人外になった者   作:rainバレルーk

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オリジナル編入れます!どうかご容赦を!


第肆章『フラスコの小人』
金髪を助ける為に魔女に会う・・・


 

 

ノーサイド

 

 

 

あの戦闘から数日がたった、ある休日の朝・・・

 

 

 

アキト自室にて・・・

 

 

スゥー・・・

 

「なぁ・・・ラウラさんや?」クシクシ

 

「なんだ?アキト?」

 

「何でお前はここ最近、俺の部屋に何時もいるんだ?一応ここは俺の部屋なんだが?」

 

 

アキトがラウラを部屋に泊めた日から、ラウラはアキトの部屋を自由に使っていた・・・

 

 

「良いではないか?夫婦とはそう言うモノだろう?」

 

「待て待て待て待て待て待て!何時からお前と夫婦になったんだよ!おい?!!」

 

「手が止まっているぞ?」

 

「「手が止まっているぞ?」じゃねぇ!俺も何ナチュラルにラウラの髪をすいてんだぁ?!俺は切じゃねぇ!」パキン

 

 

アキトはラウラの髪をすいていた櫛をへし折った・・・

 

 

「なんだ?もう終わりか?」

 

「はぁ・・・もういいや・・・面倒臭い・・・」ゴロリ

 

 

アキトは考えるのを止めて、二度寝をする事にしたのだが・・・

 

 

コンコン ガチャリ・・・

 

「アキト?いる?――ってラウラ!?」

 

「おぉ、おはようシャルロット」

 

 

扉を開けて、シャルロットが入って来た・・・

 

スタスタスタ

 

「ちょっと!アキト!どういう事なの?!」

 

「うるせぇ・・・って「シャーロット」か・・・おはよう」

 

「うん、おはよう――じゃなくて!どうしてラウラがアキトの部屋にいるのさ?!」

 

「知るかよ・・・ピッキングで鍵を開けたんじゃない?だよな?ラウラさんや?」

 

「あぁ、マイナスドライバーで開けたぞ!」フンス

 

「・・・ラウラ・・・何やってんのさ・・・」

 

「・・・鍵を替えとかないとな」

 

 

ラウラは胸を張り、自信満々なドヤ顔を見せた・・・

 

 

「はぁ・・・それよりアキト?こんな朝早くから、僕に何のようなの?」

 

「あれ?呼んだっけ?」

 

「呼んだよ!昨日の放課後に呼んだじゃないか!」

 

「あぁ~・・・呼んだけど・・・シャーロットさんや?」

 

「何かな?!ロリコンの暁アキトくん?!」

 

「俺は「出来たら来てくれ」と言ったが、「朝の7:30過ぎに来てくれ」とは言ってないぞ?」

 

「え?・・・あっ!」

 

 

現在の時刻はa.m7:32・・・あまりにも訪ねるには早すぎる時間である・・・

 

 

「こ、これは・・・その・・・///」

 

「シャルロットは何をモジモジしているのだ?」

 

「さぁね」ポン グリグリ

 

「い、痛いぞ!アキト!」

 

 

アキトはラウラの頭に顎を乗せると、グリグリとした・・・

 

 

「そ、そんな些細な事はどうでもいいじゃないか!それとアキト!ラウラが痛がってるから止めなさい!」

 

「あ、誤魔化した」

 

「うるさい!」

 

「へいへい・・・」ヒョイ

 

「うぅ、以外と痛かった・・・」サスリ

 

「悪かったなラウラちゃん」ポン ナデリコ

 

「っ!なんだかポワポワするぞ///」

 

 

アキトは涙目になるラウラの頭を撫で始めた・・・

 

 

「アキト~?僕の話を聞いてる~?」ピキリ

 

「はいはい聞いてる聞いてる」

 

「もぉ~!」

 

「~~~♪///」

 

 

アキトはふくれるシャルロットをほっといて、一頻りラウラを撫でると、ベットから立ち上がり、クローゼットからジャケットを着はじめ・・・

 

 

「だったら行くか・・・」スチャ

 

