今回のお話は、また新しい艦娘が出て来ます
ヒューストンが急に有給を欲しいと言った理由とは…
「元帥さん」
「あら、ヒューストン。どうしたの⁇」
この日、横須賀の執務室にヒューストンが来た
「娘が夏休みで、こっちに来たいと言ってるんですけど…」
「子供がいたの⁉︎」
ヒューストンが既婚者なのは知っていたが、子持ちだとは知らなかった横須賀
「すみません…御報告が遅れて…」
「あ…いいのいいの‼︎どうする⁇有給にしようかしら⁉︎それと、娘さんがしばらく滞在する部屋を取りましょうか⁉︎」
「有給を少しだけ…娘は私の部屋に呼んでも構いませんか⁇」
「いいわよ‼︎それでいいの⁇」
「勿論です‼︎久々に会えますから‼︎」
「分かったわ。丁度一週間有給があるのよ。前日位に言ってくれれば使えるようにしておくわ⁇」
「ありがとうございます‼︎」
ヒューストンは執務室を後にした
「ヒューストン様の娘さん、ですか⁇」
「きっとヒューストンに似て、お上品な子よ‼︎」
数日後、そのヒューストンの娘は横須賀に来た…
「バトルチョップ‼︎」
「「あとうちぉっぷ‼︎」」
「バトルチョップ‼︎」
「バトルチョップ〜」
全員の瓶からラムネが噴き出す
その日、足柄の駄菓子屋でゴーヤとヨナにラムネを買っていると、プール教室に来ていたひとみといよが来たので五人でラムネを飲んでいた
「シュワシュワです。ヨナ、これ好きです」
「後でビー玉取ってやるでち‼︎」
ゴーヤはヨナの隣におり、ずっと何かを話している
その光景を、三人で眺める
「れっち〜、よなしゃんのとこいう」
「でっち〜、よなしゃんだいじ⁇」
「そうだなぁ…ゴーヤからすれば自分の力を受け継いだ子だからな⁇気になってるんじゃないか⁇」
「あんかきた‼︎」
いよの指差す方向には、青い髪をした女性がいた
「こっちきた‼︎」
「こ〜あみたい‼︎」
こっちに向かって来た女性の髪色は、俺ときそがたまに飲むコーラのエンブレムの色に良く似ている
「うぁ〜」
「あぅ〜」
「ヒューストンって人を探してるんだが、知らないか⁇」
「ヒューストンの知り合いか⁇」
「あぁ‼︎娘だ‼︎」
「ヒューストンの娘だぁ⁉︎」
ほんわかお上品なヒューストンからは考えられない、超☆アバンギャルドな外見をしている
「昼ごはんでも食べてるんじゃないか…」
「そんな時間か…よしっ、アタシも先に昼ごはんにするか‼︎じゃあな‼︎」
ヒューストンの娘は自己紹介も無しに繁華街に入って行った
「こ〜あのよ〜しぇ〜⁇」
「わからん…」
「ホントにコーラの妖精かも知れんな…」
開幕一番にいつもの音波発信をしていたが、ひとみといよは“よ〜分かりません”と言いたそうな渋い顔をしている
しかし、焦る様子がない所を見ると敵ではなさそうだ
「ついててみう⁇」
「やう‼︎」
「よし。ひとみ、いよ。何かあったらすぐに報告だぞ⁇」
「あかった‼︎」
「ごちそうさあです‼︎」
ひとみといよはラムネの瓶を置き、ヒューストンの娘を追跡開始
「創造主。ヨナを繁華街に案内してくるでち‼︎」
「おっ‼︎頼んだぞ‼︎」
ここはゴーヤに任せた方が良さそうだ
ゴーヤとヨナが繁華街に入って行くと、早速タブレットに連絡があった
ひ> ぱんけ〜きたえてう
い> いしぇ
ひとみといよはステルスを使っているのか、真正面からヒューストンの娘を撮影している
ひとみはヒューストンの娘を
いよはパンケーキを
俺は二人に返信を返す
リヒター> 上手く行ってるか⁇
ひ> こ〜あのまへんな
い> こ〜あのまへん…
二人はヒューストンの娘をコーラ会社のスパイか何かと思っている
い> こ〜あのいんぼ〜です
ひ> まちあいないれす
いよはどこで覚えたのか、陰謀と言って視線を上に向ける
リヒター> 気をつけて行くんだぞ
い> あかった
ひ> ついていきあす
「大尉、こんにちは〜」
「ヒューストン‼︎」
ヒューストンの娘の様子を伺っていると、ヒューストンが来た
「娘を見ませんでしたか⁇一発で分かる外見をしているのですが…」
「あー、伊勢の方に歩いて行ったぞ⁉︎」
「そうですかぁ‼︎ありがとうございます‼︎」
「なんて名前何だ⁇」
「“サウスダコタ”です。ちょっとアバンギャルドなティーンエイジャーですけどっ‼︎」
ヒューストンは久々に娘と会えるのか、楽しそうに去る