艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

654 / 1086
題名は変わりますが、前回の続きです

おめかししたジャーヴィスちゃん

今日はどこへ行くのかな⁇


200話 おでかけジャーヴィスちゃん

次の日の朝…

 

「グッモーニン‼︎ダーーーリーーーン‼︎」

 

「おはよ…ふぐぇ‼︎」

 

相変わらず朝5時に起きるジャーヴィスが布団にのし掛かって来た

 

既に着替えて何かしたい気満々だ

 

「今日はママとお出掛けするんだヨ〜‼︎」

 

「そっかそっか…ジャーヴィス。どっこも悪くないか⁇」

 

「うぇ⁇ジャーヴィスどっこもワルくないヨ⁇」

 

「ならいいんだ。昨日お薬飲んだから、どうかなって思っただけだ」

 

この天真爛漫な笑顔を見てる限り、本当に成長した様だ

 

ひとみといよも確かそうだったな…

 

ヨチヨチ歩きかと思えば、急に歩き出したりしたしな

 

「ダーリンも〜ヨコスカ行ク〜⁇」

 

「そうだなっ。今日は横須賀と逢う約束してるんだ」

 

「ダーリンのおヨメさん⁇」

 

「そっ。ジャーヴィスは物覚えが良いな⁇」

 

「フフフ…ジャーヴィス、カシコイこなんだヨ〜⁇」

 

馬乗りになっているジャーヴィスの頬を撫でると、母さんと同じ顔をした

 

「さっ。ご飯食べよう。ジャーヴィスは何食べたい⁇」

 

「ジャーヴィスね〜、ダーリンと一緒のコーンフレーク食べたいナ〜‼︎」

 

「ジャーヴィスはまだ歯生えてないから早いかもな⁇い〜ってしてみ、い〜って」

 

「い〜…」

 

「生えてる…」

 

乳歯がゾロゾロ〜と生え始めている

 

「そろそろ離乳食か、柔らかいものなら食べられそうだな…よいしょ」

 

ジャーヴィスを抱き上げ、食堂に向かう

 

「クッコロいないヨ⁇」

 

「まだ早いからな…」

 

ジャーヴィスを抱っこしたまま、窓際に寄る

 

「トリさんいないネ」

 

「朝早いから、鳥さんもまだネンネしてるかもな⁇」

 

「おはようございます」

 

「クッコロだ‼︎」

 

「おぉジャーヴィス‼︎遂に私を覚えて…なん…だと…」

 

「アークッコロイヤル‼︎」

 

「なっ…」

 

アークッコロイヤルは膝から崩れ落ちた

 

「ジャーヴィス、アークもダーリンも好きッ‼︎」

 

「良かった…アークと呼んでくれた…」

 

ジャーヴィスはアークに手を伸ばし、アークの胸に移った

 

「…ちょっと試してみるか」

 

「んっ。そうだなビヴィリ‼︎」

 

ジャーヴィスはアークの両方のほっぺたを伸ばしている

 

「ナンデアークはダーリンビビリって呼ぶノーッ‼︎ヒドイヨ⁉︎」

 

「しゅまんしゅまん‼︎」

 

ジャーヴィスのブラコンは治っていない

 

それでもアークにしっかり懐いている

 

皆が起き、朝ご飯を食べた後、ジャーヴィスと母さんは横須賀に向かった

 

「俺もそろそろ行くかな」

 

冷蔵庫からジュースを取り出して、それを飲んでから向かおうとした時、小包に気付いた

 

一応冷蔵庫に入れておいたが、まさか減ってる訳ないだろ…

 

そうは思いつつも、小包の中を見て見た

 

「一本なくなってる…」

 

それに気付いてすぐに食堂に目をやる

 

特に変わっている奴はいない

 

まぁ…体に害は無いから心配は無いか…

 

冷蔵庫を閉じてオレンジジュースを飲み干し、俺も横須賀へと向かう…

 

 

 

「おフネはハヤイ〜、ダーリンもハヤイ〜」

 

高速艇に乗り、窓の外を眺めながらジャーヴィスは横須賀に着くのを楽しみに待っている

 

「ジャーヴィスは何食べたい⁇」

 

「何食べよっかナ〜⁇ダーリンがね⁇硬く無いのなら食べてイ〜ヨ〜って‼︎ジャーヴィス歯が生えたノ‼︎」

 

「い〜っ」

 

「い〜っ」

 

母さんがジャーヴィスに歯を見せると、ジャーヴィスもマネをして歯を見せる

 

「あら。ほんと」

 

「にしし‼︎あっ‼︎ダーリン‼︎」

 

二人の乗った高速艇の上を、グリフォンが過って行く

 

「早〜イ‼︎」

 

「ふふふ…」

 

兄の乗る戦闘機を見て、ジャーヴィスは目をキラキラさせている

 

その姿を見て、母さんも微笑んだ…


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。