艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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ちょっぴりスケベな横須賀ルート

ひとみといよが屋台で遊ぶ中、横須賀が異変に気付きます


横須賀繁華街夏祭り・その3〜はだける浴衣、撮られる素肌〜

中央ルート・満喫部隊

 

「よこしゅかしゃん、ゆかたおにあい‼︎」

 

「かあいい‼︎」

 

「あらっ‼︎ありがとっ‼︎」

 

レイと別れた後、私とひとみちゃんといよちゃんはお祭りの中心に来た

 

紺色の浴衣を二人に褒められて、ちょっと嬉しくなる

 

「おっき〜‼︎」

 

「れか〜い‼︎」

 

お祭りの中心の広場には、太鼓櫓が建てられている

 

今年の太鼓役はまた代わるらしいけれど、主催の私も聞いていない

 

一代目は榛名がしたけれど、今年は太鼓が二つある

 

…誰がするのかしら⁇

 

「さ〜‼︎寄ってらっしゃい‼︎楽しいゲームがあるよ‼︎」

 

「何かしら」

 

聞き覚えのある声が耳に入り、楽しいゲームをしている出店に足を運ぶ

 

「あにちてうの⁇」

 

「ぴよしゃんら‼︎」

 

出店にはヒヨコが沢山いた

 

カラーヒヨコでも売ってるのかしら⁇

 

「ヒヨコちゃんレースだよ‼︎」

 

「あら。結構お似合いじゃない」

 

「元帥‼︎ご無沙汰しています‼︎」

 

ヒヨコちゃんレースの出店をしていたのは呉さん

 

元から顔がイカツイので、出店をやると非常に似合う

 

「あはは…実は青葉が来てまして…いらない写真を撮ってないと良いですが…」

 

「大丈夫よ。きっと美人ばっか撮ってるから、また後でブロマイドが売れるわ⁇」

 

「だと良いのですが…あぁ、そうだ‼︎今は私はヒヨコちゃんレースの店番でした‼︎やられて行きます⁇」

 

「ぴよしゃんあにすうの⁇」

 

「どのヒヨコちゃんが一番早くゴールに着くかを当てるんだ。選んだヒヨコちゃんが一番に着いたら凄い景品が‼︎」

 

「「おぉ〜」」

 

「外れてもオモチャが貰えるよ‼︎」

 

「一回幾らかしら」

 

「一回100円です」

 

「やってみよっか‼︎」

 

「「うん‼︎」」

 

呉さんに100円玉を二枚渡し、ひとみちゃんといよちゃんはヒヨコの品定めに入る

 

パシャ

 

ヒヨコは全部で三匹

 

それぞれ頭に可愛いハチマキのような布が巻かれている

 

赤い布が巻かれたヒヨコ

 

青い布が巻かれたヒヨコ

 

緑の布が巻かれたヒヨコ

 

どれも普通に可愛いわね…

 

「ひとみあ、あおぴよしゃん‼︎」

 

「いよもあおぴよしゃん‼︎」

 

二人共青い布が巻かれた青ヒヨコを選んだ

 

「ほぅほぅ…二人共同じでいいのかな⁇」

 

「じぇったいはあい‼︎」

 

「あおぴよしゃん‼︎」

 

私は二人の後ろに屈み、ヒヨコを眺める事にした

 

「よ〜い…スタート‼︎」

 

透明な仕切りが取られ、ヒヨコちゃんレースが始まる

 

小さなラジコンのコースをヨチヨチ歩くヒヨコ達

 

見ているだけでも充分楽しめるわね

 

「いけ‼︎やえ‼︎」

 

「ぶっこおいら‼︎」

 

いよちゃんは”最後に生き残った一匹のヒヨコちゃんが勝者”だと思っているみたいね…

 

「おっ‼︎」

 

「あらっ‼︎」

 

ひとみちゃんといよちゃんの応援に呼応したのか、青ヒヨコは一着でゴールに着いた

 

「おめでとー‼︎」

 

呉さんが手持ちサイズの鐘をカランカラン鳴らす

 

「やった〜‼︎」

 

「いっと〜しぉ〜‼︎」

 

「さ‼︎景品はこの中から選んでね‼︎」

 

