一人の、少年がいた。
少年には、夢があった。
かつて、父が語った夢だ。
地球の人口は増加の一途を辿り、それに比例して、資源は枯渇してゆく。
数少ない食糧を巡って、人々は争い合う事であろう。
それを阻止する為に、人間は、やがて宇宙へ繰り出す事となる――
そのような夢を聞いて、少年は育った。
自分には時間がないと、父は言った。
だから代わりに、その夢を継いで欲しいと。
あの広い空の向こう側、未知の大宇宙へとその手を伸ばす事を、少年は誓った。
一人の、男がいた。
男には、夢があった。
かつて、父から受け継いだ夢だ。
玄海は、その男の事を思い出していた。
玄海の顔に、鉄鬼の肘打ちが降って来る。
幼くして両親を失くした少年は、養父の勧めで、赤心少林拳の門を叩いた。
玄海の潰れた鼻から、血が噴き出す。
しかし、夢の指標を失った少年の心は荒れ、喧嘩を繰り返すようになった。
玄海は鉄鬼の脇腹に貫手を刺し込み、上になった鉄鬼を押し飛ばす。
どうすれば良いのか分からない――父から継いだ夢を、少年は持て余していた。
転がった鉄鬼の胸に、足刀を落としてゆく。
玄海は、宇宙科学者のヘンリー博士とのコンタクトを取った。ヘンリー博士は、少年の父親の親友であった。
鉄鬼は玄海の蹴り足を脇に挟み込むと、両脚を玄海の脚に絡めてゆき、投げ飛ばしながら、膝を極めようとする。
ヘンリー博士は、少年がそれに相応しい年齢になり、それに見合った学力を身に着けたその時に、アメリカの研究所に迎え入れる事を約束した。
玄海は身体を捻って鉄鬼の手を逃れ、落下しざまに、膝を鉄鬼の胸に押し付けてゆく。
それから、少年は勉強や運動に気真面目に取り組み、若くして赤心少林拳の継承者として目される程にまでなった。玄海流は、拳禅一如、拳法と仏道の両部不二であった。
胸を圧迫された鉄鬼が、血を吐き、その血が玄海の顔に絡まった。玄海の片脚に鉄鬼は両脚を巻き付け、ポジションの上下はあれど、優劣はない形態に入る。
約束の日が来た。しかし、少年は玄海の後を継ぐ事を、誰からも期待されていた。彼の幼い頃からの親友たちも、それは同じ事であった。
玄海が掌底で鉄鬼の顔面を殴ると、鉄鬼は拳で玄海の脇腹を叩く。玄海はその腕を取って、逆十字に入ろうとしたが、鉄鬼は身体を跳ね上げて拳に縦の弧を描かせた。
継ぐと誓った夢があった。少年は――男は、幼い頃からの約束を守る為、玄海や親友たちに背中を向けて、海の向こうへと去って行った。
玄海の脛に、鉄鬼の拳がぶち当たる。脛骨に亀裂が入ったのが分かった。玄海は鉄鬼の腕を巻き込んで回転し、その肘関節を引き千切る。
男の夢を、知らない親友たちではなかった。しかし、彼を傍で支えると、そのように思っていた彼女は、男が自分の夢を優先した事を裏切りと断じた。
玄海と鉄鬼は、唸りながら、互いに離れ、立ち上がる。玄海の左脚は次の蹴りで自壊し、鉄鬼は右腕を力なく垂らしている。
その時から、支えるべき者に眼の前から去られた時から、彼女は、玄海流を弟に任せ、自分は外道拳たる黒沼流を選んだ。自らの迷いを断つ為に――
「……強いなぁ」
玄海は、小さく唇を動かした。
「何?」
鉄鬼が首を傾げる。
「羨ましいよ、鉄鬼」
「何だと?」
「どうして、黒沼流は、そんなに強いんだ?」
「玄海⁉」
「私も、一也も、弁慶も……迷って、悩んで、今がある」
「――」
「この悩みを振り切る法を知っても、振り切る果を得られないでいる……」
「――」
「鉄鬼、君にはそれが出来るのだろう? だから、樹海老師を殺せたのか?」
「玄海……」
「義経も……」
「よせ、玄海!」
鉄鬼は鋭く吼え、玄海の顔に拳を打ち込んでゆく。
玄海は、顔を傾けて拳を躱し、突っ込んで来た鉄鬼の鳩尾に、掌底を当てた。
吩――
把!
