艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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題名は変わりますが、前回の続きです

気絶したマーカス君は何処へ⁇


257話 大敗北、マーカス君

「マーカス君‼︎マーカス君‼︎」

 

「レイく〜ん‼︎お〜い‼︎」

 

「レイ‼︎大丈夫か‼︎」

 

「うぐ…」

 

女性二人と男性の声で目が覚める…

 

どうやら医務室のようだ…

 

「ごめんなさいマーカス君‼︎」

 

「大丈夫かね‼︎」

 

「すまないレイ。アトランタがとんでもない事を…」

 

そこに居たのは、貴子さんと隊長。そして俺を処置してくれたであろうオーヨド博士がいた

 

「…アトランタは⁉︎」

 

気になったのはアトランタ

 

あの後、怪我とかしていないだろうか⁉︎

 

「アトランタ君は横須賀ちゃんの所にいるよ⁇」

 

「良かった…」

 

「マーカス君。キツく叱っておくわ⁇倒れたマーカス君に乗って遊んでたのよ…」

 

「レイの背骨に沿って機関車を走らせていた…」

 

どうやら気絶していた際、俺の体はアトランタに線路として使用されていたみたいだ

 

「ははっ‼︎なら良かった。怪我してないか⁇」

 

「してないわ。それより、マーカス君の体の方が心配で…」

 

「俺は鼻血くらいさ。アトランタが無事ならっ…良かったよっ‼︎」

 

「レイ君。お水っ」

 

「ありがとう」

 

ベッドから起き上がり、オーヨド博士から水を貰う

 

「隊長。今日はこっちにいてもいいか⁇」

 

「勿論だ‼︎ゆっくりしてくれ‼︎」

 

「貴子さん」

 

「なぁに⁇私に出来る事なら何でも言って⁇」

 

「アトランタは健康そのものだ。心配しなくていい」

 

「…ありがとうっ‼︎」

 

貴子さんは泣きそうな声で俺の手を握ってくれた

 

「さ〜てぇ⁇隊長、俺はちょっと前にパフェ奢って貰う約束したから行って来るよ‼︎」

 

そう言って、流し目でオーヨド博士の方を見ると、オーヨド博士は視線に気付き、ビクッとした

 

「そうだよレイ君‼︎乙女の約束をすっぽかすとはダメじゃないか‼︎」

 

「おっ‼︎そいつは邪魔しちゃいかんな⁉︎貴子、帰ろうか‼︎」

 

「マーカス君⁇お大事にね⁇」

 

「オーケー」

 

 

 

 

オーヨド博士と共に医務室から出て来た

 

外はもう夜

 

繁華街も所々閉まりかけているが、目的の間宮は空いている

 

「いいねぇレイ君。こういう普段騒がしい場所が静かな瞬間、大淀さん好きだよ⁇」

 

繁華街の電灯

 

閉店した店の看板の切れかけの電球

 

小さなネオン、それも現実に近い光景だが、それでも俺達二人は楽しめる

 

「ふふっ。現実的なネオンも、大淀さんは好きだよ⁇さ〜‼︎レイ君‼︎何パフェにしよっか‼︎」

 

大淀の嬉しそうな顔が横にある…

 

そんな大淀と共に、間宮へと入る

 

 

 

 

 

 

機関車“パースィー”…アトランタがジャーヴィスからパクったオモチャ

 

アトランタが大体手に持っている、結構固い機関車のオモチャ

 

一昔前はジャーヴィスが使っていたが、現在はアトランタが強奪した為、アトランタのオモチャとなる

 

アトランタはこれを投げてマーカスを倒した後、背中に乗って両手を挙げた後、背中を線路にして遊ぶのがマイブーム

 

マーカスに投げる時のみ、何故かカーブがかかり、大体顔面に当たる

 

対空+1

 

対マーカス時

対空+200


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