
お兄ちゃんと母さんに凄く怒られた。
私たちが彼の彼の事を追い回しているのが知られちゃって、初めて2人から怒鳴られた…
仕方がない事だよね… 明らかに私たちが悪いのだから。
彼には謝らないといけないな、3人で謝りに行こう。
でも、怖い。
彼に許してもらえなかったら… そう考えると胸が張り裂けそうなんだ。
▽月◇日 晴れ。
許してもらえたのだろうか?
彼は気にしていないと言ってくれたらしい。
良かった… 本当に良かった。
車の中でただひたすらに怖くて怖くて堪らなかった。
なのはもはやても、ずっと無言で車に乗っていて、空気がズンッと重かった。
その後も、お兄ちゃんと母さんから怒られたけど、私は彼に嫌われていないことが、嫌われていなかったことに凄くホッとしていた。
今度、もう一度謝りに行こう。
今度は私だけで、誠心誠意謝罪の意を込めて。
▽月●日 晴れ。
まだ、彼に謝りに行けていない…
うう… 仕事が終わらないよぉ…
もうすぐでエリオの誕生日だし、その日は是が非でも休みたいな
*月◎日 曇り。
明日はエリオの誕生日だ。
良かった… なんとか休みが取れたよ。
どこか行きたい所はある? って聞いたら。
「焼き肉! あのお兄さんが働いているお店に行きたいな!」
と言ったんだ。
うん! 行こう!
私も謝りたかったし、彼の顔を最近見ていなかったから。
エリオもキャロとハイタッチまでしてたし、そんなに行きたかったんだね。
うう、なんだかドキドキしてきた。
*月●日 晴れ。
今日、彼がアイスをくれた。
あっ私にじゃなくてエリオになんだけど、やっぱり彼は優しいや。
偶然にも、なのはとはやてもお休みだったから5人で行ってきたんだけど、
私は、彼に謝れなかった…
いざ目の前に彼がいると頭が真っ白になって何も言えなくなっちゃう…
どうしよう… 何かの病気だろうか…。
はやてに相談したら、「じゃあフェイトちゃんはライバルやな! 負けへんで!」なんて言われたし…
はやては何か勘違いしてるんじゃないかな?
あ、でも母さんにも相談したらため息吐かれたな…
なんなんだろう?
もっ、もしかして何か新種の病気なのかな…
駄目、エリオとキャロを残して死ねないよ。
シャマルだったら何か分かるかな… 相談してみよう。
*月△日 雨。
シャマルに相談してきた。
だけど、これは病気じゃなかったみたい。
シャマル曰く、相手の事を想っていると、そういう事が起こるらしい。
なるほど、じゃあ彼に謝ることができればこの症状はなくなるんだね。
シャマルにそう聞いたら苦笑いしてたけど、どうしてかな。
でも、分かった。
彼に謝らなくちゃ。
とにかく一度私自身の口から謝罪しないと。
*月◎日 晴れ。
今日久しぶりに三人で彼を追いかけた。
「どうしても、彼に謝りたいんだ」って、母さんとお兄ちゃんにいったら、お兄ちゃんは反対していたけど、母さんはにっこり笑って「分かったわ、しっかり捕まえてきなさい」と言ってくれた。
よしっ! 絶対に彼に謝ろう。
なのはも、はやても、彼を追いかけている。
ふふふ、二人とも私と同じ気持ちだったんだね。
はやてが言っていたライバルの意味がようやく分かったよ。
だけど、最初に彼に謝るのは私だ、そこは絶対に譲らない。
前書きにも書かせていただいたのですが、もう一度。
投稿が遅れ申し訳ありませんでした。
いやー、しかし一週間以上かかるとは思っていませんでしたよ…
さて、次はいよいよなのはさんです。
……どうしよう。
あっ、それと感想でフェイトさんが彼の家に行った理由を今回書く、と返信させていただいたのですが…
申し訳ないです。 この次のフェイトさん視点の時になりそうです。
感想、気になった点 書いていただけると幸いです。