私は今まで読む側だったのですが遂に書いてしまいました
初めての投稿で、お見苦しい部分もあると思いますが
楽しんでいただけたら幸いです。
まだ慣れていないので文章や構成等に悪い部分があるかと思いますができればアドバイス等いただければ幸いです。
もちろん感想等も大歓迎です。
※今作は私が始めて書いた作品ですので最初の文はヒドイかもしれませんが話数が下に行くにしたがって少しずつ良くなっていると思います。
例えば一話一話の長さとかその他もろもろ……。
"いずれ"は全話の改善を目指して行きたいと思います。
第一話 冥王星沖海戦
無限に広がる大宇宙
静寂な光に満ちた世界
生まれてくる星もあれば死んでいく星もある
我々の銀河は今、最後の終末の時を迎えようとしていた
時に西暦2205年――
≪こちら第一艦隊!敵から予想外の反撃を受けた!援護を要請する!≫
≪こ、こちら、第二、第三艦隊、空母機動部隊がやられた!増援を!≫
「くっ……」
ヤマトは通信を聞きながらそう呟くと自分のロングの黒髪を靡かせながら背中に備え付けられている三連装ショックカノンを使い敵を攻撃する
――それは宇宙戦艦ヤマトがアクエリアスの海に沈んでから1ヶ月が過ぎた頃の事、
突如として全宇宙の各地に出現した謎の敵、深海凄艦が銀河交差現象や戦争で疲弊した各惑星を攻撃し始めたのだ
地球連邦政府はガルマン・ガミラスと同盟を結び必死に戦ったが
圧倒的物量と人間だいの大きさで宇宙戦艦と同じ力を持つ深海凄艦に対し
各星間国家の普通の宇宙戦艦は太刀打ちできず次第に地球を含めた各星間国家は追い詰められ人類は滅びへの道を歩みつつあった
「ヤマトさん!このままでは艦隊は……がはっ!?」
「フソウさん!?」
「お姉さま!?」
深海凄艦から発射されたビームが地球防衛軍の主力戦艦フソウの装甲(艦娘を覆うバリアの様な物)を貫きそのままフソウの体も貫通し爆散させる
主力戦艦、地球防衛軍がガミラス戦役の後に建造した波動エンジンを導入した量産型主力戦艦だ
だが、ヤマトも含め深海凄艦と戦う彼女らはとても宇宙戦艦には見えない
どうみても十代の少女達だ
だが彼女達は人間ではない
艦娘、深海凄艦を倒すとまれに現れるかつて沈んだ宇宙戦艦の魂をもつ少女達だ
彼女達は艤装と呼ばれる人間サイズの宇宙戦艦の装備を持ちそれらを使って深海凄艦と戦うことができる深海凄艦に対する唯一の有効な対抗手段なのだ
今回の冥王星沖海戦は現在、地球防衛軍が投入できる艦娘の全戦力を投入して冥王星にある深海凄艦の拠点を叩き潰すのが目的だった
だが今、地球防衛軍は敵の予想以上の反撃を受けて敗退しようとしていた
「よくもお姉さまを!!」
「や、やめなさい!ヤマシロ!!」
ヤマトは何とかしてヤマシロを止めようとしたがヤマシロは深海凄艦の艦隊を睨みつけ波動エンジンの出力を上げ一人で突撃してしまう
ヤマトは心苦しそうに表情を歪めた
「アンドロメダ!もう艦隊がめちゃくちゃです!このままでは全滅しますよ!」
ヤマトは三連装ショックカノンで敵と応戦しながら補助エンジンを動かし近くに居た艦隊旗艦のアンドロメダの元へと向かった
「私がもっとしっかりしていればこんな事には……」
「今、そんな事を言ってる場合ではありません!早く指示を出してください!艦隊の旗艦はあなたなのですよ!」
「全艦隊……撤退せよ…………」
アンドロメダは歯をくいしばりながら言った
「聞こえましたか!全艦隊は敵と交戦しつつ後退!撤退を開始してください!」
≪了解!!≫
ヤマトがアンドロメダの命令を復唱して各艦隊に伝えると残存艦隊は撤退を開始した
だが敵もみすみす逃がすまいと必要に追撃してくる
「行きますよアンドロメダ、あなたはまだ死ぬわけには行きません」
「いや、生き残るのはお前だ」
「あなた、何を言って……」
「このまま逃げても誰も生き残れない、だから私が敵を引き付ける」
アンドロメダは追撃してくる敵艦隊を指差した
「ダメです、あなたは地球の最新鋭艦です。装備も火力も私を超えているのです。そんなあなたを失うわけにはいきません」
「だがこのままでは艦隊が!!」
「大丈夫です」
ヤマトはニコッと笑みを浮かべた
「私が囮になります」
「そ、そんな!?」
「ですから、その間に逃げてください」
「だ、ダメだ!お前は地球の希望なんだぞ!!」
「安心してください、私もまだ死にたくはありません。このヤマト、艦娘として生まれ変わりまだやってみたい事もいっぱいあります」
ヤマトは優しい顔で自分の胸に手を当てた