「え?行くってどこに?」

 

「お前が勝手に助かる為に、手助けをしてくれる人の所」

 

「・・・え?」

 

「取敢えず・・・支度して行くぞ」

 

「え?え?え?」

 

「私も行くぞ!アキト!」

 

「お前はダ~メ」

 

「ど、どうしてだ!?」スクッ

 

 

ラウラは立ち上がり、疑問を投げ掛けると・・・

 

 

「これはシャーロットと俺の問題だから、お前さんはお留守番よろしく」

 

「そんな浮気か?!アキト!」

 

「え!?アキト、ラウラと付き合ってたの?!!」

 

「アホ、んな訳あるか!・・・準備も出来たし行くぞ」

 

コツコツコツ・・・パシッ

 

「え?ちょ、ちょっと!アキト?///」

 

「じゃあラウラ、お土産買ってきてやるからお留守番ヨロピクね~」

 

コツコツコツ・・・バタン

 

 

アキトはシャルロットの手を引っ張って、部屋から出ていった・・・

 

 

「アキト~!浮気は許さんぞ~!」

 

 

部屋に残されたラウラは喚いていた・・・

 

 

―――――――

 

 

 

アキトはあれからシャルロットの手を引っ張り、学園に隠していたバイクに乗せ、走り始めた・・・

 

 

高速道路にて・・・

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・

 

「ちょっと!アキト!」

 

「おん?何だよシャーロット?」

 

「僕を何処に連れて行くの?!」

 

「あぁ?俺の知人の所だ」

 

「なんでそんな所に――」

 

「喋ってないで、確り掴まっとけ!舌噛むぞ!」キュル

 

「わ、きゃあ!?」ギュ

 

 

アキトはバイクのスピードを上げ、目的地まで爆走した・・・

 

 

 

 

 

30分後・・・バイクは高速道路を降りると、海の見える何処かの地方都市に入った・・・

その都市にある、1つの大きな洋館の前でアキトはバイクを止めた・・・

 

 

スチャ

 

「目的地に到着~!」

 

「ちょっと!アキト!」

 

「なんだよシャーロットさんや?」

 

「飛ばしすぎだよ!もう少しで落ちるとこだったじゃないか!」

 

「だから、確り掴まっとけって言ったろ?それとも何か?怖くてドキドキしたか?」

 

「ドキドキしたよ!・・・色んな意味で///」

 

「ふ~ん・・・まぁ、その話は置いといてだ・・・行くぞ」

 

 

コツコツコツ・・・

 

二人はバイクを降りると、インターホンを押した・・・

 

 

ジリリリ ジリリリ ジリリリ

 

「「うるせぇ!こんな朝っぱらから、何処のドイツが何のようだ!」」

 

 

マイクからの第一声からは怒号が飛び出して来た・・・

 

 

「朝早くから済まねぇな「ガントレット」、俺だ」

 

「「あぁん?その声は「アホカード」か?」」

 

「誰がアホカードだコノヤロウ・・・「ウィッチー卿」はいるか?例の件で会いに来たんだが?」

 

「「生憎と御嬢様は今、朝食中だ!出直して来い!アホカード!」」

 

「そうか・・・ならしかたねぇな・・・」コツコツ・・・

 

「「何だよ?今日は随分と素直――ってまさか!?」」

 

 

そう言いながら、アキトは後ろに数歩下がると門に戦闘体勢を構えると・・・

 

 

「え?ア、アキト?」

 

「シャーロット、少し危ないから下がっとけよ」ダッ

 

「「よせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」

 

 

ドグシャァァァァァァァァァァァァァァッン!!!

 

門を破壊した・・・

 

 

「ちょ、えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?アキト!何やってんのさ?!!」

 

「良し、入り口確保・・・行くぞシャーロット」

コツコツコツ・・・

 

騒ぐシャルロットを他所にアキトは敷地に入って行ったのだが・・・

 

 

バタン!

 

「テメェ!アホカードぉぉぉ!」ダッ

 

バキィッ!