玄海が飛ばした気を、鉄鬼は後方に跳ぶ事で受け流した。そうしなければ、身体の中に起こった波紋が、内臓を尽く傷付けていた。
鉄鬼が顔を上げる。
使えない右腕を垂らしたまま、左の拳を突き出して来た。
玄海は、半身ではなくなっている。
真正面を、鉄鬼に向けていた。
両腕を軽く持ち上げている以外は、正中線の急所に、何処へでも攻撃が入りそうだ。
「教えてくれ、鉄鬼」
「やめよ、玄海」
玄海が、じわりと前に出た。
鉄鬼が、そろそろと後退る。
「どうすれば、この迷いを捨てられるのだ」
「やめよと言っているのだ、玄海……」
玄海の眼が、真っ直ぐに鉄鬼を見つめていた。
蒼い空のような色だ。
緑の大地のような声だ。
赤い砂塵のような香りだ。
銀の機械のような言葉だ。
金の心が現れているようであった。
「鉄鬼、どうすれば私は、“死にたくない”と答える私を、割り切れるのだ⁉」
「――っ」
「教えてくれ、鉄鬼。この世界の虚ろさを割り切れる術を、教えてくれ!」
「それ以上、言うな、玄海!」
鉄鬼が、獣のように咆哮して、玄海に躍り掛かった。
拳を撃ち出す左腕に、瘤がこんもりと膨れ上がり、血管が千切れんばかりに浮かび上がった。
玄海の両手が、緩やかに、艶やか、自身の心臓を守るように胸の前に持ち上がった。
梅花――
一瞬、白い花びらが開き、鉄鬼の拳を受け流した。
そのがら空きになった胸に、玄海の蹴りが炸裂した。
今度は、気を受け流す事は出来なかった。
鉄鬼は、その身体にもろに発勁を浴び、数メートルは後方に吹き飛ばされた。
地面を、毬のようにぽんと跳ねる巨体。
鉄鬼は、全身に行き渡った気の破壊力に、血みどろになり、その場に伏せた。
彼が、暫くの時間を置いてとは言え立ち上がれたのは、玄海の脚が、自分自身の蹴りの威力に耐えられずに折れ、気が僅かに弱まった為だ。
鉄鬼の拳にひびを入れられていた脛が折れた事で、脚部に集中していた気が分散し、玄海の身体に逆流していた。
その為、玄海は、脚が折れた以上に、立ち上がる事が出来なかったのだ。
この様子を見守っていた鴉が、不気味に鳴いた。
闇を連れて来るかのような、おぞましい声であった。
何かを祝福するかのように翼を広げ、羽根を落としながら、鴉は飛び去ってゆく。
鉄鬼は、黒い羽根を掴みながら立ち上がると、血涙と鼻血と喀血痕と内出血の証を刻み込んだ身体で、倒れた玄海に歩み寄った。
玄海も、顔に痣や血の痕を浮かび上がらせている。
「俺の勝ちだ……玄海」
「そのようだなぁ」
「“火の車”について記した粘土板は、貰うぞ」
「――」
「何処にあるかは、察しが付く……」
鉄鬼はそう言って、踵を返した。
「玄海」
肩越しに、そのように声を掛けて来る。
「俺も同じだ……」
「同じ?」
「俺は、まだ、死にたくない……」
「――」
「お前のように、強く、美しくなるまでは、死んでも死に切れぬ……」
「やめてくれ、鉄鬼。私は、そんな器ではない」
「お前がそう思うのなら……」
鉄鬼は、玄海を振り返り、言った。
「俺を殺しに来い」
「君を?」
「そうだ。お前が迷っているのなら、俺が道しるべになってやる。お前がどうすれば良いのか分からぬなら、この俺を殺しに来い。俺とお前は同じだ。同じ答えを得たのだ。だから俺は正しい。しかし、お前は自分を正しくないと言う。ならばどちらが正しいのか、殺し合いだ」
「――鉄鬼……」
