艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

96 / 1086
さて、26話が終わりました

この話では、前回の最後でちょろっと出て来た女の子の正体が分かります

え⁇もう分かってるって⁇

違うかも知れませんよ‼︎


27話 小麦色の恋(1)

「うんうん‼︎この人だね‼︎」

 

「で、何の様だスク水少女」

 

「私、貴方につきます‼︎」

 

「ははは‼︎やめとけやめとけ‼︎お前みたいな奴を連れて空には行けねぇ」

 

「パイロットじゃありませんよ‼︎艦娘ですよ」

 

「冗談はさておき…隊長…」

 

「聞いて下さいよ〜、ね〜」

 

少女は何故か私の服を引っ張って来る

 

ま、無下にする訳にも行かないな…

 

「ま、これでも飲め。よいしょ」

 

スティングレイは小さな体で必死にラムネを運び、少女はそれにストローを挿し、それを一口飲んだ

 

「ぷは…力になりたいんです‼︎」

 

「駄目だな。まず俺は提督じゃねぇし、俺は違う艦娘の所属だ」

 

「そんな〜…」

 

「すてぃんぐれい‼︎」

 

机で顔が半分くらいしか見えていないたいほうが、相変わらずいきなりスティングレイを鷲掴みにする

 

「ぐえっ‼︎またか‼︎」

 

「たいほうとあそぼ⁇」

 

「わかったわかった‼︎頭に乗せてくれ‼︎」

 

「はいっ‼︎」

 

たいほうの頭にチョコンと乗ったスティングレイと彼女は、段々絵になって来た

 

「じゃあな〜スク水ちゃん」

 

「あ…ん〜っ…」

 

残された少女は半泣きの状態で指を咥えている

 

「スティングレイが気に入ったか⁇」

 

「心配するのは優しい証拠です」

 

「なら、俺の基地に来るか⁇そこなら、スティングレイもいる」

 

「本当ですか⁉︎」

 

少女の目が輝いた

 

「じゃ、とりあえず、さっきの子を探して来てくれ」

 

「分かりました‼︎」

 

少女はそのまま間宮から出て行った

 

「潜水の艦娘ですかね⁇」

 

「そうらしいな」

 

「もし潜水艦娘だったとしたら、どの子にも当てはまりませんね…19、8、58、168…」

 

「後はドイツのU-511…か」

 

「確認されていないのがいるとしたら…」

 

「横須賀が一隻造り上げた伊401…」

 

考えられるのはそれ位しかなかった

 

しかし、何処の所属の艦娘だ…⁇

 

「でも、あれは艦娘ではなく本物の船舶だったはず…しかもパスタの国に贈与したはず…」

 

「…聞いてみよう。色々気になる」

 

「えぇ」

 

間宮を出て、スク水の少女を探し始めた

 

たいほうのいる所に、彼女もいるはずだ

 

「いた。スク水の方だ」

 

「あぁ、すみません…まだ見付かってないんです…」

 

「一緒に探そう。え〜と…」

 

「あ、伊401です‼︎しおいって呼んで下さい」

 

「伊401だと⁉︎」

 

「はいっ‼︎晴嵐さんはまだないですけど…他にも色々出来ますよ‼︎」

 

「何処から来たんだ⁇」

 

「あ…その…あんまり覚えてないんですけど…最後に無線が聞こえて、その人の所に居たのか〜と思って…」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。