呉さんが出したのは、フワフワ素材で作られた動物のキーホルダー達が入ったケース

 

二人共、すぐにキーホルダーを手に取った

 

「こえにしゅる‼︎」

 

「ふあふあぴよしゃん‼︎」

 

ヒヨコのキーホルダーを手に取り、私の方に振り返った

 

「よこしゅかしゃん、あいがと‼︎」

 

「あいあと‼︎ぴよしゃんもあった‼︎」

 

「そっかそっかっ‼︎良かったわねっ‼︎」

 

二人共キーホルダーを一旦ポーチに仕舞い、また私と手を繋いだ

 

「ありがと。また回って来るわね⁇」

 

「お気を付けて‼︎」

 

ヒヨコちゃんレースの出店を後にし、次の出店に向かう

 

それにしても、さっきから視線を感じるわね…

 

一度シャッター音も聞こえたし…

 

誰かしら⁇

 

 

 

 

横須賀達が行った後、呉さんはポソリと呟いた

 

「…凄い谷間だったな」

 

 

 

 

次の出店は射的みたいね

 

「元帥‼︎ひとみちゃん、いよちゃん‼︎」

 

「とあっくしゃん‼︎」

 

「あにちてうの⁇」

 

今度はトラックさんがやる射的に来た

 

トラックさんに気付き、二人共コルク銃が置いてある台の上に登った

 

「このエリアは結構イカツイわね⁇」

 

「ヒヨコちゃんレースが一番ハクがあると思います…」

 

私とひとみちゃんといよちゃんがヒヨコちゃんレースの出店を見る

 

「さ〜いらっしゃいいらっしゃい‼︎」

 

顔に傷、ハチマキ、ガタイの良さ

 

あれで心は誰よりもピュアだなんて、確かに信じがたい

 

「私、射撃の腕上げたのよ‼︎」

 

「なされますか⁇」

 

「えぇ‼︎」

 

トラックさんに100円を渡し、コルク銃を構える

 

「弾は五発あります。好きな景品をどうぞ‼︎」

 

「ひとみちゃん。何が欲しい⁇」

 

「きゃあめう‼︎」

 

射的の台の上には、丁度正面にキャラメルがある

 

あれなら余裕よ‼︎

 

「いよちゃんは次ね⁇」

 

「うん‼︎」

 

ひとみちゃんといよちゃんが両サイドで見る中、コルクを詰め、キャラメルを狙う…

 

パスッ‼︎

 

「はずえ‼︎」

 

「もっかいちて‼︎」

 

「お、おかしいわね…」

 

コルクはキャラメルの右上を掠めて行った

 

「もう一回…」

 

胸を台に置き、前のめりになりながらキャラメルを狙う…

 

「…」

 

スス…と、銃が動く

 

右にいたいよちゃんが銃を指で押し、標準をズラして来た

 

ここを撃てって事かしら…

 

パスッ‼︎

 

ゴト‼︎

 

「おちた‼︎」

 

「きゃあめうぶっこおい‼︎」

 

「やったわ‼︎いよちゃん‼︎次何がいい⁇」

 

「いよもきゃあめう‼︎」

 

「よ〜し‼︎」

 

同じ体勢で、今度は横のキャラメルを狙う

 

「…」

 

スス…

 

また標準が動いた

 

今度は左にいるひとみちゃんが動かしたわね

 

パスッ‼︎

 

ゴト‼︎

 

「やったねうしぉん‼︎」

 

「きゃあめう‼︎」

 

「何で当たる場所分かるの⁉︎」

 

サワ…

 

「つい、よこしゅかしゃんほちいのとお‼︎」

 

「え、えぇ‼︎そうね‼︎」

 

弾は後二発

 

私はあの一番デカイプラモデルが欲しい

 

丁度二つあるし、たいほうちゃんやきそ辺りにあげたら喜びそうなのよね…

 

「あのプラモデルを取るわ」

 

「ぷあもれう⁇」

 

「でっかいあつ‼︎」

 

「行くわよ〜…」

 

銃を構え、プラモデルの箱の正面を狙う

 

あら…グリフォンのプラモデルだわ…

 