「もう、鉄鬼ではない。師を殺した俺は、外道よ。黒沼鉄鬼はあの日、赤心少林拳に背いた日に死んだ。俺は外道の鬼――黒沼外鬼だ」
鉄鬼は――否、外鬼は、そうして、母屋へと向かった。
玄海は、素直な男だ。少し探せば、何処に“火の車”の粘土板があるかは、すぐに分かる。
「俺はお前から答えを得た。その答えの故に、俺は、“火の車”を欲するのだ。お前に、お前自身を否定する意志があるのならば、俺の
鴉の羽根を舞い散らして、黒沼外鬼は、玄海の前から去ってゆく。
玄海。
外鬼。
やがて二人は、一人の男を挟み、再び対峙する事となる。
その男の名は、沖一也。
父の夢を継ぎ、宇宙へと飛び出そうとする男――
仮面ライダースーパー1の、味方と、敵として……。
大きなシリンダーの中に、一人の男が浮かんでいた。
両耳と、四肢のない男である。
緑の液体に満たされたシリンダーの中で眠る男は、全身の体毛を剃られており、その肉体は若々しくリフレッシュされていた。
又、耳を失くした頭の横と、肩、股の両脇には、機械のジョイントが設けられている。
眠っているようだが、その眉間には深い皺が刻まれていた。
悪夢が、その閉じた瞼の裏側で、繰り返されているのであろうか。
この男の入れられたシリンダーを管理する施設を、赤いスーツの機械人形たちが、忙しなく駆け回っている。
首から下は、ドグマファイターと同じであったが、鉄仮面を被っている。
彼らが、シリンダーの内部の液体の成分や水圧などを、男の覚醒に相応しい状態に保ち、その為の準備をしているのであった。
全身から、歯車が回り、金属が擦れ合う音を響かせながら作業をする鉄仮面のファイターたちの奥に、玉座が設けられていた。
豪奢な椅子に、一つの人型が、座っていた。
銀色の鎧である。
しかし、その鎧には、兜はあっても面当てはなく、あったとすればそこにはめ込むべき面当てが覆う顔がなかった。
虚ろな鎧であった。
この虚ろな鎧を、四人の男女が囲んでいる。
一人は、黒いマントを羽織った、レオタード姿の、黒沼陽子だ。
もう一人は、顔に蝶のマスクを被った、ピンク色のタイツの女。
骸骨のようなもので頭を覆った、大柄な男。
ぼさぼさの髪から髭までが真っ白い、小柄な老人。
彼らは、あのシリンダーの中の男が、この鎧を纏って眼を覚ます時を、待っているのだ。
と、その作業中のファイターたちの間を通って、一人の女がやって来た。
僧衣の女である。
黒く艶めく髪を垂らし、ぽってりとした唇で微笑む、尼としては余りにも艶めかし過ぎる女――マヤであった。
その右肩には、赤い眼をした黒い鴉が、静かに留まっていた。
「調子は良さそうね、陽子さん」
マヤが、鼻に掛かった声で言った。
「ええ、お蔭さまで」
陽子はそう言って、
「それと、今は、魔女参謀と名乗っているわ」
と、訂正した。
「それは失礼、魔女参謀」
マヤが、小さく頭を下げる。
「こちらは?」
マヤが、他の三名について、訊いた。
魔女参謀は、一人ずつ示してゆきながら、名を告げさせた。
蝶のマスクの女が、妖怪王女。
骸骨の被り物の男が、鬼火指令。
総白髪の老人が、幽霊博士。
それぞれ、木、火、金の霊玉に集った怨霊たちが実体化した怪物らの擬態である。
「貴女には、感謝しているわ」
魔女参謀が言った。
「あの玄叉山で、氷室五郎に殺された私を、生き返らせてくれた事……」
「生き返らせた訳じゃないわ。身体を与えただけ」
