我々、アメリカ海軍第2IS補給部隊は7月16日、大西洋沖でイギリス第三艦隊との演習中、正体不明の[何か]に襲撃された。
[何か]は我が部隊の半数、37名を重度の[貧血]状態にし、駆逐艦一隻とイージス艦二隻を轟沈・大破させた。
アメリカ、イギリスのIS 部隊はこれに応戦。
しかし、[何か]はこれを5分ともかからずに撃退。IS 搭乗者に重度の深手を負わせ、その後逃亡。
その後、[何か]を詳しく調べるためにさまざまなカメラから映像をさがしたが、どのカメラにも[何か]は[映ってはいなかった]のだ。
上層部はこの事に混乱。
それもそうだ。現在世界最強の兵器、インフィニット・ストラトスが正体不明の[何か]に再起不能にされたのだからな。
上層部はこの事を隠蔽しようとしたが、公開演習であったため世間は大いに湧いた。
だがその後、正体不明はIS により撃退されたという形で決着がついた。
しかし、数週間と経たない内に正体不明はこの後も数々の軍事基地を襲撃。
基地の関係者を[貧血]状態にしていった。
ヤツは一体何者なのか?ただ一つわかっていることはヤツが死者を一人も出していないということだけだ。
アメリカ海軍第二IS補給部隊所属・エドウィン・マテリアル少尉
―――――――
2013年。8月11日。
私たちイギリス空軍所属IS 部隊はスコットランド某所の基地にてコードネーム[アーカード]の襲撃を受け、これに応戦・・・
しかし、結果は惨敗・・・基地の1/3を破壊された
負傷者57名
死者0名
負傷者のうち14名が重度の貧血によるもの
ヤツは吸血鬼だ!
私はこの目で見たんだ!ヤツが私の部下から血を吸っているところを!
しかしヤツは太陽が出ている時間に私たちを襲撃してきた・・・ヤツは一体なんなのだ?
イギリス空軍所属IS部隊隊長・セルベリア・エデム大尉。
―――――――
以下
コードネーム[アーカード]はこの他にも他国の軍事基地を襲撃・・・全壊または半壊という風に破壊している
目撃者の話ではアーカードは10代後半から20代前半の男で蛍光色の髪に赤銅色の皮膚をもつ
常に全長2m弱の槍をもち、顔は赤マフラーで隠している
そして被害にあった者の首筋には必ずコルクせんを抜いたような直径1cm の傷がある
さらに被害にあった者たちはヤツの叫び声を聞いているという、それは・・・
「WWRRRYYY! 」
―――――――
余談だが・・・
被害にあった者はアーカードの話をすると男女とわず恐怖で顔が歪むか恍惚の表情をするという。
デイリー新聞社記者・ウィル・ウィトウィッキー。
←続く
「WWRRRYYY! 」