「…も〜ちぉっとこっち」

 

いよちゃんが指で標準をズラして来た

 

狙ってる先はプラモデルの箱の角

 

落ちるのかしら…

 

パスッ‼︎

 

ゴトゴト‼︎

 

「流石元帥‼︎」

 

トラックさんが手持ちサイズの鐘を鳴らす

 

プラモデルが見事に落ちた‼︎

 

「ぶっこおい〜‼︎」

 

「かあんかあ〜ん‼︎」

 

「あ、後一つ行くわ‼︎」

 

最後のプラモデルに狙いを定める

 

あら…こっちは刑部のプラモデルね…

 

「…」

 

やっぱり標準をズラして来た

 

最後はひとみちゃんが動かしてくれた

 

さっきは箱の角だったけど、今度は箱の上側ね

 

パスッ‼︎

 

ゴロゴロ‼︎

 

「やった〜‼︎」

 

「よこしゅかしゃんつお〜い‼︎」

 

最後のプラモデルも落ちた

 

「おめでとうございます‼︎目玉ですよ‼︎」

 

「ありがとっ‼︎はいっ、どうぞっ‼︎」

 

「あいがと‼︎」

 

「あいあと‼︎」

 

ひとみちゃんといよちゃんにキャラメル

を渡し、私は袋に入れて貰ったプラモデル二つを受け取った

 

「もう少し回って来るわ。頑張ってね⁇」

 

「お気を付けて‼︎」

 

キャラメルをカシャカシャ振るひとみちゃんといよちゃんと手を繋ぎながら、次の出店に向かう

 

な、何よ…今度はお尻⁇

 

痴漢がいるわね…

 

 

 

横須賀達が行った後の射的屋台で、やっぱり呉さんも呟く

 

「台に乗った胸…凄かったな…」

 

 

 

 

「いらっしゃいっす〜‼︎」

 

次はこかもい軍団のエリアに来た

 

「かちまら」

 

「いらっしゃいませ‼︎」

 

「あにちてうの⁇」

 

ひとみちゃんといよちゃんはその屋台を見に行った

 

こかもい軍団がズラァーっといる中、鹿島と棚町さんが居る

 

「えーと、確か…」

 

袖に入れてあった祭り会場のパンフレットを見る

 

「スマートボールね‼︎」

 

「元帥‼︎巡回ですか⁇」

 

棚町さんが私に気付いた

 

「そんな所っ。二人共やってみる⁇」

 

「ろ〜やってすうの⁇」

 

「おちえてくだしゃい‼︎」

 

「私が教えましょう‼︎」

 

鹿島がひとみちゃんといよちゃんにスマートボールのやり方を教え始めた

 

「このレバーを引っ張って玉を打ち出して…ここの穴に入れるんです‼︎」

 

「「おぉ〜」」

 

玉は綺麗に真ん中に入った

 

レイから聞いたけど、鹿島はスマートボールが上手みたい

 

このスマートボールは列を揃えるタイプ

 

横一列で四つ、その横の列が四つあり、穴は全部で16個

 

頭上にぶら下げられた景品達には、一列から順に結構な列数が記された紙が貼ってある

 

ひとみちゃんといよちゃんの背後に立って、スマートボール見よっと

 

「こんなもんれすか‼︎」

 

「も〜ちぉっとひいてくらしゃい‼︎」

 

「あいっ‼︎」

 

いよちゃんがレバーを引き、ひとみちゃんが台を見ている

 

「いけ‼︎」

 

「おりぁ‼︎」

 

玉が打ち出され、釘に当たる

 

「かん」

 

「こん」

 

「はいった‼︎」

 

「つぎ‼︎」

 

狙って入れてるの⁉︎

 

もうちょっと詳しく見たいわ…

 

サワ…

 

「捕まえたっ‼︎」

 

「へっ⁉︎」

 

拍子抜けした声が聞こえた

 

赤い浴衣が似合う、小さなポニーテールの女の子の手を間違えて掴んでしまった

 

「お〜、ジェミニじゃん。巡回⁇」

 

「あみじゃない‼︎」

 

横に居たのは北上

 

北上の部隊はいつも女性で固められる

 

