真・恋姫†無双~董家伝~   作:ヴィヴィオ

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今回は短いです


10話 洛陽へと向かう途中の街での遭遇戦③

 

 

 

 

 さて、新たに自軍に加わった呂布こと恋と梨花こと鄧艾。2人は武将としてだけではなく、私の女としてもだ。ある意味では本当に男として覚醒した為、ここ数日は毎日のように2人の身体を楽しませて貰った。元々2人が恋姫や三極姫の中で気に入っていた子の上位だったのも理由の一つだが。他の問題は何個かあるが、やはり史実の劉備のように溺れそうになる事と、2人に構いすぎて他の者達の機嫌が悪くなる事だ。そんな訳で昼間、恋は陳宮の看病と街の復興のお手伝いさせ、梨花は引き継ぎを済ませて部下と一緒に恋の手伝いをさせている。もしも、恋に危害を加えようとするのを防ぐ為だ。彼らの指揮は詠に任せてある。雛里は香風と共に本陣で盗賊の討伐準備をしている。

 そして、私は銀と月を連れて街で買い物をしている。今は菓子屋で休憩を取っている所だ。

 

「あ~ん」

 

 銀が口を空けておねだりをしてくる。私は自分の皿から饅頭を一つ持って銀の口に放り入れる。

 

「ほら、あ~ん」

「んんん~~美味しい~~」

「良かったですね」

「まるで犬みたいだな」

「わんわん!」

「ほら」

「わふ~♪」

 

 また入れてやると嬉しそうに食べている。それから何度もおねだりされるので与えていく。すると服の袖が引っ張られた。そちらを向くと……

 

「わ……わんっ」

 

 真っ赤になりながら口を開けている月。その可愛らしさに思わずあげてしまう。

 

「わんわん!」

「わ、わん」

「はいはい」

 

 2人にどんどん食べさせると気付いたらなくなっていた。一応、持ち帰り用に大量に注文をしてあるが、そちらに手を付けるのは駄目だ。他の者達に怒られる。

 

「あっ、はしたないことをしてしまいました」

「別に構わないさ。それよりも次だ。服を買いに行くぞ」

「はい」

「服?」

「そうだ」

 

 月と銀を連れて服屋に赴く。都が近いだけあって質のいい布がある。基本的に一品物なのだが既に何着か注文しておいたので受け取る。それ以外にも古着屋に行って恋や陳宮、鄧艾達に似合いそうな服を月に選んでもらう。私のセンスに自信はない。だからこそ、原作通りの服を量産して着ているのだ。服を選び終えたら戻る。月と銀を置いて雛里と詠を回収して大きな商店を回っていく。

 そこで大量の食料を出来る限り安く発注していく。

 

 

 数日間、逢引を繰り返しながら準備を整え、集めた情報を下に向かわせる。恋や梨花も入れて私と月を除いた武将達と騎馬隊で討伐に向かわせる。それ以外は私が指揮をして献上品を守る。

 

 

 

 敵の居場所と数、周りの地形などは全て隠密部隊で徹底的に洗い出させた。すると連中の後ろに居る奴まではわからなかったが、今の所は放置で問題ない。

 

「大丈夫なのでしょうか?」

「問題ない。詠や雛里達は凡夫ではない。私達が運んでいる献上品の情報を掴んで狙ってきている賊共と元からいた賊共だ。所詮は烏合の衆。例え正規兵が混ざっていようと敵ではない。むしろ虐殺であろう」

「ならばいいのですが」

 

 実際に武将がいなくても十分に圧勝できるだけの練度がある部隊だからな。そこに呂布、鄧艾、徐晃、華雄(銀)の武将達に軍師が鳳雛に賈駆というのだから連中にとっては無理な戦いだろう。

 

「私達はお茶でも飲んで勉強だ」

「はい」

 

 勉強をしていると皆が戻ってきた。それも大量の捕虜を連れて。虐殺どころか戦意を徹底的に挫いたようだ。彼らは部隊の一部と共に父様の所へと向かってもらう。連れていくのに金が掛かるが後ほど回収すればいいのだ。鉱山にでも働かせればな。

 

 討伐が終わったのでいよいよ洛陽へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 数日後、無事に洛陽に到着した。洛陽に用意させた屋敷に兵の一部を入れて警備にあたらせる。

 

「広いねー」

「銀、月、準備しろ。直ぐに謁見を申し込むぞ」

「分かりました」

「うん」

 

 城に使いを出して十常侍などに繋ぎを取る。それから月と銀は帝様に謁見し、私は十常侍と会談だ。もっとも、土産を渡す程度だが。私が帝様と謁見しないのは血筋のせいだ。

 

 会談が終わり、廊下を歩いていると前から金髪の2人がやってくる。私は廊下をそのまま歩いていく。丁度いいから試してやるとしよう。

 

「おーほほほほっ」

「五月蝿いわよ、麗羽。あら?」

「ちょっと私の前に――」

 

 気を全開にして真ん中を堂々と歩いていく。2人は弾かれたように左右に飛び退いて道を開ける。私はそこを堂々と歩いていく。袁紹はそのまま床にへたりこんだ。曹操は飛び退いたが立ったままでこちらを睨んできていた。

 

 ――やはり敵は曹操となるか。

 

 そのまま歩いて月を迎えにいく。到着すると月と銀が抱きついてくる。

 

「大丈夫だったか?」

「なんとか……」

「お姉ちゃん、凄かったよ。あんな言葉使いとか無理だよ」

「銀ちゃんは覚えましょうね」

「うぅ~」

「まあいいさ。さっさと帰るぞ」

「あっ、褒美としてお父様の爵位が上げるそうです」

「そうか。わかった」

 

 帰って宴を開き、部下達を労う。その後私は旅に出る準備をし、月は塾の準備をする。

 

「梨花、恋」

「なんでしょうか?」

「……もきゅもきゅ……なに?」

「お前達はここで残って武や知識を鍛えろ」

「はっ」

「……お別れ?」

「一旦な。ここで月達を守ってほしい。2人にも気を覚えて貰うからな」

「わかった」

「お任せ下さい」

 

 銀と香風、雛里は付いてくる。だが、私の護衛は香風だけでいい。とりあえず雛里と銀は念の為、水鏡塾に預けるか荀家に預けるのはありだろう。

 

「さて、今夜も頼もうか」

「ん、頑張る」

「畏まりました」

 

 房中術を使って二人と身体を交えていく。最高のひと時を頂いた。

 

 

 

 

 曹操

 

 

 

 

 麗羽と共に宮中を歩いていると前から歩いてきた見覚えの無い少女。整った顔立ちから食べてみたいと思っていたが、それは間違いだったのかも知れない。この私が気配だけで引かされたのだから。

 

「麗羽、大丈夫?」

「なななな、何者ですの!」

「さぁ?」

 

 どちらにしろ、只者じゃないわね。私の覇道の敵になるわ。

 

「ふふふ、許しませんわ! 絶対に許しませんからね!」

「止めなさい。私達が勝手に引いただけじゃない。それともそんな些細な事を気にするほど器が小さいのかしら?」

「そんな事ありませんわ!!」

「ならいいじゃない」

「今は見逃して差し上げましょう。ですが、必ず……ふふふ」

 

 情報だけは調べておいた方がいいわね。

 

 

 

 

 


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