焼き肉店は今日も繁盛しています。    作:キムチ豆腐

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 今回ははやてさん視点となります。

 
 この次は恐らくフェイトさん、そしてなのはさんとなる予定です。


 
 デイリーランキングにこの作品が載っていたようです。

 えー、本当に頭にふっと浮かんだものを書いているだけのこんな作品ですが、皆様に評価していただけて本当に嬉しいです。

 今後も皆様のお暇つぶしになれればいいなと思っております。

 


はやてさん。 家族が恋しい17歳。

 ◆月×日 晴れ。

 

 

 駄目や…

 

 彼と話すことができへん。

 

 毎回バイトの帰りに待っているんやけど、彼は私たちを見るなり直ぐに逃げてまう。

 

 

 

 はぁ~、もっとゆっくり話しておけば良かったわ…

 

 

 

 でも、彼も彼や!

 

 

 そんな毎回毎回、鬼が追って来とるような顔で逃げる事ないやんか!

 

 私だって女の子やし、あんな顔で逃げられたら自信無くなってまうわ!

 

 なんや? 考えたらなんか腹立ってきたわ。

 

 

 絶対に捕まえて話を聞いてもらうで!

 

 

 

 

 ◆月□日 晴れ。

 

 

 ふっふっふ。

 

 今日は彼の家を突き止めた!

 

 

 いつも通りにバイトの帰り道にフェイトちゃんと張っておいた甲斐あったわ。

 

 でも、これはストーカーやな…

 

 

 いいんや! ばれなきゃ犯罪やないんや!

 

 

 

 でも… 犯罪やなぁ…

 

 

 ま、まぁ一先ずおいとこ。

 

 

 こうでもせんと、彼は私たちの話聞いてくれなそうやし…

 

 

 

 

 

 そろそろ私の精神が持ちそうにないんや…

 

 

 

 

 

 ◆月※日 雨

 

 

 彼は人間なんやろか?

 

 

 今日、彼の学校帰りを狙って話にいったんやけど…

 

 

 私たちが本気を出して、つまり魔法を使って追いかけたのに捕まえられへんかった。

 

 

 なんでやろう。

 

 なのはちゃんが結界を張った直後から魔法が使いにくくなったんや。

 

 

 私の気のせいかもしれんけど… 彼の周りが少し光っていた気もする。

 

 

 とまぁ、なんやかんや書いてるけど、結局は今日も話せんかった。

 

 

 

 

 

 どないしよう、私泣きそうになってきたわ。

 

 

 

 

 ◆月★日 晴れ。

 

 

 最近仕事に身が入らんわ…

 

 

 どうしたら、彼と話せるか? その事ばかり考えてしまう。

 

 

 

 でも、なんでやろう。 彼の事を考えていると、胸がポカポカするんや。

 

 

 なんだか、シグナム達が初めて私の前に現れた時みたいな…

 

 ドキドキと、嬉しさが混じったようなそんな感覚。

 

 

 

 ………これって、やっぱり…アレ、なんやろか。

 

 

 えーっと、つまり、つまり私が、

 

 

 私がやな、か…彼の事を す、好きってこと… なんかな。

 

 

 

 

 ううう、だ、駄目や。 なんか恥ずかしいわ。

 

 

 取り敢えずは何とかして彼と話そう。

 

 

 一度、彼と管理局の事とか全部無しにしてゆっくり話したい。

 

 

 

 全てはそこからや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽月◎日 曇り。

 

  

 あかん、昨日の覚悟が吹っ飛んでもうた。

 

 うう、クロノ君にばれてもうた…

 

 確かに自覚がないことは無かったけど、あんなに怒る事…

 

 

 

 いや、駄目やな。

 

 

 誰が何と言おうが今回の事は私たちが悪い。

 

 

 明日、ちょうど三人共休みやし、彼に謝りに行こう。

 

 

 

 許してもらえるやろか…

 

 

 

 

 ▽月◇日 晴れ。

 

 

 

 

 彼は優しすぎる。

 

 

 

 

 今日、朝に彼の家の前まで行ってきたんや。

 

 私、なのはちゃん、フェイトちゃん。

 

 皆、顔が蒼くなっとった。

 

 多分やけど、皆彼に嫌われたくない。 その気持ちが大きかったんやと思う。

 

 車の中から彼に謝るタイミングを伺ってたんやけど、彼はクロノ君と少し話すと自転車で行ってしまった。

 

 

 クロノ君から聞いた話だと、彼はこう言ったらしい。

 

 

 

「僕は気にしていませんよ? そんな、わざわざ来ていただかなくても大丈夫ですよ、クロノさんもお忙しいでしょう? 

 

 あ、ごめんなさい。 もう学校に行かなくちゃなので失礼します。 お仕事頑張ってくださいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気にしていないはずがない。

 

 あんな、毎回毎回追いかけていたんや、気にしないわけがない。

 

 

 でも、彼はそう言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 反則や…  いっそのこと罵ってくれれば、今まで私たちがしてきた事を大声で怒鳴ってくれれば、この気持ちも。

 

 

 

 彼の事が好きだというこの気持ちも、少しは落ち着いてくれたかもしれへん…

 

 

 

 でも、もう駄目や、無理や。

 

 

 

 一度知ってしまったから、失いたくないんや。

 

 

 

 

 ふっふっふ、私を惚れさせた事後悔させたるで。

 

 

 

『僕は気にしてません』  …そう言ったんやな?

 

 

 

 だったら気にさせたる。

 

 

 気にするまで追いかけたる。

 

 管理局に勧誘するとか、そんなの関係なしに彼がほしい。

 

 

 私が、八神はやてが、彼の事が欲しいんや。

 

 

 

 

 

 

 *月●日 晴れ。

 

 

 

 今日は久しぶりに5人で食べに行った。

 

 なんだか、お客としていくのは久しぶりやったから、変に緊張したわ。

 

 

 やっぱり今日も彼は働いていて、私たちにも普段通りに接してくれた。

 

 

 まぁ、今日もいつも通り逃げられたんやけど。

 

 

 ええ加減に観念して私の話を聞いてほしいわ。

 

 

 

 自分勝手なのはわかってるけど、この気持ちは抑えられんわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、やっぱり逃げられると目が潤うのは慣れへんな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 えーいつもより短いのですが、投稿させていただきました。


 次回はフェイトさん視点ですね、正直、一番書きにくい子です。


 なんとか早いうちに書き上げたいですね… その後には彼女もいますから…


 感想 気になった点。 書いていただけると幸いです。

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