アキト「WRYYYYYYYYYYY!オルフェンズおもしれぇぇぇっ!サンダーボルトおもしろそぉぉぉッ!」
シェルスサイド
「・・・ここは・・・どこ?」
私はなぜか、赤い水面の上に立っていた。頭上には真っ赤な月が闇夜に光輝いている・・・
「私は・・・確か・・・あっ!///」
思い出した!アキトの指から血を飲んでから、歯止めが効かなくなって・・・///
「アキトの首に・・・かぶりついたんだ・・・///」
やだ!やだ!何やってんのよ私!///
これじゃあ獣と変わらないじゃない!
――ねぇ?――
しかもアキトにあんな・・・キスばっかりして・・・///
――ねぇってば?――
引かれた・・・絶対引かれた・・・もうどうしようもなく引かれ――
――コロコロと表情を変えないで話を聞きなさい!――
「ひゃ、ひゃっい!?だ、誰?!!」
――やっと気づいてくれた・・・ヤレヤレ――
・・・え?誰?というか、どこから声が聞こえてるの?
――あら?私の声を忘れたかしら?[シェルス・ギッシュ]さん?――
「っ!?」
どうして私の捨てた名前を・・・?
それにこの声・・・・・・・・・・・・まさかっ!?
「あの[博物館の時]の・・・」
――Exactly!久しぶりね?シェルスちゃん?――
その声の主は、私を・・・私を特殊な[吸血鬼]にした[少女]の声だった・・・
ノーサイド
――久しぶりね?シェルスちゃん――
「え、えぇ・・・」
闇夜に浮かぶ赤い月と赤い水面に支配された世界にポツリと一人立っていたシェルスは聞き覚えのある声に戸惑っていた・・・
その声は、ドイツの博物館で瀕死になっていたシェルスを[石仮面]で[吸血鬼]にした[少女]の声だった・・・
――7年ぶり・・・かしら?あれから色々とあったみたいだけど、元気そうで何よりね――
「・・・そうね」
――あら?もしかして戸惑ってる?――
「・・・かもね」
――シシッ♪そうよね?――
戸惑うシェルスを余所に少女は楽しそうに朗らかに笑う・・・
「それよりお嬢さん?ここは何処かしら?」
――え?それを聞いちゃう?どうしようかな~?言っちゃおうかなぁ~?――
「え~・・・」
少女はシェルスの質問に随分と勿体ぶりながら、話をする。しかしすぐに飽きたのか、口を開いた・・・
――ここは貴女の[精神の世界]であり、私の[夢の世界]よ――
「・・・?」
シェルスは「この子、何を言ってやがるのかしら?」などと言うような顔をし、そして次にこう口にした・・・
――貴女は次に「どうして私を呼んだの?」と言う――
「どうして私をここに呼んだの?――ッハ!?」
――驚いた驚いた!どうビックリした?シシっ♪――
「・・・」
年相応に笑う少女にシェルスは顔をしかめた・・・
――ごめんごめん、謝るからそんな顔しないでシェルスちゃん――
「・・・それで?私に何のようなの?」
――なら本題ね?ねぇシェルスちゃん?――
「・・・あによ?」
――アキトくんの血を吸いすぎよ――
「なっ!?///」
少女の言葉にシェルスは顔を紅に染めあげながら、アタフタと焦りの色をだした・・・
「ま、まさか!貴女!///」
――見てたわよ?バッチしとね――
「わあぁぁああぁっ!///」バッ
シェルスは恥ずかしさのあまりに手で顔を覆い、うずくまった・・・
――というか、見てたってより[感じた]ってとこかしら――
「・・・・・・へ?」ムクリ
シェルスは疑問符を浮かべながら、顔をあげた・・・
「ど、どうゆう事?」
――あら?言ってなかったけ?私、[石仮面]の[妖精]さんなのよ?――
「はいィィイィイっ!?」
――しかもシェルスちゃん。貴女、今結構ヤバい体調なのよ?――
「や、ヤバいって・・・どれくらい?」
――体が暴走して爆発するくらい――
「にゃにィィイィイーーーッ!?」
シェルスは少女の言葉に愕然とするしかなかった・・・
「ど、どうして?!そんな・・・!」
――シェルスちゃんは普段から血を飲まないでしょ?しかも今回は3ヶ月以上も飲まなかったから、軽く飢餓状態。そんな状態でアキトくんの[王の血]を飲んだら・・・細胞がビックリ仰天して暴走しちゃうわよ――
「ど、どうすれば良いの?」
――簡単よ。血を[ぬけば]いいのよ――
「血を・・・ぬく?」
シェルスはチンプンカンプンに頭を捻った・・・
――まぁ、早い話が・・・彼に[愛される]と言いわよ?――
「愛されっ!?な、な、なっ!?///」ボシュン
シェルスの頭から煙が立ちこめ、オーバーヒートした・・・
――あらあら。体だけじゃなくて、心まで若返ってるのかしら?初な反応ね~?――
「そ、そんな事できる訳ないじゃないの!」
――それじゃあ伝えたからね?早目に彼に[愛され]なさいね?じゃ~ね~――
その少女の言葉をキッカケにシェルスの前から高さ10mの津波が襲いかかった・・・
「ちょっとちょっとちょっと!冗談じゃないわよ!って!ワァァァ~~~――――――」
無常にもシェルスは津波にのみ込まれた・・・
「ワァァァ~~~!!!!!!・・・・・・ってアレ?」
シェルスは叫び声をあげながら、布団から飛び起きた・・・
「ハァ、ハァ、ハァ、ゆ、夢?うわ・・・汗ビッショリ・・・」
シェルスは玉のような汗を拭うと・・・
ドロリ・・・
「え?・・・ってナンじゃこりゃぁぁああぁあッ!!」
手が血で真っ赤になっていた・・・
その原因は・・・
「は、[鼻血]って・・・マジ?なら、さっきの夢は・・・」
シェルスは先程の夢を思い出していると・・・
Prrrrrrrrr
携帯から無機質な音が響いた・・・
「こんな時に誰よ!もしもし!」ピッ
シェルスは怒号をあげながら、携帯の通話ボタンを押した・・・
電話の相手はホークアイであり、その内容は・・・
アキト達が銀の福音迎撃に向かったという内容であった・・・
←続く
お、思った以上に長くなったぜ!
アキト「しかも新年一発目で、本文に主人公の俺が出てねぇじゃあねぇか!この野郎!」ギュ
く、首を絞めないで!あと手が冷たい!気化冷凍法使わないで!出てくるから待っててよ!ね?ね?
アキト「あと、シェルスを血に染めやがてぇぇぇ!」
うぎゃあぁぁぁあ~~~!お許しを~!
朧[[チャンチャン]]
アキト「今年も[人外になった者]をよろしくお願いしますぜ?」
ぐふ・・・お、お願いいたします・・・!