ふふん、と、マヤは笑った。
戦後間もなく、父・大三郎と共に、陽子は『景郷玄書』の記述から玄叉山に眠る黄金を探して、偶然出会った氷室五郎と共に東北へ向かった。
そこで、陽子は氷室を誑かし、黄金を親子で独り占めしようとしたのだが、この事が氷室の怨みを買って彼に首を斬り落とされてしまう。
その首級を回収したのが、マヤであった。
マヤは、ショッカー設立以前に回収していた陽子の首に、長い時間を掛けて巫蟲法を施していた。
陽子の首を、様々な虫を詰めた瓶に保存し、何と驚いた頃に生き延びた蛾の幼虫を蟲毒として祀り、三〇年の時を超えて、改造人間として転生させた。
それが、魔女参謀――マジョリンガである。
マジョリンガの本体は、陽子の頭のみで、その身体は別人のものだ。
「父についても、お礼をさせて貰うわ」
魔女参謀は、玉座に腰掛けた鎧を見て、言った。
この鎧――正確に言うのならば、高性能な義肢である。
ショッカーの本部に残された様々なデータから造り出したもので、シリンダーの男――黒沼大三郎・香坂健太郎の、失った手足を補う為のものである。
普段から、あの多頭の蛇の姿でいる事は、大きな負担になる。それは魔女参謀らも同じ事であり、その為に、擬態を作らせたのだ。
「気に入って頂けたなら、良かったわ」
マヤが言った。
と、その黒い瞳が、妖怪王女の足が、小さくステップを踏んでいるのを見付けた。
すると、妖怪王女はいきなり、
「あーあ」
と言って、伸びをし始めた。
「ねぇ、まだ調整は終わらないのぉ? いつまでもこうして待ってるの、飽きちゃったわ」
そんな事を言い始めた。
マヤが、子供っぽい妖怪王女の言動に、流石に眼を丸くしていると、
「ふん、これだから女という奴は!」
鬼火指令と紹介された男が、怒ったように吐き捨てた。
「全くじゃ、今日日の若い者は、我慢というものを知らぬわい」
鬼火指令に便乗するように、幽霊博士が呟く。
「何ですって⁉ あんたたちこそ……」
妖怪王女は、ヒステリーを起こしたように、男性陣二人に向かって声を荒げる。
鬼火と幽霊も、王女の言葉に益々苛立ったのか、大声で論争を始めた。
「えぇい、やめんか、お前たち!」
マヤの前で感謝を述べていた魔女参謀であったが、口喧嘩をおっ始めた同胞たちを諌めようと声を上げ、しかし、彼らからの罵倒の飛び火を受けて、彼女まで口喧嘩に巻き込まれる事となった。
マヤは、暫くその光景を眺めていたが、やがて、楽しそうに笑い声を上げた。
「面白いのね、貴方たち……」
マヤがそう言うと、四人は我に返って、
「も、申し訳ありません!」
と、魔女参謀が頭を下げた。
「ほら、あんたたちもだよ!」
他の三人に言うと、妖怪王女は拗ねた様子で、鬼火指令は腹立たしい様子でそれぞれ謝罪の言葉を口にせず、幽霊博士のみが卑屈ながら、
「済まんかったのぅ」
と、言う。
が、その視線がマヤの、僧衣越しでもわかる恵体を舐めるようになぞっていた事から、反省の色がない事は、すぐに分かった。
マヤが、その視線さえも、楽しそうに受け止めていると、施設内にファンファーレが鳴り響いた。
ファイターがやって来て、魔女参謀に、黒沼・香坂の覚醒の準備が済んだ事を、知らせた。
シリンダーから水が抜かれる。
その手前に用意されたベッドに、黒沼・香坂の身体が運ばれ、ファイターたちが水を拭く。特に、ジョイント部分は念入りであった。
