人外になった者   作:rainバレルーk

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キャラ崩壊・アンチあるかもです・・・
―――統合しました―――



対抗戦と敵の乱入後・・・

 

 

ノーサイド

 

 

ツカツカツカツカツカ

 

 

「オラァッ!篠ノ之はどこにいやがる!?」

 

「アキトさん!早く頭の止血をしないと!」

 

 

正体不明機体の迎撃後、アキトはすぐさま箒のいる管制塔へとむかっていた・・・頭から血を出しながら・・・

 

 

 

 

 

管制塔にて・・・

 

 

ウィィィン

 

「キャァッ!?あ、暁くん!?まだ止血をしてなかったんですか?!」

 

「あぁ、山田先生か・・・篠ノ之はここにいやがりますか?」ドクドク

 

「し、篠ノ之さんなら奥で、織斑先生に――」

 

「そうか!ちょっと邪魔させてもらうぜ!」ツカツカツカ

 

「ちょっ、ちょっと!?暁くん!?」

 

「待ってください!アキトさん!」トトトトト

 

 

アキトは山田の制止も関わらず、箒がいると思われる奥の部屋へと進み、扉を開いた

 

 

バァン!

 

「誰だ――って暁!?お前はまだ保健室に――」

 

「篠ノ之ぉっ!!テンメェッ!!!」ガシィッ!

 

「ぐっ!?」プラーン

 

 

アキトは箒の姿を見るや否や、箒の襟に掴みかかり、持ち上げた

 

 

「暁!?」

 

「暁くん!?」

 

「アキトさん!?」

 

「篠ノ之!テメェ!自分のやった事がわかってんのか?!あぁん?!!」ギチチィ

 

「く、苦しい・・・」

 

 

アキトは頭に血がのぼり、箒の首を絞め始めていた

 

 

ウィィィン バァン!

 

「暁っ!?止めろ!!!皆も止めろ!」グイッ

 

 

一夏を筆頭に全員がアキトを止めにかかり、ようやく箒からアキトを離した

 

 

「フゥッー!フゥッー!」

 

「かはっ、ゲホッ!ゲホッ!」

 

「大丈夫か!?箒!」サスサス

 

 

一夏は箒の背中をさすってやっていた

 

 

「暁!落ち着け!」

 

「「落ち着け」だぁ?ふざけんな!コイツのせいでな!」

 

「ケホッ、ケホッ、私は一夏に渇をいれるために――」

 

「ふざけんじゃねぇよっっっ!この田吾作がぁぁぁっ!!!」

 

「「「っ!?」」」

 

「アキトさん!落ち着いてください!」

 

「フゥッー!フゥッー!・・・17人だ・・・」

 

「え?」

 

 

アキトは落ち着きを取り戻したのか、何かを言いだした

 

 

「その17人がどうしたんだ暁?」

 

「あぁ?テメェもバカの一人なんですかぁ!織斑一夏くぅん?!」

 

「へっ?」

 

 

一夏には何が何だかわからないようだった

 

 

「負傷者の数ですか?アキトさん?」

 

「Exactly・・・その通りだ・・・」

 

「「「「え!?」」」」

 

 

17人・・・それは今回の負傷者の数だった・・・

 

 

「ま、まさか暁くん!あの短時間で負傷者の数を!?」

 

「暁・・・お前・・・」

 

「負傷者・・・だと?」

 

 

アキトは正体不明機を迎撃したすぐあとに負傷者の数を確認し、手配をしていた

 

 

「あぁ・・・負傷者だとも・・・テメェの勝手な行動で負傷者が出た・・・全員は軽傷で済んだものの、下手すれば死人が出てたかもしれないんだよ!」

 

「でも・・・でも・・・私は一夏の為に――」

 

「自分勝手な行動を正当化するんじゃねぇ・・・テメェのせいで負傷者が出た事に変わりはないんだからよぉ」

 

「ぐ、う、うぅ~・・・」ガクン

 

 

箒は膝を折って、うずくまった

 

 

「大丈夫、大丈夫だから箒・・・おい!暁!お前ここまで言う事ないだ――」

 

「ついでに織斑ぁ!」

 

「は、はい!?」

 

「テメェ!落とす所ぐらい決めとけやぁ!スカタン!」

ゴチン!

 

「いってぇぇぇっ!?」

 

「ふんっ!」クルッ ツカツカツカ

 

 

アキトは一夏の頭に拳をいれると、アキトは部屋から出ていった・・・

そのアキトを追いかけるように千冬が追ってきた

 

 

 

廊下にて・・・

 

 

「おい!待て暁!」

 

「なんだよ・・・織斑先生?」

 

「お前にはあの正体不明機との戦闘の報告書とアリーナの破壊の反省文の提出を――」

 

「嫌だね」

 

「暁!貴様は――」グイッ

 

 

アキトは千冬が何かを言おうとするまでに、千冬を抱き寄せた

 

 

「っ!?暁っ!?///な、何を!?///」カァァァ

 

「アンタの文句なら、アンタの部屋のベットの中でタップリときいてやる・・・だがよぉ・・・今は気分がクソみたいに悪い・・・だからよぉ・・・これだけはアンタの親友に伝えとけ・・・「テメェの思い通りになると思うなよ」・・・とな」

