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ノーサイド
アキトが出会ったあの怒涛の1日から3日がたった・・・
あれからシュバルツからデュノア社についての報告書が届いたのだが・・・
アキトは報告書よりも簪の専用機制作にヤッキになっていた・・・
整備室にて・・・
「このプログラムをこうして・・・」
「ここはこうじゃない?・・・」
「「オ二人共、ソロソロ休憩ヲ」」
「あぁ、そうだな朧・・・休憩するか簪?」
「うん」
アキトは持参した紅茶をいれた・・・
コポポポ・・・
「ほい・・・熱いから気を付けろよ?」
「ありがとう・・・コク・・・美味しい・・・」
「そいつは良かった・・・菓子の1つや2つ持ってくるんだったな~」
二人は和やかに茶を飲んだ・・・
「・・・そういえば、あの二人は?」
「おん?セシリアとシャルロットか?」
「うん・・・」
「まぁ、セシリアはイギリスの代表候補生、シャルロットに至ってはデュノア社のスパイだしな・・・大事なプログラムは俺達二人でやろうぜ?」
「二人で?・・・(ということは今日は二人っきり///)」
「コクコクコク・・・さてと・・・これ飲んだらもう少しやろうぜ?」
「うん!」
二人は気が済むまで打鉄弐型を魔改造していった・・・
廊下にて・・・
コツコツコツコツコツ・・・
放課後の専用機制作を終えた簪はアキトと別れ、自室に歩いていた・・・
コツコツコツ・・・ピタッ
「・・・誰?」クルッ
「久しぶりね?簪ちゃん?」スッ
簪が振り返ると、何処からともなく「更識 楯無」が現れた・・・
「お姉ちゃん・・・」
「どう元気にしてる?」
「・・・」
簪は少し眉間に皺を寄せた・・・
「・・・ねぇ?もうちょっと、アクションをしてくれない?簪ちゃん?」
「・・・何かよう・・・?」
「えと・・・簪ちゃん?」
「用がないなら・・・帰らせてもらう・・・」クルッ
「え!?ちょっ、ちょっと!簪ちゃん?!」
簪は楯無の事を無視して振り返り、歩きだした・・・
「ま、待って簪ちゃん!」
「・・・」コツコツコツ
「簪ちゃん!「暁アキト」とは手を切りなさい!」
「・・・」ピタッ
楯無の言葉に反応した簪は歩みを止めた・・・
「簪ちゃん、よく聞いて!「暁アキト」は簪ちゃんが思うような人じゃないの!暁アキトはマフィアの人間なのよ!簪ちゃんがあの人と専用機を作ってるらしいけど、そんな人間と――」
「五月蝿い!!!」
「っ!?か、簪ちゃん・・・?」
簪は楯無の言葉に大声で拒絶した!
「お姉ちゃんに・・・お姉ちゃんなんかに彼の何がわかるっていうの?!!」
「な、何を・・・?」
「私が・・・私が誰と関わろとお姉ちゃん・・・貴女に関係なんてないでしょ!」
タタタタタタタッ
「か、簪ちゃん!?」
簪は楯無を冷たく突き放し、走っていった・・・
「あ、あぁ・・・」ヘタリ
「会長!」タタタッ
ヘタリこんだ楯無に眼鏡をかけた生徒が駆け寄った・・・
「うぅ・・・「虚」~!簪ちゃんに嫌われたぁ~!」
「あぁ!よしよし、大丈夫ですよ会長」
「うわぁ~~~ん!」
楯無が人目を気にせず、泣いている頃・・・
アキトはと言うと・・・
アキト自室・・・
カチカチ
「へぇ~ん・・・「イグニッション・プラン」ねぇ・・・「第三世代型を作れないから、政府からの援助をうけられない」か・・・世知辛いねぇ・・・」
シュバルツからの報告書を読んでいた・・・
「しっかし・・・うけられないからって、第三世代を作るために人体実験までやるのかよ・・・トコトン堕ちてるな、この会社・・・だけど・・・金になりそうな技術はあるな・・・ドンに相談したらファミリーの隠れ蓑と資金調達なんかに利用できるな・・・・・・おん?」
アキトが電子報告書をスクロールしていると、あるページに目が止まり、釘付けとなった・・・
「ハァ~・・・ククク・・・ハハハ♪コイツは予想外だ!どっからこんな情報を取ってくるだよ?!あのサイコジャーナリストは!良い仕事してるぜ!」
アキトは面白可笑しく笑いながら、シュバルツの仕事を讃えた・・・
そのページにはデュノア社の上層部に関しての情報がこう書かれていた・・・
――デュノア社上層部について――
デュノア社の上層部役員の8割は「ホムンクルス」である
そのホムンクルス達を統率するリーダー各のホムンクルスは「核鉄」を所持している可能性が高い
←続く