艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、200話が終わりました

今回のお話は、美女のスパイが活躍するお話です

彼女達はレイのスパイの知り合いと言うが、果たしてその正体とは…


201話 美女スパイ潜入調査(1)

世間一般はお花見のシーズン

 

俺は世間一般から外れ、護衛任務

 

「敵機も敵艦も無し。随分と暇な任務だこと…ふぁ…」

 

《こんだけ護衛で固めたら流石に攻撃して来ないね》

 

護衛対象は空母を中心とする艦隊

 

イージス艦もいりゃ、フリゲート艦もいる

 

しかも空には空母から発艦した連中が常にレーダーを張り巡らせている

 

《航空部隊各員に告げる。順次、燃料の補給に母艦へ帰投して下さい。ワイバーン。貴方も休憩を》

 

空母からの御達しが入り、航空部隊が次々着艦していく

 

「お言葉に甘えますかね」

 

《一人で着艦出来る⁇》

 

「着艦位出来るわ‼︎」

 

グリフォンに文句を言いながらも、空母に着艦

 

《歪んでるよ》

 

前にアレンに言われたように、俺は空母に着艦すると必ず歪んで停める

 

「く…空母には停められたからセーフだセーフ‼︎」

 

《はいはい。降りよっ‼︎》

 

「よっこら…」

 

グリフォンから降り、きそと共に空母内の食堂に向かう

 

「お疲れ様です。マーカス大尉」

 

案内役であろう男性が挨拶に来た

 

「ようこそ。空母”イントレピッド Dau”へ」

 

「ダウってなぁに⁇」

 

今までbisやMark.2は聞いて来たが、Dauは初だ

 

「Daughter…つまり娘と言う単語の頭文字です」

 

「なるほど…ありがとうございます」

 

きそは艦長と話しながら、目の前にオレンジジュースを置いてくれた人にお礼を言った

 

「行き先は横須賀だったな⁇」

 

「えぇ。艦上パーティーがございます」

 

「聞いてないぞ…」

 

「ジェミニ様に名簿を頂いております」

 

「あいつはまた肝心な事を…」

 

「お母さんらしいね‼︎」

 

「マーカス大尉。貴方のお名前もございます」

 

「あんのやろ…」

 

これは横須賀に着いてすぐに言わなければならない

 

「今しばらくは艦内でおくつろぎ下さいませ…」

 

「あぁ」

 

そう言って去った男性が顔を向こうに向ける瞬間、一瞬口角が上がった

 

「横須賀にひとみちゃんといよちゃんもいるらしいよ⁇ほら‼︎」

 

きそのタブレットには、広場でシートを引き、お弁当を食べている横須賀とサラ、そしてひとみといよが写っている

 

粗方サラに作って貰ったのだろう

 

「大尉。艦長がお呼びです」

 

「きそ。横須賀に言っとけ。肝心な事は早く言えってな」

 

「オッケー‼︎」

 

俺を呼んだ男性に着いて行き、食堂を出た

 

「い〜なぁ〜。僕もお花見したいなぁ〜」

 

きそは足をプラプラさせながらオレンジジュースを飲み、横須賀に返信を打つ…

 

 

 

 

「返って来た‼︎」

 

美少女剣士きそ> 僕もお花見したい‼︎

 

ぜみに> 今日はパーティーがあるから沢山食べましょ⁇

 

美少女剣士きそ> レイが重大な事は早く言えってさ‼︎

 

ぜみに> ごめんって言っておいて。後、その空母に今度新しく提督になるお偉いさんの女性がいるから、宜しく言っておいて⁇

 

美少女剣士きそ> 分かった‼︎

 

 

 

メールが終わり、お母さんが話して来た

 

「そう言えば、一人外国から提督になる方がいるのよね⁇」

 

「そっ‼︎しかも女性よ‼︎」

 

「ちゃんとご挨拶なさいよ⁇」

 

「わ、分かってるわよ…もぅ…」

 

笑いながらお母さんに叱られ、チキンを齧る

 

「あら‼︎お久しぶりです‼︎」

 

「鹿島‼︎」

 

買い物帰りの鹿島が来た

 

結構な荷物を持っている

 

「かちまおくすいあいがと‼︎」

 

「おいちかった‼︎」

 

鹿島から薬を貰ったのか、ひとみといよはお礼を言っている

 

「うふふっ‼︎ひとみちゃんといよちゃんも飲んだのですね⁇おっきくなれましたか⁇」

 

「おっきくなた‼︎」

 

「えいしゃんみたいになた‼︎」

 

「横須賀様もご所望ですか⁇」

 

「副作用が無いなら頂いてもいいわ⁇」

 

「畏まりました‼︎では、ひとみちゃんといよちゃんが飲んだお薬をお送りしますね‼︎」

 

「よこしゅかしゃん。ひとみ、かちまにおれ〜すう‼︎」

 

「いよもすう‼︎おにもつもったげう‼︎」

 

「ん〜っ‼︎良い子ね‼︎気を付けるのよ⁇」

 

ひとみといよを撫でた後、二人は鹿島の荷物を頭の上で持ち、船着場へと向かった…


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