人外になった者   作:rainバレルーk

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BXのガオガイガーが思いの外良かった。voice的にもストーリー的にも
あと、次回作にもカイザーが出てほしい(願望)

今回からクライムエッジ系列キャラを出して行きます

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(改編しました)



嵐の前の日常・・・2

 

 

インサイド

 

 

 

ガヤガヤ・・・

 

雑多な人間共がザワザワと騒がしく動く

 

それもそうだ、ここは『国際空港』。様々な人達が国外から帰って来たり、出ていったりするとこだ。騒がしいのは当たり前だ

 

 

「遅いわね。大丈夫かしら『あの子』?」

 

「心配しなくてもいいよシェルス。一応あの子は『権利者』なんだから」

 

「『権利者』と言ってもまだ子供よ?心配になるわ」

 

隣では車椅子に乗った魔女こと『ウィッチー卿』とその車椅子をおす『シェルス』が空港の入場者ゲートを見ながら話をしていた

 

 

「あの・・・アキト?」

 

俺の隣ではウィッチー卿の趣味のスーツドレスを着たシャーロットが困惑しながら俺に問いかける

 

 

「おん?なんだよシャーロット?」

 

「一体誰を待っているの?」

 

「ウィッチー卿の・・・というか『俺達』の仲間というか家族というか・・・なんだろ?」

 

「いや僕に聞かないでよ・・・というかここ最近、想定外の事ばっかで慣れてる僕がいるよ・・・」

 

そうだよな~。ウィッチー邸にいたらシェルスが泊まりに来るし、フランス政府から問い合わせが来るし、色々あったな~・・・

 

まぁ、なんとか正攻法で解決したし・・・ホントダヨ?

 

 

「あら?・・・アキト!」

 

「おん?」

 

「あれ!」ビシッ

 

どうやらシェルスが見つけた見たいだ。指を指す先には自分と同じくらいのキャリーバックを運ぶ小さな体躯の赤いランドセルを背負った『赤髪の女の子』がいた

 

 

「『オープナー』!」

 

「!」タタタタタ

 

俺がそう呼ぶとオープナーは俺目掛けて走って来た

 

 

「シャルロット、少しアキトから離れたらほうが良いわ」

 

「え?なんでですか?」

 

「良いから。『巻き込まれる』わ」

 

「え?」

 

「『アーカード』ォォオッ!」タタタタタッ

 

俺は走って来るオープナーを抱き止めようと腕を広げた・・・んだが・・・

 

 

「とうッ!」ダッ

 

「おん?」

 

「え?」

 

「「あ・・・」」

 

オープナーは小刻み良くステップを踏んでジャンプをすると―――

 

 

「てやぁぁあッ!!」

「ぶべらぁッ!?」ボギャアァッ!

 

「えぇッ!?」

 

俺の顔に膝蹴りをかました。衝撃のあまり、そのまま後ろに倒れる

 

 

「オイオイオイ・・・いきなり膝蹴りたぁ、頂けないね『オープナー』?」

 

「うるさい。『えみりー』の事をその名前で呼ぶな『アーカード』・・・!」

 

「そりゃあそうか・・・お帰り『レッドハンズ』」

 

「だめ!えみりーの事は名前で呼んで!『アーカード』!」

 

「なら、お前も俺の事を名前で呼べよ『エミリー』」

 

「やだ!」

 

オープナー改め、『エミリー』はそのまま朗らかに俺の頭を抱き締める

 

 

「はいはい、そこまでよエミリー」ガシッ

 

「やー!離せ~!」

 

ヤレヤレと溜め息を吐きながら、シェルスはエミリーの首根っこを掴み引き離す。エミリーはジタバタと暴れる

 

 

「お姉ちゃん・・・この子は?」

 

「ん?この子は『エミリー・レッドハンズ』。私の・・・私達の『家族』さ」

 

ちょっとウィッチー卿、見てないでどうにかしろよ。あの二人、『殺し愛』をはじめようとしてるんだけど~!