まだ眠っている黒沼・香坂の身体を、神輿に乗せ、玉座に向けて運んでゆく。
自然と神輿を担ぐファイターらに、道が開けられた。
神輿には、黒沼・香坂の他、唯一残った“木”の剣が添えられていた。
玉座の鎧の胴体部分を、魔女参謀が展開する。
玉座に到達した神輿から、ファイターたちが恭しく黒沼・香坂の身体を持ち上げ、鎧の空洞部分にはめ込んだ。
鎧の前を閉じ、両肩と両脚のジョイントを接続する。
兜を被らせると、耳のジョイントが、鎧と繋がった。
「マヤさま」
魔女参謀が、神輿から受け取った“木”の剣を、マヤに手渡した。
「この“稲妻電光剣”で、父を――元帥閣下のお目覚めを、お手伝い下さい」
「稲妻電光剣?」
「はい。我らの守り刀です」
マヤが“木”の剣――稲妻電光剣を受け取ると、魔女参謀ら四人は、玉座の左右に広がり、跪いた。
マヤは僧衣を脱ぎ捨て、露出の高い、金のドレス姿になった。肩に留まっていた鴉も、一旦、その場を離れた。
そうして、剣を胸の前に構え、口の中で何事かを呟く。
呪文のような呟きに呼応して、剣が光を帯び始めた。
マヤの額に第三の眼が開き、剣の輝きと同時に、ひときわ強い光を放つ。
すると、稲妻電光剣から雷光が迸り、銀の鎧に吸い込まれて行った。
電撃を全身に浴び、眼を瞑った黒沼・香坂の顔が苦痛に歪められる。
顔の皮膚から、色素が抜けてゆき、その代わりに、歌舞伎の隈取にも似たラインが浮かび上がって来た。
マヤが、剣からの放電をやめる。
暫く、鎧から白い煙を上げているばかりであった黒沼・香坂だったが、やがて、その機械の指が動き始める。
ぎろりと、凄まじい怨みの籠った眼が見開かれた。
その覚醒を讃嘆するファンファーレを、ファイターたちが奏で上げる。
「我は、悪魔元帥……」
黒沼・香坂は、最後の記憶を頼りに、呟いた。
「我が娘・陽子の仇、ドグマ王国のテラーマクロ……そして、我が一族と、息子・シンタ、娘・チエの仇、仮面ライダーを抹殺する為に、ここに生まれ変わった」
その宣言に、魔女参謀が眼を潤ませる。
しかし、すぐに表情を引き締めた。
「元帥閣下……」
「陽子か……」
「黒沼陽子は、死にました。これよりは、魔女参謀とお呼び下さい。そして、これに連なりますは――」
「妖怪王女」
その正体は、サタンドール。
殺されたチエの頭部と融合した人形である。
「鬼火指令」
その正体は、オニビビンバ。
村人たちの怨霊と、ゾゾンガーの大砲が合体した。
「幽霊博士に御座います」
その正体は、ゴールドゴースト。
“金”の霊玉を中心とした、怨念の集合体である。
「そして……」
マヤが、稲妻電光剣の柄を、悪魔元帥に向けた。
まだ身体に不慣れなのか、ゆっくりと腕を持ち上げ、悪魔元帥はその柄を握った。
「私は、貴方たちに名を与える者……」
「名を?」
「ええ。貴方たちは――そうね、ドグマを
マヤは、言った。
稲妻電光剣を受け取ると共に、マヤが連れて来た鴉が、悪魔元帥の肩に留まった。
これにて、第五章(やたらと長かった)は終了となります。
次回からの第六章が、昭和ライダー篇の最終章となります(その後に転章がありますが)。
本章と同じく、又、暫く時間が掛かる事になるかもしれませんが、気長にお待ち下されば幸いです。
感想や評価、ご意見、ご指摘等々御座いましたらお寄せ下さい。以後の参考、作者の励みになります。