艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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おでかけジャーヴィスちゃんの裏側のお話


200話 おでかけマーカスくん

横須賀に着き、執務室に来た

 

「行きましょ‼︎」

 

おめかしした横須賀が既に待っていた

 

「早霜も…」

 

「早霜‼︎今日は何しよっか‼︎」

 

早霜も着いて来ようとしたが、朝霜が止めてくれた

 

「早霜はアタイ達と遊ぼうな⁇」

 

「うん」

 

早霜は素直に朝霜の所に行き、朝霜がウインクしたのを合図に、俺達は執務室から出た

 

「相変わらず早霜は素直だな⁇」

 

「ずっとあんな調子よ⁇私とか、朝霜の言う事ちゃ〜んと聞いてる」

 

「俺に似て良い子だな⁇」

 

「私に似たんだわ⁇」

 

早霜はどっち似なんだろう

 

朝霜は歯以外は確実に俺似

 

磯風は確実に横須賀似

 

清霜は確実に俺似

 

早霜は外見と歯は横須賀似

 

性格は俺に似てる気もするが…

 

「そう言えば、ジャーヴィスちゃんはどう⁇」

 

「元気に動き回ってるよ。今日は母さんとこっちにいるんだ」

 

「あら。気になるわね⁇ふふっ‼︎」

 

ひとみといよ、そして子供達のお陰で大分と子供慣れして来た横須賀

 

ジャーヴィスと逢うのも楽しみな様だ

 

「あ。そうそう。CDショップが出来たのよ‼︎」

 

「言われてみればなかったな⁇」

 

「ここよ‼︎」

 

「Poi's Music…」

 

周りが周りなので物凄いマトモに見える

 

「いらっしゃいませっぽい」

 

「輪投げ屋‼︎」

 

祭りの日に輪投げ屋をしていた、夕立がいた

 

たいほうが好きな”ていとくといっしょ”と言う番組で歌って踊っている子でもある

 

「ていとくといっしょと輪投げ屋が休みの時はCD売り捌くっぽい」

 

「夕立、あのCD入ったかしら⁇」

 

「入ってるっぽい‼︎」

 

夕立がバックヤードに行ってすぐ、どうしてもぽいが気になった

 

「入ってるのか入ってないのか分からんな…」

 

「夕立の何々っぽい〜は、榛名のダズル‼︎と一緒よ」

 

「ホントのっぽいはどう言うんだ⁇」

 

「今日は夕立、お仕事だから遊ぶのは無理っぽいぽい‼︎はい‼︎」

 

夕立が横須賀にCDを渡し、早速中を見る

 

「ぽいの二乗よ‼︎これこれ‼︎ありがとっ‼︎」

 

「色々視聴出来る機械を仕入れたっぽい。そこにあるっぽい」

 

「どれ…」

 

店の中心にタッチパネルとイヤホンが置いてある

 

「私が先よ‼︎」

 

何も言って無いのに横須賀が先にイヤホンを耳に当てた

 

「あら。懐かしいわ…」

 

イヤホンを耳に当てた横須賀は、昔を思い出しているのか、目を閉じて聴き入っている

 

タッチパネルには”シナモン・アップル”の”跳躍的五分間”と表示されている

 

横須賀が昔から好きな歌手だ

 

横須賀と声が似ているので、俺も中々好きだ

 

ノスタルジックと言うか、電波的と言うか、謎めいた歌い方をするので、今も昔もファンが多い

 

「買ってやろうか⁇」

 

「このアルバム欲しいんだけど…いい⁇」

 

「たまには買ってやるよ」

 

横須賀に言われたアルバムを買い、ぽいぽいの店から出た

 

「この歌手、親潮も好きなのよ」

 

「親潮がか⁇」

 

「そっ。”君のライフ”って曲聴いて好きになったみたい」

 

「意外だな…」

 

「お仕事終わったらみんなと遊んでるか、部屋でパソコン見ながらダンス踊ってるわ⁇」

 

「もっと親潮を良く知らんといかんな…」

 

「親潮はアンタの事良く知ってるみたいよ⁇この前のガンビアの件だって、親潮が一番最初に気付いたのよ⁇」

 

「俺に似て気の回る子だからな‼︎」

 

「私に似たんだわ⁉︎私に似て真面目なのよ‼︎」

 

「ふ…そうだそうだ‼︎親潮はお前に似たんだ‼︎」

 

がるる〜とでも言いたそうに、ギザ歯を見せて威嚇する横須賀を見て根負けした

 

ひとみといよが時たまやる威嚇も横須賀をマネてるのか…

 

「広場の方に行きましょう⁇」

 

広場の方に足を向けながら、視察を続ける…




横須賀と親潮が好きな曲と歌手のモデルは誰でしょ〜

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