艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、210話が終わりました

今回のお話は、ちょっと早い海水浴のお話です

と、その前に、ちょっと可愛い親潮を見て頂けたらなと思います

親潮の意外な趣味とは⁉︎


211話 初夏の海水浴〜親潮のちょっと可愛い所を添えて〜

「あづい‼︎」

 

「へばってしまうな…」

 

スカイラグーンで休憩していた俺と隊長は、アイスコーヒーを飲みながらへばっていた

 

初夏とはいえ、かなり暑い

 

「海にはまだ早イぞ」

 

「だろうな…海に入りゃあ、多少は涼しいだろうなぁ〜」

 

潮にグレープのシャーベットを貰い、それを口にしながら今しばらくはグデェ…となる

 

こうも暑けりゃ飛ぶ気にもならん

 

そう言っていた俺がバカだった…

 

 

 

俺と隊長はその足で横須賀に向かい、異様な光景を目にする

 

「砂浜が人でいっぱいだ…」

 

横須賀の砂浜は人でごった返していた

 

「ちょっと早めに海開きしたのよ」

 

「そっか…」

 

いつの間にか横にいた横須賀の体全体を見る

 

脇にはシャチの浮き輪

 

頭にはシュノーケル

 

足はサンダル

 

そして、出る所出たのを隠す黒いビキニ

 

遊ぶ気満々だ

 

「何よ」

 

「職務はどうした職務は‼︎」

 

「これが職務よ⁇」

 

横須賀は当たり前の事を聞くな‼︎と、言いたそうな顔で俺を見て来た

 

「ちょっとは隊長を見習え‼︎隊長は…」

 

「イヤッハァーッ‼︎」

 

いつの間に着替えたのか、隊長は海パンに着替え、既にサーフィンに勤しんでいた

 

頼みの綱があれじゃあ、やらない訳にはいかない

 

「…と、言う訳だっ‼︎」

 

「アンタも来なさい。一応、艦娘達を見るって職務なのよ⁇じゃあねぇ〜‼︎」

 

「んっ‼︎分かったっ‼︎」

 

「親潮に着替え渡してあるから、一緒に来なさい」

 

返事を返そうとしたが、既にシャチの浮き輪で遊び始めたので、そのまま執務室に向かった

 

「創造主様‼︎お待ちしてました‼︎」

 

「待っててくれたのか⁇」

 

「はいっ‼︎此方にジェミニ様からお預かりした海パンがございます‼︎」

 

執務室に入ると、横須賀とお揃いの黒ビキニに着替えた親潮が待っていてくれた

 

羽織っている黄色いパーカーが可愛いのもポイントだ

 

「親潮が持ち物をお預かりしますね」

 

「おっ。頼む」

 

革ジャンやジーパンのポケットからピストルやら弾倉やらナイフ、タブレットを取り出し、親潮が構えているブリキのトレーに置く

 

「金庫に入れておきますね」

 

「ありがとな」

 

「いえっ。親潮は外でお待ちしてますね」

 

「すぐ行くからな」

 

親潮は俺の手荷物を金庫に入れた後、執務室の外に出てくれた

 

海パンに着替え、一応無線機だけ持ち、執務室を出た

 

「親し…」

 

「〜♪♪」

 

窓の方を向いている親潮が、鼻歌を歌いながらキュートなお尻を振っているのがすぐ目に入った

 

「お、親潮…」

 

「はっ‼︎そっ、創造主様っ‼︎」

 

俺に気付いた親潮は、窓の縁に置いてあった小さなタブレットをすぐに取り、後ろ手に隠した後、顔を真っ赤にして斜め下を向いてしまった

 

「ダンス好きなのか⁇」

 

「は、はい…」

 

照れまくった親潮は、一旦自室に戻り、タブレットを置いてまた戻って来た

 

「行きましょう‼︎」

 

自然と親潮と手を繋いだ後、横須賀の待つ砂浜に向かう…


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