 

洋館の玄関から物凄い剣幕である茶髪の人物が現れ、アキトに向かって、古びだグローブを着けた拳を叩きつけた!

 

 

「よぉ、おはようだなガントレット?」

 

「何が「おはよう」だ!コンノ野郎!」ブゥン

 

「まぁまぁ落ち着けよ?朝からホントに元気だなガントレット?」パシッ

 

「誰のせいだと思ってやがる!このスットコドッコイ!」

バキィッ

 

 

「ガントレット」とことヘレン・ヴィニアーとアキトは敷地の庭先で殴りあいを始めてしまった・・・

 

 

「えぇ!ちょっと!アキト?!」アワアワ

 

 

シャルロットが二人の殴りあいをアワアワとしながら見ていると・・・

 

 

ガチャリ・・・コツコツコツ・・・

 

「何の騒ぎかと思えば・・・貴方でしたか「アーカード」」

 

 

玄関から黒髪の人物が額に指を当てながら、出て来た・・・

 

 

「よぉ、「オクロック」!おはよう!ぶげっ!」バキィッ

 

「また貴方は門を破壊して・・・これで5回目ですよ?」

 

「まぁ良いじゃんか」

 

「良くねぇ!」ブゥン

 

「げぶっ!」バキィッ

 

 

アキトはガントレットに殴られながら、オクロックと話をしていた・・・すると・・・

 

 

「まったく・・・ん?アーカード、あの方は?」

 

「あぁ、ごふっ!あの金髪が、ぐべっ!例の件の、うげっ!」バキィッボキィッバキィッ

 

「そうですか・・・」コツコツコツ・・・

 

 

オクロックはシャルロットに近づいていくと・・・

 

 

「シャルロット・デュノア様でいらっしゃいますね?」

 

「は、はい!」

 

「初めまして私、ウィッチー家に仕える「エーヴェル・サリバン」と言う者です・・・そして、彼方でアーカード――暁アキトさまを殴っているのは、同じくウィッチー家に仕える「ヘレン・ヴィニアー」です・・・どうぞ良しなに」

 

「は、はい・・・」

 

「貴女の事は暁様から良く言付かっています・・・どうぞ此方に」

 

「え、でもアキトは・・・」チラリ

 

 

シャルロットが横目でアキトの方を見ると・・・

 

 

「オラオラオラぁ!」ドガバキボキ

 

「うげっがはっぐへっ!」

 

 

ガントレットに馬乗りにされて、殴られるアキトがそこにいた・・・

 

 

「あぁ・・・あれは気になさらないで下さい」

 

「えぇ!でもあれじゃあアキトが!」

 

「大丈夫ですよ・・・大型犬がじゃれているだけですから」

 

「あぁ〝ん?誰が犬だって?エーヴェル!」ギラリ

 

 

ガントレットがオクロックの言葉に反応して殴るのを止めた・・・その時・・・

 

 

ガシッ!

 

「余所見とは頂けないねぇ~・・・ガントレット?」

 

「て、テメェ!」ミキミキミキ

 

「ドラァッ」ブゥゥゥン

 

ドゴンッ

「ぐはぁっ!」

 

 

アキトはガントレットの頭を掴むと、そのまま敷地の壁にぶつけた・・・

 

 

「え!?ちょっとアキト?!」

 

「はぁ・・・程々にしてくださいよ?アーカード」

 

「あぁ、善処する!シャーロット!」

 

「は、はい!」

 

「俺はちょっと朝の軽い運動をするから、あとの事はそこにいるオクロックに着いていってくれ!いいな?」

 

「う、うん!わかった!」

 

「Good! じゃあ頼むぜ?オクロック!」

 

「はい、それでは参りましょうかデュノア様」

 

「はい、じゃあアキト!頑張って?ね?」

 

「おう!」

 

 

シャルロットとオクロックの二人は洋館に入って行った・・・

 

 

ガシャアン パラパラパラ・・・

 

「ゲホッ、ゴホッ!テメェ・・・アーカード!」

 

「さて・・・来いよガントレット・・・鈍ってないか確かめてやるよ」

 

 

瓦礫の中から立ち上がったガントレットにアキトは挑発をかけると・・・

 

 

「野郎!ブッ飛ばしてやるぅ!」ダッ

 

 

ガントレットは構え直して、アキトに向かって来た・・・

 

 

「ニョホホホ♪そうこなくちゃあなぁ!」ダッ

 

 

こうして洋館の庭先で本格的な戦闘が始まった・・・

 

 

 

―――――――

 

 

「WRYYYAAA ! 」

 

「オラァァァ!」

 

ガキィィィン!

