今回のお話は少し短めです
私自身の体調の変化の所為です。申し訳ありません
短い代わりに、少し多めにページを書こうと思います
「いるかしゃんおしぇんたく‼︎」
「さっぱいちたか〜‼︎」
「アークのチンアナゴ‼︎」
この日、洗濯物と一緒にぬいぐるみが洗濯された
カニのぬいぐるみ
イルカのぬいぐるみ
チンアナゴのぬいぐるみ
そしてペンギンのぬいぐるみ
ひとみといよ、そしてアークは天日干しにされたそれぞれのぬいぐるみを窓際から見ていた
「ぴんげんしゃんだえの⁇」
「あれは姫のだ」
「「おぉ〜」」
そんな三人の様子を、きそとたいほうが後ろから眺めていた
たいほうはきその膝の上におり、二人でミニカーで遊んでいる
「たいほうのかにさんもおせんたく」
「たいほうちゃん、あのぬいぐるみずっと大事にしてるよね」
「たいほうがね、パパとママといっしょにはじめておそとでごはんたべたときにもらったぬいぐるみなの」
「なるほどねぇ」
「照月もぬいぐるみ欲しいなぁ〜」
照月が表から帰って来た
「てるづきはどんなぬいぐるみほしい⁇」
「照月、モ〜モ〜さんのぬいぐるみがいいなぁ〜」
「も〜も〜さんのぬいぐるみ⁇」
「うんっ‼︎モ〜モ〜さんのぬいぐるみ抱っこして寝たら、夢の中でい〜っぱいステーキ食べられると思うんだぁ〜‼︎」
きそはたいほうと照月の会話をジッと聞いていた
基地では平和な時間が流れる中、二人の艦娘が哨戒任務に当たっていた
「な〜んもねぇダズルな…」
「後ろからも何にも来ないニム」
ニムは榛名が構えたハンマーに腰掛け、榛名の後方を確認している
「褒美が貰えるとはいえ、暇な任務はクソダズル‼︎」
「ん⁇ダズル‼︎あれは何ニム‼︎」
ニムの指差す方向の海面に、小さな人影が立っていた
「いつの間にいたダズル…」
榛名はすぐに方向を変え、その人影に近付こうとした
「ぷとーーーっ‼︎」
人影が叫び声を上げる
すると、海中から叫び声を上げた奴と似たような奴が大量に出現し、二人を取り囲む
「アンノウン反応ダズル」
どれだけ周りを見渡してもアンノウン反応ばかり
「提督‼︎訳分からんガキに囲まれたニム‼︎」
《まだ攻撃しないで‼︎味方かもしれない‼︎》
《榛名‼︎ちょっと待つマイクよ⁉︎》
基地でワンコと霧島が必死にIFFの認識を繰り返す
「ぷとーっ‼︎」
一体が榛名に飛び掛かって来た瞬間、榛名はハンマーを持っていた手を変え、腰を深く落とした
「こんの…クソヘボがぁ‼︎」
「ぷとぉ‼︎」
榛名の渾身の右アッパーがぷとぷとうるさい奴のアゴにクリーンヒットし、吹き飛ばされた
「榛名に攻撃したダズルな…貴様ら覚悟しておくダズル。一匹も逃さんダズル‼︎」
「ニムっ‼︎」
ハンマーから降りたニムが海中にリリースされる
敵にとっての地獄が始まる…