艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、276話が終わりました

今回のお話は、小さなクリーナーが再び登場します‼︎

空母寮のお掃除をお願いされた小さなクリーナー達

まずはイントレピッドに預けられます


277話 シマエナガクリーナー(1)

「ヒトミとイヨは任せて‼︎」

 

「頼んだ‼︎また夕方迎えに来るからな⁇」

 

「き〜つけてな〜‼︎」

 

「はよかえってこいお〜‼︎」

 

ひとみといよをイントレピッドに預け、俺はサンダース隊の航空演習へ

 

今日はひとみといよはパイロット寮でお仕事らしい

 

「ヒトミ‼︎イヨ‼︎始めましょうか‼︎」

 

「あかった‼︎」

 

「おしぉ〜じ‼︎」

 

この日はパイロット寮の大掃除

 

クリーナーの素質があるひとみといよが召集され、まずはエントランスから始める

 

「かべつうつうにしあす‼︎」

 

いよが自動で壁をツルツルにする装置を取り付ける

 

「いよちゃん、るんたのった⁇」

 

「のった‼︎」

 

「しぅっぱ〜つ‼︎」

 

「おしぉ〜じかいち‼︎」

 

「行ってらっしゃーい‼︎」

 

イントレピッドに見送られ、ひとみといよのお掃除が始まる

 

 

 

 

「きえ〜れす‼︎」

 

「なんにもありあしぇん‼︎」

 

普段イントレピッドやサムがいるので、空母寮はかなり綺麗に掃除されている

 

しかし、ひとみといよはルンタ君に乗りつつ、ガーゼを付けた棒で床と壁の境目をしっかり掃除して行く

 

あっと言う間に綺麗になり、ひとみといよはエントランスから出る

 

「つい‼︎」

 

「おはよ〜ごじゃいあす‼︎」

 

「おぉ‼︎ヒトミとイヨか‼︎」

 

ひとみといよが開けた扉の先に居たのはヴィンセント

 

ここは執務室だ

 

「かえつうつうにしあす‼︎」

 

ひとみが全自動壁ツルツル装置を取り付け、執務室を掃除開始

 

「ジバサミでゴミを取るのか⁇」

 

「ひとみはもえうほう‼︎」

 

「いよはもえないほう‼︎」

 

「なるほど‼︎ちゃんと分けてるんだな⁇偉いぞ‼︎」

 

ひとみといよはカゴを背負っており、ひとみが燃えるゴミ、いよが燃えないゴミをジバサミで掴んでそこに入れる

 

今はまだ少ないが、互いにチョロチョロ入って来ている

 

「ヒトミ、イヨ…その…カーペットを頼みたいんだが…」

 

「あかった‼︎」

 

「できう‼︎」

 

ヴィンセントに案内され、執務室の中心にある机の下のカーペットの所に来た

 

「これなんだが…ガンビアがコーヒーひっくり返してな…」

 

そこには、ベージュのカーペットに溢れてシミになったエリアがあった

 

「おまかしぇ‼︎」

 

「まっててくらしゃい‼︎」

 

ひとみといよはルンタ君から降り、自動にする

 

まずはひとみがティッシュを取り出し、霧吹きで少し濡らし、シミ部分に置く

 

「おりぁ‼︎」

 

「うりぁ‼︎」

 

二人で掛け声と共に、軽くティッシュを叩く

 

すると、ティッシュにコーヒーのシミが移り始めた

 

「もういっかい‼︎」

 

「しぉ〜めんかあだ‼︎」

 

同じ行為を二、三回繰り返すと、シミは見えないくらいにまで薄くなる

 

「しあげです‼︎」

 

「ふいかけれす‼︎」

 

いよが“せんざい”と書かれたボトルを取り出し、シミ部分にふりかけ、もう一度濡らしたティッシュを乗せる

 

「でゅくし‼︎」

 

「りゅくし‼︎」

 

先程よりほんの少し強めに数回叩いた後、ひとみといよはティッシュを取った

 

「あいっ‼︎」

 

「できまちた‼︎」

 

「おぉっ⁉︎凄いじゃないか‼︎」

 

カーペットは元通りの綺麗さを取り戻していた‼︎

 

《お掃除が完了しました》

 

「あいっ」

 

タイミング良く壁の掃除も終わり、ひとみは装置を取った

 

「す、凄い…ピカピカだ…」

 

「ついいきあす‼︎」

 

「おじぁあしあした‼︎」

 

「あ、あぁ‼︎ありがとうな‼︎」

 

ひとみといよは次の部屋に向かう

 

「凄いな…ピカピカだ‼︎」

 

いつの間にか窓拭きや棚のガラス部分もピカピカに磨かれている

 

ヴィンセントは大変ご満足して頂けたみたいだ


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