「ふわぁ〜‼︎」
昨日の晩はいい夢を見た気がする
「おはよう、提督‼︎いい朝だ‼︎」
武蔵が起こしに来た
「うん…おはよう。今日は飛ぶんだ」
「そうか。なら、朝は少しだけの方がいいな」
「うん。先に工廠に行ってくる」
「分かった‼︎」
寝起きで工廠に向かうと、妖精達が騒いでいる
「何だよ朝から…おい‼︎何やってんだ‼︎」
”こ、これ何や⁉︎フィリップの形がスマートになってる‼︎”
「これは…」
姿形はあまり変わらないが、鋭さと光沢が以前とは違う
「うるさいな〜…何の騒ぎだ⁉︎」
奥で一人の男が目を覚ました
”何やこいつ”
”黒いな”
”敵か⁉︎”
「敵⁇何言ってんだ⁇うわなにをするやめ‼︎」
妖精達は彼を捕まえて持ち上げ、私の所に持って来た
”不審人物を捕まえたで‼︎”
「随分と小さくなったな」
「隊長‼︎助けてくれよ‼︎」
「ほら」
彼を掌に乗せると、不思議そうな顔をした
「何だこの体は」
「お前は妖精になったんだ」
「この豆みたいな奴等と同じかよ‼︎」
「あの機体はお前のか⁇」
「そっ。俺が出たから、フィリップは解放されたんだよ。あれが本来の姿さ」
「これからもあれに乗って⁇」
「当たり前だ‼︎まだまだ暴れ足りないからな‼︎」
「ありがとう…みんなの所に連れて行ってやろう」
「お、おぅ…」
彼を肩に乗せ、朝ごはんを食べに向かった
「提督よ‼︎それは何だ⁉︎」
「紹介するよ。俺の部下のスティングレイだ」
「や、やぁ…」
「す、すてぃんぐれい⁇」
武蔵は不思議そうな顔をしている
まぁ、突然部下と言われたら驚くだろう
「よっ‼︎」
私の掌から降り、たいほうの所に向かう
「すてぃんぐれい⁉︎」
「そっ。カートリッジの中は快適だったぞ‼︎」
するとたいほうは前触れもなく、スティングレイをお箸で掴んだ
「パパ、すてぃんぐれいおいしい⁇」
たいほうは普段プラスチックのスプーンやフォークで食べているので、お箸の持つ手が震えている
下には熱々のスープもある
「わわわ‼︎食うな食うな‼︎俺ぁ食いもんじゃない‼︎」
「スティングレイはフィリップのパイロットだ」
「そ、そうだ‼︎俺ぁたいほうの味方だ‼︎」
「わかった‼︎」
ようやくスティングレイを降ろし、彼の前に小さく切ったウインナーを置いた
「ういんなーおいしいよ‼︎」
「お、おぅ…いただきます‼︎」
「たいほう」
「ん⁇」
「スティングレイが要らない事したら、食べていいからな」
「おい‼︎」
「わかった‼︎」
「わかったじゃね〜よ‼︎」
「ふふ…」
また、賑やかになったな…
サンダーバード3こと、スティングレイが隊列に加わります‼︎