艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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まずは自己紹介から

ボインマスクも出るよ‼︎ 笑


278話 魔性の夜、仮面は踊る(2)

「お母さん‼︎来たぜ‼︎」

 

「どれどれ…」

 

朝霜に言われ、横須賀が食べる手を止める

 

「私はジェットマスク‼︎純白の招待状を受け、馳せ参じた‼︎」

 

「私はクラウディアマスク‼︎案内人を務める為、馳せ参じました‼︎」

 

会場から拍手が上がる

 

純白の招待状…あの案内用紙の事か…

 

「隊長さんカッコイイな‼︎」

 

「うぬ‼︎い〜ちゃんもそう思う‼︎」

 

「次はレイね…」

 

隊長がかなりカッコイイ入場をした為、プレッシャーがかかる…

 

「行きましょう‼︎私も考えがあります‼︎」

 

「よしっ…」

 

カトリーヌを横に置き、俺も教会に入る

 

「我が名は怪盗噴式仮面‼︎今宵、皆のダンスの相手を奪いに馳せ参じた‼︎」

 

「私はカトリーヌ‼︎ダンスが分からぬ者は私の前へ‼︎」

 

会場から再び拍手が上がる

 

今夜、俺はマーカスではなく、噴式仮面となる

 

誰もその存在を知らない一人の怪盗、噴式仮面

 

我ながらなかなか良いネーミングセンスをしたと思っていた次の瞬間だった

 

「私の名は橘花☆マン‼︎悪を滅する正義の剣‼︎乙女の呼び声、確と聞き届けた‼︎」

 

「俺の名はメッサーシュミッター‼︎悪と光の狭間に生きる戦士‼︎俺の正義は、橘花☆マンと共に‼︎」

 

目のマスクではなく、本物の橘花☆マンの口元だけのマスクを付けた健吾らしき人物とアレンらしき人物が教会に来た途端、駆逐艦の子供達がキャーキャー言っている

 

あんなの来たら無理だろ‼︎勝てる訳ない‼︎

 

「流石はあの二人だな…名前を隠さなくても、芸名があるからな…」

 

柏木梨紅と、アレンはシュミッターとかのあだ名か…

 

「その内ジェットマスクにも来ますよ」

 

「一度でいいから、ウィリアムと言う男が出たいと言っていたな」

 

「奇遇ですね…レイと言う男も出たいと言っていましたね…」

 

ここからはラッシュが始まる

 

「カサカサマスクでーす‼︎」

 

「スイーツボンバー‼︎だっ‼︎」

 

衣笠らしき女の子と、トラックさんらしき男性が来た

 

衣笠らしき女の子は普通の目元マスクだが、トラックさんらしき男性は、ショートケーキの配色の目元のマスクをしている

 

「ゴトゴト仮面‼︎参上‼︎」

 

「やぁみんな‼︎きんぴらくんだよ‼︎」

 

ゴトランドらしき女の子と、恐らく高垣であろう男性が来た

 

きんぴらくんとはいえ、目元のマスクの色がきんぴらゴボウに似ているだけだ

 

ゴトランドらしき女の子は、目元のマスクもかなり似合っていて、何処となく怪盗っぽさがある

 

そして、ここで爆弾が放り込まれる

 

「怪人‼︎リチャードマスクだっ‼︎」

 

「その相棒‼︎怪人ヴィンセントマスクだっ‼︎」

 

「ボインマスクよ‼︎」

 

三人来た内の二人は全く正体を隠さない清々しさ‼︎

 

そしてイントレピッドらしき女性が名乗るはボインマスク‼︎

 

この高官っぽい三人がこんな登場をした為、会場は一気に爆笑ムードに包まれた

 

「レ…噴式仮面⁉︎マイクを頼むわ‼︎」

 

真っ赤なドレスを着た、横須賀っぽい女性がマイクを渡して来た

 

「任されましたっ‼︎レディースアーンドジェントルメン‼︎今宵、横須賀教会にて開かれた仮面舞踏会に、ようこそおいで下さいました」

 

マイクを受け取った後ろで、メッサーシュミッターときぬらしき女の子が演奏の準備を始める

 

「今宵は上座も下座も関係の無い特別な時間。愛する人、片想いの人、そして高官に想いを伝えられずにいる部下の方々、今夜はそんな思いをお伝え出来る魔性の時間でございます」

 

会場を見渡すと、それぞれが思い思いの相方の横にそれとなく付いているのが目に見えた

 

「それでは今宵の時間、思い思いの方法でお楽しみ下さい。私も参加致しますので、どうかお声掛けを宜しくお願い致します」

 

少しだけ後ろを向き、メッサーシュミッターに対して頷いた

 

メッサーシュミッターはきぬらしき人物と頷き合い、曲が始まると同時に、仮面舞踏会の幕が上がる


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