「ですから、私はまだしずみません。必ず生きて地球へ帰りますから、ね?」
「……わかった、必ずだ!必ず生きて帰って来い!帰ってきたら私の酒に付き合え!命令だ!」
「ええ、必ず」
ヤマトは泣き目になっていたアンドロメダの両手を握ってもう一度笑いかけるとアンドロメダはヤマトから手を離して着ていた防衛軍指定の艦長服の袖で涙をぬぐうと後進を始めた
「絶対だぞ!絶対に生きて帰って来い!約束だぞ!」
アンドロメダはそのまま180度回転し撤退していった
「私が居なくなっても地球を頼みますねアンドロメダさん……」
ヤマトはどんどん離れていくアンドロメダの背中を見ながらそう呟くと敵艦隊の方へと向き直り睨み付けた
「さぁ、始めましょうか……」
「待ってくださーい!」
「え?」
ヤマトは声のした方を見るとそこには巫女服のような服を着た単発でメガネをかけた少女が居た
肩のあたりには36センチ三連装高圧光線砲が四基装備されている
みたところ波動エンジンは搭載していないようだった
「あなたはたしか――」
ヤマトはこの艦のことを少しだけ知っていた
だが面識はなかった
「第三艦隊所属、宇宙戦艦キリシマです!」
この艦は波動エンジンの技術がまだなかったガミラス戦役の時の地球の主力戦艦で小回りは効くがワープもできず主砲も威力不足で敵の装甲を貫けない、効くとすればミサイルぐらいのまさに骨董品だった
ヤマトもまさかこの様な船が作戦に参加しているとは思ってもいなかった
「何しにここへ?あなたも早く逃げてください」
ヤマトはキリシマにそう言ったがキリシマは動こうとしなかった
「いえ、私もおとりの役目引き受けます」
「何を言って」
「私はもう、仲間を盾にして自分だけが生き残るのはもう嫌なんです。それに波動エンジンがない私はいずれ解体されるか、されなくても仲間の足を引っ張るだけです……ですからこれは、私にできる最後の任務なんです!」
ヤマトは首を振った
「ダメです、大先輩にこんな事を言うのは嫌ですが、早く逃げてください。ここは私が食い止めます」
「残念ながら……それは無理のようですよ?」
「え?」
深海凄艦の強力な熱戦の赤いビームがヤマトのすぐそばを当たるか当たらないかの距離で横切った
「もう包囲されています」
辺りを見渡すとあたり一面に深海凄艦が溢れていた
一番先頭に居る無数の深海凄艦からビームが一斉発射される
「くっ!仕方ありません!こうなったら、あなたにも協力してもらいます!」
「はじめからそのつもりです!」
ヤマトとキリシマはそう言うと敵への攻撃を開始した
ヤマトの全ショックカノンと煙突、艦首ミサイル発射管が一斉に火を噴き隣でもキリシマが高圧光線砲とミサイルで攻撃を始める
ヤマトから発射された青いビームの束が先頭に居た駆逐艦型深海凄艦の装甲を貫きその後ろに居た巡洋艦ごと爆散させる
だが、いくら倒しても敵の勢いは弱まる事がなくむしろ敵の攻撃は強くなっていた――
「ヤマトさん、そろそろ私達も年貢の納め時ですかね」
キリシマは光線砲を撃ちながらヤマトの側により笑いながら言った
「そうですね、まだ本当なら死にたくはありませんが、あとはアンドロメダ達に任せましょう。ですが……」
ヤマトもキリシマを横目で見るとニヤリと笑った
二人とも笑っているが体は傷だらけだった
「このまま終わるのは面白くないですね」
ヤマトは片手に持った穴の開いた艦首の形をした艤装を構え敵艦隊へと向けた
波動砲だ
波動砲はヤマトに搭載されている兵器の中で最も強力な兵器でその威力はオーストラリア大陸と同じサイズの浮遊大陸を吹き飛ばすほどの威力を持つ
「キリシマさん!少し離れてください!いきますよ~!」
「了解!」
「波動砲発射用意!エネルギー弁閉鎖。エネルギー充填開始!」
ヤマトのエンジンが止まり特徴的なエネルギーチャージ音が響く
「エネルギー充填120%、発射10秒前!総員、対ショック対閃光防御!」
そう言うとヤマトとキリシマは何処から出したのかゴーグルを取り出しかけた
「8、7、6、5、4、3、2……」
ヤマトはゆっくりと波動砲の引き金を引いた
二人は強烈な閃光に包まれていった……
今回はまったく艦これのキャラクターが出てきませんが
あと2~3話後に出る予定です。
それにしても宇宙戦艦ヤマトも艦これも面白いですよね。
リメイクされた宇宙戦艦ヤマト2199も結構面白いのですが私的には、デスラー総統が国民もろともヤマトを攻撃したのはちょっとだけ違和感がありましたが、できれば完結篇までやってくれないかなーと思ったりしています。