人外になった者   作:rainバレルーk

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今回はセリフ少ない~・・・文字多い~・・・


朝のあれから事・・・byアキト

 

 

 

インサイド

 

 

 

あの爆弾発言からの狙撃後・・・

俺は簪に整備室まで連れて行かれ、説教をされた・・・

セシリアとは違った『スゴ味』で説教された・・・

まぁ、此方の事情を説明したりしてなんとか乗り切ったんだが・・・

 

説教の最後に簪が吸血を『せがんできた』・・・

 

さすがに指からの吸血では『依存性』は少ないと思っていたが、なにぶん回数が多い・・・吸血が『クセ』になって来てやがるな・・・

簪がただの人間な分だけに吸血にハマるのはマズイ・・・下手をすれば、簪を俺の『眷属』にしてしまうかもしれない・・・

そうなったら、『純血派』のヤツらが血を目当てに簪を狙うかも知れない・・・

それだけは避けなくてはならない・・・

そんな危険な目に・・・俺の友人を会わせる訳にはいかないからな・・・

 

それで当然の如く、断ったのだが・・・説教の時間が1時間延びてしまった・・・ヤレヤレだぜ・・・

 

 

簪からの説教を終えた俺は教室に帰ったんだが・・・

 

セシリアからの視線が凄く冷ややか!

まるで、『養豚場の豚を見る目』だった・・・

スッゲェ!冷ややかだったから午前中の授業が終わったらすぐに食事に誘い、デザートやなんかを奢り、なんとかそれで機嫌を直して貰った・・・んだが・・・

 

この事でシャルロットがむくれた・・・

ヤレヤレ、人の心ってのはわかんねぇもんだぜ・・・

 

午後の授業もソコソコにやり、放課後は『昨日の戦闘の調書をとる』と言う名目で学長室に呼ばれた・・・

 

部屋ではダンディな学園長と、何故か食い損ないのお姉様までいた・・・

 

調書は、『戦闘時に俺が出した『黒い狗』は何なのか』を中心とした内容だった・・・

冗談を交えながら、お姉様をからかいながら調書は終了した・・・

調書が終わったら、お姉様は生徒会の仕事に戻った・・・その後、俺は学園長殿とビジネスの話をした

どうやらドンに学園長殿からの仕事内容は伝わったらしい・・・

 

その仕事の詳細を聞くところによると、学園の防衛を基本としているそうだ・・・

防衛て・・・そんなのは教師陣達に任せとけばよかろうなのだぁ!と言う訳にはいかないらしい・・・

何でがと言うと、殆どの教師達は『ISがあれば、どうと言う事はない』みたいな輩が多く、しかも実戦経験を持っている教師達も少ないと言うモノもあるが、今回のイベントで、ホムンクルスが学園に忍び込んでいた事に学園長殿は衝撃を受け、もしもの為に、毒をもって毒を制す為に俺を雇ったらしい・・・

 

まぁ、学園長殿は元牙狩りだ・・・ホムンクルス等の化け物の危険性は常人よりは理解しているし、学園の生徒を守るってもあるだろう・・・

 

俺は取敢えず、『OK』と言っておいたが・・・

この学園長殿は油断ならない・・・そんな臭いがこの男からはした・・・

ドンも俺も面倒な仕事を請け負っちまったようだ・・・ヤレヤレ・・・

 

 

そんな感じで学園長殿との話を引っ括めて終わったのはp.m.9:00を回った頃だ・・・あの食い損ないの調書が思った以上にかかった・・・糞っ・・・

 

食堂は閉まっちまったので、部屋に大人しく戻って、シャワー浴びて寝よう・・・・・・なんかと思った事もありました・・・

 

部屋に戻ってみると、妙にベットがこんもりと盛り上がっていた・・・

大体、気配でわかるが・・・布団をひっぺ返すと、そこにはラウラちゃんがうずくまって寝ていた・・・

 

もうツッコミ入れるのも面倒臭いから、そのまま寝かせてやろうかと思ったんだが、気配に気付いたのか起きやがった・・・

 

ラウラちゃんに何で俺の部屋にいるのかを聞いてみると、朝の時に俺に伝えて損なった事を伝えに来たらしい・・・

 

その内容を聞こうとしたら、ラウラちゃんは突然俺の頭を両手で掴むと唇を奪おうとしやがった!

まぁ、ラウラの頬を両手で挟んでさせなかったが・・・

 

ラウラにキスしようとした理由を聞いてみると・・・

 

 

『わからん!』

 

 

・・・なんて言いやがった

訳がわからんぞ!

 

よくよく事情を聞いてみると・・・

昨日、トロ顔になるまで頭を撫でた事でラウラの胸のうちに何らかのモヤモヤが出来たらしい・・・その変化を知る為にドイツにいる部下に電話で聞いてみたところ、その部下が・・・

 

 

『少佐!それは恋です!』

 

 

なんて言いやがり、その部下の要らんアドバイスの結果、今に至ると言う事らしい・・・

 

シェルスと同じドイツ人でもこうも違うのか・・・なんて驚きを抱きつつも、その場を納めたのだが・・・ラウラが帰りたがらない・・・ヤレヤレ・・・

 

無理に自室に帰すと先生に見つかる可能性もあるんで、取敢えずはラウラを部屋に泊める事にしたが・・・ただでは泊めない・・・

夕飯を作って貰い、一緒に食べた・・・

 

それから寝る時間になると、ラウラをベットで寝かせて、俺は地べたで寝ようとしたら・・・ラウラが・・・

 

 

『部屋主にそんな事させられない』

 

 

・・・とかなんとか言って来たから、妥協案としてベットで一緒に寝る事にした・・・ヤレヤレだぜ・・・

 

・・・ツーか俺、今日は『ヤレヤレ』しか言ってない気がする・・・

 

まぁ、なんやかんやで俺はラウラに何故か後ろから抱き着かれながら意識を沈めていった・・・

 

 

『あ~・・・今日はヤレヤレだったぜ・・・』

 

 

 

 

 

 

 

←続く

 

 

 




シェルス[むっ!?]ピキピキーン!

ガブリエラ[どうした?シェルス?]

シェルス[いや・・・なんかを感じ取った・・・かな?]

ガブリエラ[お前はNTか・・・と言うか、もうすぐ着くぞ?フランスに]

シェルス[そうね・・・さぁ!お仕事!お仕事!]

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