 

アキトとガントレットが庭先で本格的に殴りあいを始めたその頃・・・

洋館に案内されたシャルロットは、ある部屋に通された・・・

 

 

 

広間にて・・・

 

 

ガチャリ・・・

 

「御嬢様、お連れしました・・・」

 

「お、お邪魔します・・・」

 

 

通された広間には、料理が並べられたテーブルに車椅子で着いている金髪の人物がいた・・・

 

 

「やぁ、良く来たね・・・ささ、どうぞ掛けてよ」

 

「は、はい・・・失礼します(綺麗な人だな~・・・)」

 

 

シャルロットは金髪の人物に招かれ、テーブルに着いた・・・

 

 

「朝食はまだかな?ms. デュノア?」

 

「え、えぇ・・・まだですけど・・・」

 

「そう・・・朝食を一人で食べるには心細い・・・どうだろう?貴女も一緒にどうかな?」

 

「は、はい!喜んで!」

 

「それは良かった・・・エーヴェル?」

 

「はい、ただいま・・・」コツコツコツ・・・

 

 

オクロックは広間の側にあるキッチンからティーセットを持ってきて、紅茶を注いだ・・・

 

 

コポポ・・・

 

「どうぞ、熱いので気を付けて」

 

「はい、ありがとうございます」

 

「それでは私は朝食のご用意を・・・」コツコツコツ・・・

 

 

また、オクロックはキッチンに姿を移した・・・

 

 

「さて・・・このまま彼が来るまで待つのもいいが・・・自己紹介をしておこうかms. デュノア?」

 

「は、はい・・・初めましてシャルロット・デュノアです」

 

「初めまして・・・ボクはヴァイオレット・・・「ヴァイオレット・ウィッチー」・・・君の事は良くアキトから聞いているよ」

 

「そ、そうなんですか・・・」

 

 

シャルロットは緊張しているのか、何処かたどたどしい自己紹介になってしまった・・・

 

 

「フフ♪・・・そう緊張しなくて良いよ?さぁ、紅茶が冷めてしまうよ?」

 

「は、はい・・・いただきます」カチャ コクリ・・・

 

 

シャルロットはウィッチーに促されて、紅茶を飲んだ・・・

 

 

「・・・おいしい・・・おいしいです!」

 

「良かった・・・何か摘まむかい?」

 

「はい、いただきます!」

 

 

それから二人は和やかに会話を酌み交わした・・・

ウィッチーが紅茶を飲み終えると口を開いた・・・

 

 

カチャリ・・・

 

「ところでms. デュノア?」

 

「シャルロットで構いません、ウィッチーさん」

 

「そう・・・ならシャルロットちゃん、君はアキトから「どのくらい」聞いてる?」

 

「え?「どのくらい」って・・・僕はアキトから「知人を紹介する」としか・・・」

 

「え?・・・そうなのかい?」

 

 

シャルロットの答えにウィッチーは少し怪訝な顔をした・・・

 

 

「それが何か?」

 

「いや・・・変な事を聞いたねシャルロットちゃん・・・紅茶のおかわりは?」

 

「ありがとう、いただきます」

 

「デュノア様、朝食をお持ちしました」カチャリ

 

 

オクロックがシャルロットの朝食をテーブルに運んで来ると・・・

 

 

ドバン!