今しがた手を掴んだ子が新しい子だとしても何ら不思議ではない

 

「貴方お名前は⁇」

 

「え、えと…その…り…」

 

「ごめんごめんジェミニ。この子人見知りが激しくってさ〜」

 

そう言われて、その女の子の手を離した

 

「そっ⁇また顔見せて頂戴⁇」

 

「あ、あの…は、はい…」

 

「じゃあね〜」

 

北上と女の子は人混みの中に消えて行った…

 

 

 

 

「ほら〜、やっぱバレてないじゃん。大丈夫だって〜」

 

「うぅ…」

 

「大丈夫大丈夫”梨紅”ちゃん‼︎」

 

 

 

 

再び視線をひとみちゃんといよちゃんに戻す

 

「いまどえもあえあすか⁇」

 

「7列だから…これだね‼︎」

 

棚町さんが棒で差した景品は、そこそこ新しいゲームソフト

 

「うそ‼︎もうそこまで行ったの⁉︎」

 

台を覗くと、玉は後三発

 

残る穴は左上の角の穴

 

「こえくあい⁇」

 

「も〜ちぉっとひいてくらしゃい」

 

「こえくあい⁇」

 

「いけ‼︎」

 

ひとみちゃんが打ち出した玉に、その場に居合わせたほぼ全員が固唾を飲んだ

 

「かん」

 

「こん」

 

「すぽ‼︎」

 

数秒間、その場がシーンとする

 

「大当たりー‼︎」

 

棚町さんが手持ちの鐘を鳴らす

 

「ばんじゃ〜い‼︎」

 

「いっと〜しぉ〜‼︎」

 

「やったねひとみちゃんいよちゃん‼︎最新ゲーム機だ‼︎」

 

「良かったわね‼︎」

 

「ろ〜しゅる⁇」

 

「かちまいうか⁇」

 

「私はもう持ってますので‼︎」

 

ひとみちゃんといよちゃんも知っている、鹿島がゲーマーな事

 

二人はあんまりゲームをしないので、本体には興味が薄いみたい

 

「あにれきうの⁇」

 

「ばいようはじゃ〜どぅお〜」

 

いよちゃんは何故か培養ハザードがお気に入り

 

少し前に隊長が実写映画を見ていたのを横で見ていたってのを聞いたわ

 

「培養ハザードの最新作も出来ますよ‼︎」

 

「鹿島」

 

「えぇ‼︎」

 

棚町さんと鹿島が頷きあった

 

「本体だけだとプレイ出来ないので、オマケに一つソフトも付けましょう‼︎」

 

「ばいようはじゃ〜どぅお〜くだしゃい‼︎」

 

「さいこおすて〜きみたい‼︎」

 

二人共即答で培養ハザードの最新作を入れて貰った

 

「ありがとね‼︎」

 

「さいなあ〜‼︎」

 

「ばいば〜い‼︎」

 

鹿島に手を振りながら、スマートボールの屋台を後にする

 

ゲーム機と培養ハザードのソフトは紙袋に入れて貰い、私が持つ事になった

 

「ひとみちゃんといよちゃんが培養ハザードするの⁇」

 

「めがねにやらす」

 

「きえうかあ、おもちろい」

 

ローマにやらせるのね…

 

確かにすぐコントローラー投げそうだわ…

 

「ちょっと休憩しよっか‼︎」

 

「「うん‼︎」」

 

屋台にある机付きの椅子に座り、何か食べる事にした

 

「いらっしゃい‼︎」

 

「いかしゃんら‼︎」

 

屋台の店主をしていたのは、高速艇船長のイカさん

 

席にあったメニューを取り、三人で見る

 

「ラムネ3つと…」

 

イカさんが出している屋台はたません

 

「たませんを3つ頂けるかしら」

 

「少々お待ちを」

 

イカさんが屋台に戻り、ひとみちゃんといよちゃんは辺りを見始めた

 

そんな中、再び…

 

パシャ…

 

「まただわ‼︎待ちなさい‼︎」

 

正面の人混みから明らかに此方を撮っていた奴を見て席から立とうとした瞬間、私よりも早く誰かが飛び出した

 

「おりゃ‼︎」

 

