やはり捻くれボッチにはまともな青春ラブコメが存在しない。 作:武田ひんげん
俺は今雪ノ下陽乃と一緒に本校舎から少し離れた特別棟4階にある空き教室にいる。空き教室にはよく学校行事なんかで使われている長机が一台あって、パイプ椅子が二台置いてある。俺と雪ノ下はちょうど机を挟んで教室にある椅子に向かい合う形で座った。
「じゃ比企谷君お話しよっか(ニコッ」
「は、はあ…」
お話ってなんだよ。こえーよ、ちょーこえー。一体何されるか全く分かんねーよー…。八幡ピンチ。
「ねえ比企谷くんってなんでそんなに私のこと警戒してるのかな?」
「え?あ、いやその…」
俺の心の中まで見るとかちょーこえーよ。なんで心の中まで見てくるんだよ。サイコメトラーかなにかか?
そんなギラギラした目で見ないでー。俺ボッチだからそういうの苦手なんです…。
「私わかるよーなんで警戒してるのか…」
「な、なんですか?」
顎に手を当ててうーんと、しばらく雪ノ下は考えると、
「うーん、わかんない!」
わかんねーんかよ、と心のなかでつっこんでおく。
「ねえ、比企谷くんはなんであんな作文書いたのかな?」
雪ノ下は表情を興味津津なこどものような顔にしながら聞いてきた。
おっとその質問着たか。多少は予想できていたが。
「なんでいわなきゃいけないんだ?」
今までビビってばかりので少し強気で出てみた。ある程度予想できた質問だし、準備が出来ていたから。
すると雪ノ下は笑みを浮かべて
「へえーそんな口聞くんだァー」
「わるいか?」
おれは調子に乗ってさらに悪態をついた。…ちょっと怖いけど、伊達にぼっちやってきてないんだ、このくらいどうとでもないさ…。
「でも、いってもらうよ」
雪ノ下はモノすっごい満面の笑みをうかべていってきた。その笑みは言わないとどうなっても知らないと言わんばかりの笑みだったのとこれ以上怖い思いはしたくなかったので言うことにした。
「自分の意見をいったまでだよ。あのとおりおれは青春について自論を言ったまでだよ。」
「ふーん…」
含みのある笑みを浮かべた雪ノ下は
「君気に入った。これからも私とお話しなさい」
命令口調で言ってきた。もちろんその時も笑みは浮かべていたがその笑みはノーと言わせないような笑みだった。どんだけ笑顔に種類あるんだよ。リア充てそんなもんなのか?
おれはもちろんイエスといった。だってこわいんだもん!
というわけで翌日から俺は雪ノ下陽乃とお話をすることになった。
――――――
「あ、お兄ちゃんおかえりー」
「おうただいま」
家に帰ると妹の小町が出迎えてくれた。小町は中学三年生で今年受験生だ。うちの家は両親が遅くまで帰ってこないことがおおいので、こうして小町が夜ご飯をつくってくれる。
「ねえお兄ちゃん今日おそくない?」
「ああ」
「なにかあった?」
「え?いやちょっと先生に呼ばれててな」
ご飯を食べながら俺らは他愛もない話をしていく。いつもどおりだ。
俺はそのあといつもどおり風呂に入ってねることにした。今日は疲れた。ゆっくり眠れるだろう。
それにあしたからは雪ノ下とお話しないといけないし…。
俺の平和なぼっち生活が崩れていくのを身に感じながら俺は眠りついた。
続く。
まずすみません予定時刻から遅れてしまいました。本当にすみません。
お詫びもかねて今日の6時にもう一話投稿します。
急いで書いたので誤字脱字等々あるかもしれませんがすみません。
それに文章数がすくないです。次回からは絶対このようかことがないようにします。
では6時に会いましょう。