艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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173話 シマエナガ達の水浴び(3)

「デッデデーン‼︎」

 

「デッデデーチ‼︎」

 

その頃、俺とゴーヤも水着に着替えていた

 

俺はトランクスタイプの水着に着替え、ゴーヤはいつものスクール水着から着替え、フリル付きのビキニに着替えていた

 

「よし行くぞ‼︎」

 

「行くでち‼︎」

 

早速二人でプールに向かう

 

「うおっ⁉︎」

 

「結構いるでち‼︎」

 

このプールは一つのプールを二つに区切っており、片方はひとみ達がいる教習用

 

此方側は遊ぶ為に解放されている

 

今は小さいエリアだが、その内遊ぶ専用のプールも造られるだろう

 

「軽く体操したら入るぞ‼︎」

 

「おいっちに〜、で〜っち‼︎」

 

「に〜に〜、で〜っち‼︎早いもん勝ち‼︎」

 

「待つでち‼︎」

 

本当に軽く体操をしただけで、俺達はプールに飛び込んだ

 

「ぷは‼︎」

 

「ぷはぁ〜‼︎」

 

久々に冷たい真水に浸かった気がする

 

普段は海水だから、こういった真水のプールは何だか新鮮味がある

 

「レイさんなのです‼︎」

 

「泳ぎに来たの⁉︎」

 

雷電コンビが浮き輪に乗って此方に来た

 

「そっ‼︎監視役は名ばかり…俺とゴーヤは遊びに来たのだぁ‼︎」

 

「そうなのでーち‼︎」

 

「その子は⁇」

 

「ゴーヤでち‼︎」

 

相変わらず短い自己紹介をするゴーヤ

 

「ゴーヤちゃんなのです‼︎」

 

「レイさんまったね〜‼︎」

 

「楽しめよ〜‼︎」

 

プールの中では、誰しもテンションが高めになる

 

「創造主。ゴーヤもひとみといよみたいにアレして欲しいでち」

 

「アレ⁇」

 

「メガネが二人をポーイってするやつでち‼︎」

 

「よ、よし‼︎」

 

早速ゴーヤを抱え、肩に乗せて投げる体勢に入る

 

「行くぞ‼︎シューーーーー‼︎」

 

「シューーーーー‼︎」

 

ゴーヤを人気の無い場所に投げる

 

軽く水柱が上がり、すぐに水面から顔を見せた

 

「ぷひ〜‼︎」

 

「どうだ‼︎」

 

「これは最高でち‼︎次からゴーヤもして貰うでち‼︎」

 

ゴーヤはそう言い残し、そのまま何処かに泳いで行った

 

「えいしゃん‼︎」

 

隣のプールから、いよが話し掛けて来た

 

「おっ‼︎いよ‼︎泳いでるか⁇」

 

「およいれる‼︎」

 

「あらレイ‼︎」

 

「おぉっ…」

 

ひとみの手を引きながら泳いで来た横須賀は、黒いビキニを着ている

 

だが、胸を全て隠し切れておらず、北半球から見える”それ”が如何にデカイか物語る

 

「流石はレイの子ね。もう手を離しても大丈夫みたいよ⁇」

 

「良く頑張ったな‼︎」

 

プールを分ける為の柵に手を掛けているいよの頭を撫でる

 

「んっ、ひとみもなれなれして‼︎」

 

「ひとみも良く頑張ったな‼︎」

 

「私も‼︎」

 

「横須賀はいっぱい食べて偉いな‼︎」

 

「なっ‼︎」

 

「二人を頼んだぞ」

 

「任せなさい‼︎」

 

いよは柵から手を離し、再び横須賀の手を取って泳ぐのを再開した

 

「マーカスさん」

 

「おっ‼︎山風‼︎」

 

今度は山風が来た

 

「あ、あのね。ボール、膨らまないの」

 

「貸してみ」

 

山風からシナシナのビニールボールを貰い、一気に膨らませる

 

「ホラッ‼︎」

 

「ありがとう」

 

珍しくニコッと笑う山風

 

山風は普段、表情が読み難い

 

だが、やはり笑うと年相応の少女の顔をしている

 

「山風は誰と来たんだ⁇」

 

「えと…お母さんと、朝風ちゃんと来たの」

 

「そっかそっか」

 

「ありがとう。またね」

 

山風も離れ、一人になる

 

こうも大勢いる中で一人になるのはかなり寂しい

 

「ん⁇」

 

ふと、監視員に目が行った

 

仕方ない…こうなりゃ奥の手だ‼︎

 

俺は監視員のいる見張り台の下から声を掛けた

 

「お〜い‼︎」

 

「あれっ⁉︎レイさん⁉︎ちょっと待ってて‼︎」

 

見張り台から、一人の女性が降りてくる

 

「交代交代‼︎」

 

「へ⁉︎あ、ちょっと‼︎」

 

「千代田はプールに入りなさい‼︎上官命令ですよ⁉︎」

 

「どういう意味よ‼︎」

 

「俺が飽きるまでプールで泳いどけ‼︎」

 

「感謝していいのやら…」

 

千代田をプールで泳がせ、俺はジュースを飲みながらプールの監視をする

 

やはりそこは艦娘だ

 

溺れる子は基本いない

 

「ちょい待ってぇな‼︎」

 

向こう側でビート板に掴まって泳いでいる龍驤を除いて…だがな

 

ふとゴーヤを見ると、駆逐の子の背中を押して早く泳がせたりとまぁまぁの人気者になっている所を見ると、中々楽しめている様だ

 

 

 

昼になると水泳教室が終わり、プールから出て来た

 

「レイさん‼︎そろそろ代わるわ‼︎」

 

千代田が帰って来た

 

「おっ‼︎サンキューなっ‼︎」

 

見張り台から降り、千代田にバトンタッチした後、ゴーヤを連れて脱衣所に来た

 

「楽しかったか⁇」

 

「また来たいでち‼︎」

 

そしてゴーヤは、何の恥じらいも無く俺の横で着替え始める

 

俺は俺で、いつもの事なので気にしない

 

「さっ‼︎かき氷でも食べるか‼︎」

 

「食べるでち‼︎」

 

着替え終えた後、脱衣所から出るとひとみといよ、そして横須賀が待っていた

 

「ただいま‼︎」

 

「たらいま‼︎」

 

「おかえり‼︎」

 

「おかえりでち‼︎」

 

俺はいよ、ゴーヤはひとみを抱き締める

 

「かき氷でも食いに行くか‼︎横須賀、お前も来い。お礼だ」

 

「ありがとっ」

 

「自分もかき氷を食べるであります‼︎ね⁉︎龍驤殿‼︎」

 

「あ〜…疲れたわ〜…せやな。かき氷でも食わなやってられんわ」

 

皆でスーぴゃ〜マーケットに向かい、中でかき氷でも買おうとした

 

「おっ‼︎」


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