「ひじゃちりぉ〜ら‼︎」

 

「いたっ‼︎」

 

ひとみちゃんといよちゃんだ

 

どこから出したか分からない魚雷で膝カックンをし、盗撮犯を取り押さえた

 

「かんねんちなしゃい‼︎」

 

「にげあれへんぞ‼︎」

 

「う〜、ガードが強い〜…」

 

「青葉‼︎」

 

二人が引きずって来たのは青葉

 

手にカメラを持っている

 

「何してるのかしら⁇」

 

「え、えと…その…記念撮影を‼︎」

 

「見せなさい」

 

夕張からカメラを取り上げ、画像フォルダを見た

 

 

 

ヒヨコちゃんレースの時に屈んでいた時のうなじのアップ

 

射的してる時のお尻

 

今しがた机に置いた胸と谷間

 

全部見事に盗撮だ

 

「アンタ癖は治ってな…あら⁇」

 

その前の数枚の写真が目に入った

 

「イーサン達と子供達じゃない‼︎これは良い写真よ‼︎」

 

「今消せばそれもパーです‼︎後で消しますから‼︎」

 

「正直に使用用途を教えたら許したげるわ」

 

青葉は観念したのか、使用用途を話した

 

「…男性職員に一枚幾らかで売ろうかなと思いました…」

 

「幾らで売るつもりなの」

 

「…一枚500円とか」

 

「安い‼︎一枚1000円取りなさい‼︎」

 

「「そっち⁉︎」」

 

たませんを作りながら小耳に挟んでいた、イカさんでさえ声を出した

 

「イカさん‼︎この写真に幾ら出す⁉︎」

 

「え、え⁉︎じ、自分に振ります⁉︎」

 

「んっ‼︎」

 

イカさんに見せたのは射的してる時のお尻の写真

 

「むむっ‼︎こりゃあ3000円の価値はありますな‼︎」

 

「ほら見なさい」

 

イカさんが合わせてくれて助かったわ

 

「ま、いいわ。好きにやんなさい」

 

青葉にカメラを返し、致し方無く写真の販売許可を出した

 

「ありがたき幸せです‼︎」

 

「マージンは貰うわよ」

 

「え…」

 

青葉が一気に青ざめる

 

「10%ね」

 

「それ位ならお安い御用です‼︎」

 

「たませんとサイダーお待ちどうさま‼︎」

 

「来た来た‼︎さ、食べよっか‼︎」

 

「いたあきます‼︎」

 

「いただきあす‼︎」

 

青葉はこの瞬間の写真もきっちりと収めていた

 

もうちょっと真面目にしてくんないかしら…

 

腕は良いのに、勿体無いわ⁇

 

 

 

 

「あぁ。青葉さん」

 

「はいっ‼︎なんでしょう‼︎」

 

私達がたませんを食べている向こうで、イカさんが青葉を呼んでいた

 

「ちょっと…」

 

「はい」

 

屋台に近付いた青葉に、イカさんが耳打ちする

 

「…何枚ありますか」

 

「…三枚ですね。お安くしときますよ」

 

「…三枚とも買ったら安くなりますか」

 

「…三枚セットで2800円にしときますよ」

 

「…買います」

 

「…現像してからお持ちしますので、今度高速艇に乗った時にでも」

 

「…お待ちしてますね」

 

こうして、青葉の闇売買は成立して行く…

 

《横須賀繁華街夏祭り、本部からのお知らせです。20時から広場にて”男だらけの盆踊り大会”を始めます。こぞってご参加下さい》

 

「盆踊りですって‼︎行ってみよっか‼︎」

 

「うほっ‼︎」

 

「きんにくび‼︎」

 

たませんを食べ終え、私達は広場へと向かう

 

 

 

 

 

この後、結局青葉は真面目な浴衣艦娘の写真も撮り始めた

 

記念品としても良く、好きな艦娘をいつでも見れるアイテムとしても一般客に売れに売れた

 

そんな中、一番売れたのは黒い浴衣を着たリシュリューの写真

 

如何にガールズ・フリート・ファッションが人気があるのが良く分かった…




盗撮行為は犯罪です。青葉を見習わないようにしましょう

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