 

 

「WAANABEEE・・・」ギラリ

 

「ふっふっふ・・・エミリー今度は負けない・・・!」

 

「・・・ハァ~・・・ヤレヤレ・・・」

 

俺はしょうがなく二人を止める為の『冷気』を掌に溜めた

 

 

「WRYYY・・・」

 

5分後、空港のロビーは極寒の冷気に包まれた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

ノーサイド

 

 

 

『殺し愛』をはじめたシェルスとエミリーを止める為にアキトが空港のロビーを絶対零度にした後、5人はヘレンが運転する車で空港から乗り去った

 

 

「ひゅ~・・・危なかった~」

 

「お前ら何やってんだよ!?いきなり車に飛び込んで来やがって!お嬢様、大丈夫ですか?」

 

「あぁ、ボクは大丈夫。シャルロットも大丈夫かい?」

 

「う、うん。僕も大丈夫だよ」

 

「そうかい。それにしても・・・」

 

ウィッチーがチラリと横を見るとそこには・・・

 

 

「む~!シェルスのせいで怒られた!」

 

「アンタが大人しくしとけば良かったのよ」

 

「な~に~!」

 

「何よ!」

 

互いに額をぶつけ睨み合う二人がいた。その二人に

 

 

「・・・おい・・・!」

 

「「なにッ!?」」

 

「凍らせんぞ?」ピキ

 

アキトは手をワキワキしながら、良い笑顔でドスのきいた口調で語りかけた。その凄味に二人は互いに抱き合い震えた

 

 

「ぷっ・・・」

 

「ウィッチー卿?」

 

「ごめんごめん、なんだか懐かしくてね。フフ♪」

 

「それよりウィッチー」

 

「ん?なんだいエミリー?」

 

「この金髪・・・だれ?」

 

「え・・・僕?」

 

「アーカー・・・じゃなくて、アキトの『恋人』?」

 

「えぇッ!?こ、恋人?!///」

 

エミリーは怪訝な顔でシャルロットに指を指した。慌てるシャルロットに代わり、アキトが答えた

 

 

「違ぇよエミリー、コイツの名前はシャルロット。まぁ、ウィッチー卿の『妹』になった娘だ。あと、恋人じゃないからな」

 

「へ~・・・そうなんだ。よろしくねシャルロット。えみりーはエミリーだよ」

 

「(か、可愛い!)よ、よろしくねエミリーちゃん」

 

エミリーはニンマリ笑顔でシャルロットと握手をした

 

 

「そう言えばシェルスはシャルロットと面識があったのかな?行きの車でも何か話をしてたけど・・・」

 

「少し前にね。ね、シャルロット?」

 

「うん、そうだよ。それよりアキト?」

 

「おん?なんだよ?」

 

「さっきのアレは何?」

 

「『アレ』とは?」

 

「なんか『凍らせて』いたけど・・・アレってどうやったの?」

 

「「あ・・・ッ!?」」

 

シャルロットの言葉にシェルスやウィッチーは焦った。何故ならアキトの正体を彼女は知らないからだ

 

 

「え?そんなのアキトが吸血k――フガッ!?」

 

「エミリー、長旅で疲れたでしょ?飴でも食べなさい!」

 

「フガフガ・・・おいしい・・・ってなにするの!?」

 

シェルスは口走るエミリーの口に車に備え付けてあった飴玉を押し込み黙らせた

 

 

「エミリー、シャルロットはアキトの正体を知らないから黙っているのよ」コソコソ

 

「そうなんだ~・・・」コソコソ

 

「?二人は何コソコソしてるの?」

 

「「ううん!なんでもない!」」

 

「ふ~ん・・・」

 

シャルロットは腑に落ちない顔をしたが、再度アキトに問いかけた

 

 

「あれは・・・『マジック』だ」

 

「『マジック』?凍らせるマジックなの?」

 

「あぁ。昔、ルーマニアで教わったマジックなんだ」

 

「へ~・・・」

 

アキトは「納得しろ!頼むから!」と心で願う。シャルロットは頭に疑問符を浮かべたが・・・

 

 

「そう言えば、エミリーちゃんは一体どこに旅行に行っていたの?」

 

「えみりー?」

 

「そうそう。俺もエミリーの話が聞きたいな~」

 

「私も~」

 

「ボクも聞きたいな」

 

「そうだね・・・えみりーね―――」

 

シャルロットの興味はエミリーに移った。そのままエミリーは土産話を意気揚々と話した

 

5人を乗せた車はウィッチー邸へと向かって、エンジンをふかした

 

 

 

 

 

 

 

←続く

 





続きを・・・どうしよ・・・

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