 

「な!?それはどういう!?」

 

「アキトさーん!待ってくださいましー!」トトトトト

 

 

曲がり角の方からセシリアの声がしてきた

 

 

「ッチ・・・時間切れか・・・なら俺はこれでな・・・織斑先生♪」バッ

 

ツカツカツカツカツカツカ

 

 

アキトは千冬の体から離れると、そのまま保健室へと向かっていった

 

 

「あ、アイツは///一体?///」ドキドキドキ

 

「あ!織斑先生!アキトさんは――って大丈夫ですか?顔が赤いですわよ?」

 

「あ、あぁ!///大丈夫だ、問題ない・・・暁なら保健室に向かったぞ」

 

「そうですか、ありがとうございますわ!それでは」

トトトトト・・・

 

「ハァ~・・・どうしたんだ私は?・・・顔が熱い///」

 

 

千冬は無意識の内にアキトに抱き締められた肩を握っていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

一方アキトはと言うと・・・

 

 

ツカツカツカツカツカツカ

 

「あぁ~・・・何やってんだよ俺は・・・///」テレリコ

 

 

さっき千冬にやった行いに照れていた・・・

 

 

「やべ・・・クラクラしてきた・・・血が足りない」フラフラ

 

 

 

―――――――

 

 

 

これはクラス対抗戦の後日談だ・・・

 

 

正体不明機体・・・通称「ゴーレム」の襲撃により、クラス対抗戦は中止となった

 

もちろんデザートのフリーパスもなくなった

 

 

「「「OH! Nooo!!!」」」

 

 

悲痛な声が学園に響いたかどうかは知らない

 

 

ゴーレムの襲撃により出た、負傷者は全員がかすり傷や軽度の打撲で済んだため、大きく知られる事はなかったが・・・

 

 

「ねぇ?あれ誰?」ヒソヒソ

 

「えっ、暁くんじゃないの?」ヒソヒソ

 

「なんであんな「仮面」をつけてるの?」ヒソヒソ

 

「なんか顔に大怪我を負ったみたいよ」ヒソヒソ

 

 

アキトは頭から顔にかけての怪我を隠すために黒い「仮面」をつけていた

 

 

「アキトさん?怪我の具合は?」

 

「おん?・・・まぁボチボチだ・・・傷痕が目立たなくなるまではこの仮面をしておくよ」

 

「そうですか・・・中々に似合ってますわよ」

 

「ありがとよセシリア」

 

 

二人がそんな話をしていると・・・

 

 

ガラァ・・・スタスタスタ

 

 

「暁アキトくんはこちらにいる?」

 

 

数人の生徒がアキトを訪ねてきた

 

 

「おん?俺ならここにいるぜ?」

 

 

スタスタスタ

 

「暁くん・・・今回はありがとう」

 

「は?何が?」

 

「私達はあの時、貴方に助けてもらったのよ?」

 

「?・・・あぁ!」

 

 

彼女達はゴーレムの襲撃により、負傷した生徒達だった

アキトがゴーレムを鉄の塊にした後、負傷者の手当てをしていたのだ

 

 

「気にするなよ・・・俺はただ、やれる事をやっただけだ」

 

「そうなの?でも私達は貴方に助けられたわ・・・ありがとう」

 

「「「「「ありがとう!暁くん!」」」」」ペコリ

 

 

生徒達はアキトに頭をさげた

 

 

「頭をあげてくれ・・・俺はそんな大層な――」

 

「なら?この後、みんなで食事でもどう?こんな事でしか感謝の気持ちを伝えられないけど――」

 

「いいな!行こう!すぐに行こう!」ガタタ

 

「ちょっ、ちょっと!?アキトさん!?まだ朝のHRも始まってませんわよ?!」

 

「あぁ~・・・そうか・・・」

 

「フフフ♪面白い人ね♪・・・だったらお昼はどう?」

 

「いいねぇ!だったらお昼を頼むぜ?」

 

「えぇ♪ではまたね、ナイトさま?」スタスタスタ

 

ガラァ スタスタスタスタスタスタ

 

 

「そんじゃな~」

 

「むぅ・・・」

 

「おん?どうしたよセシリア?そんなにムクれて?」

 

「ふんっ!知りませんわ!」プンスコ

 

「?・・・飯が食えるならそれでいいや」

 

 

アキトは通常運転だったようだ・・・

そんなアキト達を妬ましそうに見る眼が1つ

 

 

「・・・ッチ・・・暁め・・・」

 

 

余談だが、箒のやった事はアキトによってもみ消されていることを箒は知らない

 

 

こうして昼時には、数人の女生徒に囲まれながら、飯を頬張るアキトとムスッとしたセシリアが目撃された

 

そのアキトを怪訝な目で見る人が1人・・・

 

 

「・・・」ジー

 

「どうしたの~?かんちゃん?」

 

「っ!うぅん・・・なんでもない・・・」サスリサスリ

 

 

首もとの小さな刺し傷を触りながら、「更識 簪」はアキトを見ていた

 

 

 

 

 

 

 

←続く

 




こうするしかなかったんだ!俺は・・・俺は!

どうしよう・・・続き・・・

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