艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、288話が終わりました

今回のお話は、貴子さんとたいほう、そしてアトランタがお買い物に行きます

アトランタは横須賀に着くなり行きたい場所がある模様…


289話 ベイビーギャルとお買い物(1)

夏の暑さが少し終わり、秋の肌寒さが時折感じられる

 

そんな日の朝…

 

朝ごはんを食べ終えたアトランタは窓際に座っている

 

「アトランタ⁇何見てるの⁇」

 

貴子さんが傍に寄ると、アトランタは斜め上を指差す

 

「あれはトンボさんよ⁇ちょっと見に行こっか‼︎」

 

アトランタを抱っこし、貴子さんは表に出て来た

 

「いっぱい飛んでるわね〜」

 

アトランタの手には、おもちゃ箱から持って来た緑の兵隊が一つ

 

トンボを目で追い、アトランタは一匹に向かって緑の兵隊を投げた‼︎

 

「コラ‼︎」

 

アトランタの投げた緑の兵隊はトンボに直撃し、アスファルトの上に落ちた

 

アトランタはすかさず緑の兵隊とトンボを指差し、貴子さんの顔を交互に見る

 

「アトランタ⁇トンボさんも生きてるのよ⁇見るだけにしなさい⁇」

 

貴子さんは緑の兵隊を拾い上げながらアトランタに注意する

 

アトランタは貴子さんの顔を見て理解したのか、緑の兵隊が手元に戻った後、ポケットに入れた

 

「あら、トンボさんも怒ってるわ⁇」

 

アトランタの鼻先にトンボがとまる

 

アトランタはすかさずトンボを獲った

 

「コラ‼︎トンボさんは食べられないわよ‼︎」

 

アトランタは掴んだトンボを口に入れようとしていた

 

食べられないと分かり、アトランタはキッチンの方を見て、貴子さんにトンボを見せる

 

「天ぷらにしてもトンボさんは食べられないわ⁇」

 

そう言われたアトランタはトンボを離す

 

アトランタの手から離れた途端、トンボは一目散に遠くに飛んで行った…

 

「まだお腹空いてるのかしら…」

 

テレビの前に戻って来たアトランタはカーペットの上に降ろされる

 

「暴れちゃダメよ⁇」

 

アトランタはカーペットに座り、貴子さんを見ている

 

貴子さんはキッチンで赤ちゃん用のおせんべいをプラスチックのお皿に入れて戻って来た

 

「これ食べて大人しくしてるのよ⁇」

 

おせんべいを2枚貰い、アトランタは大人しく食べ始める

 

朝ごはんを食べ終えてしばらくしたこの時間、食堂から人が消える

 

よくある事なのだが、数分間だけだ

 

その内誰かがテレビでも見に来る

 

「アトランタ⁇今日はおでかけするのよ⁇」

 

アトランタはおせんべいを食べるのに夢中

 

「よ〜し、アトランタ‼︎アークとお着替えをしよう‼︎」

 

アークが食堂に来た

 

アトランタの着替えを取りに行っていたみたいだ

 

「ありがとね、アーク‼︎」

 

「アークにお任せだ‼︎」

 

アトランタは自分の着替えを見て、おせんべいをお皿に置いた

 

アークに着替えをさせて貰う間、アトランタは大人しく終わるのを待つ

 

「よ〜し‼︎おしまいだ‼︎アークと遊ぼうな‼︎」

 

着替えが終わり、アークはおもちゃ箱の方に

 

アトランタは残ったおせんべいを食べる

 

「じゅんびできた‼︎」

 

リュックサックを背負ったたいほうが食堂に来た

 

「よしっ‼︎じゃあ行こっか‼︎」

 

「こっちはアーク達に任せろ‼︎」

 

アークに見送られ、三人は高速艇で横須賀に向かう…


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