 

「失礼しますぜ」

 

「この!離しやがれ!アホカード!」

 

 

ジタバタするガントレットを担いだ「血まみれのアキト」が扉を蹴って開けた・・・

 

 

「ぶっ!?ア、アキト!?」

 

「おん?シャルロットは朝食あるのかよ!オクロック、俺にも頼むよ」

 

「えぇ、では用意してきますよ」

 

「あ!その前にガントレットの手当て頼むわ」

 

「はいはい、わかりましたよ」

 

 

アキトはガントレットを担ぎながら、オクロックと話していた・・・

 

 

「そうじゃなくて!大丈夫なの?!アキト!そんな血まみれで?!!」トトト・・・

 

 

シャルロットは焦りながらアキトに近寄っていった・・・

 

 

「あぁ、大丈夫だから心配すんな、あと近寄んな血で汚れるぞ」

 

「で、でも~!」

 

「だぁぁぁ!心配するなっての!大丈夫だから!」

 

「と言うか!そんな話をする前に私を離しやがれ!」

 

「わかったわかった!ガントレットもそう暴れるな!」

 

 

アキトは暴れるガントレットを降ろして、テーブルに着いた・・・

 

 

「フフ♪今回も派手にやったね、アキト?」

 

「あぁ結構ボカスカ殴られたよ、アイツの血の気は変わらないね~」

 

「アホカード!テメェも結構変わらな――ってイテテ!エーヴェル痛い!」

 

「大人しくしなさい・・・まったく何時も何時も・・・」

 

 

オクロックはガントレットの手当てをしていった・・・

 

 

「それでウィッチー卿?どうだい?シャーロットは?」

 

「シャーロット?・・・あぁ、英語読みか・・・良い子だね、初対面でも好印象だよ・・・これなら「養子」に迎えても構わないよ」

 

「・・・・・・へ・・・?」

 

 

ウィッチーの発言にシャルロットは一旦フリーズすると・・・

 

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」ガタン

 

 

驚きの叫びをあげた・・・

 

 

「っ!?うるせぇよ!シャーロット!」

 

「ど、ど、ど、ど、どういう事なのかな?!アキト!」

 

「聞いての通りシャルロットちゃんをボクが養子という形で引き取ると言う事なんだが・・・アキト?話してなかったね?」

 

「あれぇ?話してなかったっけ?」

 

「話してないよ!聞いてないよ!今!初めて聞いたよ!」

 

「まぁ、良いじゃない」

 

「良くないよ!」ガシッ ブンブンブン

 

「うげげげ~」

 

 

シャルロットは余りの驚きに半分錯乱して、アキトの首根っこを掴んで激しく振った・・・

 

 

「しかし、ヴァレンティーノおじ様から聞いた時はボクもビックリしたよ・・・彼女を助ける為にボクの、ウィッチー家の養子にするなんてさ」

 

「え!?そ、そうなの?アキト?」

 

「まぁ、そうなんね・・・ツか首離せ」

 

「あ・・・ごめん・・・」パッ

 

 

シャルロットは首根っこを離すとアキトは襟元を正した・・・

 

 

「それで?どうだ?ウィッチー卿の養子になるか?」

 

「そ、それは・・・」

 

「なんだお前!御嬢様の好意を無下にするのか?!」

 

「まだ、手当ては終わってませんよヘレン・・・あと、デュノア様を睨むんじゃありません」

 

「でもよぉ!エーヴェル!」

 

 

ガントレットはシャルロットに詰め寄ったが、エーヴェルに怒られた・・・

 

 

「いや!お話しはありがたいです・・・ありがたいんだけど・・・こんな急に言われても・・・」

 

「フフ♪確かにそうかもね?そんなにすぐにボクも返事を求めないよ」

 

「そぉそぉ、ユックリと考えろよ」

 

「君が言うなよアキト?」

 

「コイツはスイヤセン!それよりオクロックさんや?」

 

「なんですか?暁様?」

 

「あ、暁様て・・・まぁ良いや・・・俺の飯は?」

 

「君は何時もいつも食い気だねアキト?」

 

 

そんな感じで朝の会合は過ぎて行った・・・

 

 

 

 

 

 

 

←続く

 


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