今回は多分明るいお話です 笑
最近、艦娘達の間で話題になっているものとは⁉︎
「あ〜っ…サブッ‼︎」
基地にも冬が来た
こんなに寒くちゃ、コーラを飲む手も止まる
俺のデスクの近くでは、たいほうときそが、床にマットを敷いて遊んでいる
「ん⁇」
パソコンにメールが来た
”美少女剣士きそちゃんへ
私と勝負して下さい‼︎
負けませんよ‼︎
ミントより”
「きそ。何か対戦依頼来てるぞ」
「ちょっと待っててね。どれどれ」
たいほうに待っている様に言い、きそは俺の横に来た
「ミントちゃんか。レイ、ちょっとやっていい⁇」
「たいほうと遊んでるから、終わったらシャットダウンしといてくれ」
「分かった‼︎」
たいほうの待つ所に行くと、たいほうは開口一番に言った
「といれいく」
「おっきいほうか⁇」
「うん」
「分かった。行こう」
基地のトイレは一応水洗だが、たいほう達子供が座ると嵌って大変な事になる為、大人がおまるを置かなければならない
「よっと」
たいほうをおまるの上に乗せる
「がーがーさん‼︎」
アヒルを模したおまるの頭をペチペチ叩くたいほうを見て、トイレの外に出た
「まりっ‼︎まりまりまり〜‼︎」
出す物を出しながら、たいほうは口で変な効果音を出す
「でた‼︎おちりふく‼︎」
トイレットペーパーを取る音が聞こえ、続いてカサカサと音がした
「おちり拭いたか⁇」
「おちりふいた‼︎」
中に入り、一応たいほうのお尻を確認する
ちゃんと拭いてある
パンツとスパッツを履かせ、抱えて手を洗わせた
「手洗ったか⁇」
「あらった‼︎」
たいほうを抱っこしたまま、また工廠に戻って来た
きそがパソコンに向かってニヤついている…
「よいしょ…」
たいほうを降ろし、きそに近付いた
「レイ、多分このミントちゃんと知り合いだよ」
「誰だ…」
「ちょっと話せば分かると思うよ」
きそはチャットを打った後、俺にゲームを代わった
画面では、きそそっくりなキャラと、黄緑色の髪の毛の女の子キャラが喫茶店で話している
美少女剣士きそ> こんにちは
ミント> こんにちは、レイさん
美少女剣士きそ> 俺の知り合いだって⁇
ミント> うん。お母さんの知り合い
ミント> お父さんもお世話になってるって
ミント> 言ってた
思い当たる人物は一人…
美少女剣士きそ> もしかして君の名前のイニシャルはY?
ミント> そう
美少女剣士きそ> なるほど。分かった。きそを宜しくな⁇
ミント> うん。きそちゃんはレイさんのお父さん⁇
美少女剣士きそ> お兄ちゃんだ
ミント> 私もお兄ちゃんって呼ぶね
「可愛い子でしょ⁇」
「スッゲェ可愛い子だ‼︎」
きそにゲームを代わり、たいほうの待つマットの上に戻って来た
「たいほうもあのげーむたまにする‼︎」
「誰かとお話しするのか⁇」
「うんっ‼︎たいほうもみんなとおはなしするの‼︎」
たいほうはポシェットから小さめのタブレットを取り出した
きそにでも造って貰ったのだろうか…⁇
「はい‼︎」
見せて貰ったタブレットの画面には”ファンタジー☆チャット”と表示されている
「ほんとはばんごはんたべたあとの、いちじかんしかしちゃだめなんだって、きそいってた」
「まぁな。目に悪いからな」
画面をタップすると、たいほうそっくりなキャラが出て来た
てぃーほう> てぃーほうきたよ
だずるがーる> 来たか。これをやるだずる
どこかで聞いた様な口調のキャラがハンマー片手に、たいほうのキャラに何か渡している
たいほうは姫から呼ばれる”てぃーほう”を名前にしたみたいだ
てぃーほう> やったね‼︎
てぃーほう> てぃーほうからはこれあげる‼︎
だずるがーる> すまんな
だずるがーる> 聖戦には先立つ準備が必要なんだずる
あいおあ> Heyだずるがーる‼︎あいおあからはこれあげる
横からアイちゃんソックリなキャラも来た
だずるがーる> すまん。本当にすまん
どうやらだずるがーるは何か企んでいる様だ
たいほう達が渡していたのは、何かの書類だ
「はるな、おりょうりのれしぴほしいんだって」
「たいほうも渡したのか⁇」
「たいほうはくっきーのつくりかた‼︎」
たいほうと話していると、タブレットから音が鳴った
だずるがーる> スティングレイ。そこに居るんだずるな
あいおあ> Dr.レイ⁉︎
だずるがーる> てぃーほうがいるなら、大佐かアイツが横にいるだずる
どうやらいるのはバレている
「はい‼︎」
たいほうからタブレットを受け取り、返信をする
てぃーほう> なんだ⁇
だずるがーる> 食い物のレシピを寄越すんだずる
だずるがーる> シチュー以外を作りたいんだずる
てぃーほう> 何作るんだ⁇
だずるがーる> ニムロッドが焼き魚が得意だずる。だずるがーるは他のがいいだずるよ
てぃーほう> ニムロッド⁇
だずるがーる> これを見るんだずる
だずるがーるから誰かのプロフィールが送られて来た
名前…ニムロッド
好きなもの…提督のtntn
嫌いなもの…ハンマー振り回す女
一言…26は勝利の数字にむ
大体の把握は出来た
だずるがーる> 魚料理以外がいいだずるな
てぃーほう> パスタとかどうだ⁇ソースも豊富で飽きないと思うぞ⁇
だずるがーる> レシピを寄越せ
あいおあ> てぃーほうが漢字話してるwww
てぃーほう> ほらよ
だずるがーる> 少し足りんが待ってやるだずる
てぃーほう> 何だと⁉︎
だずるがーる> またお礼はするだずる
だずる> じゃあな
だずるがーるさんがログアウトしました
「はるないたね」
「相変わらず口悪いな…」
「レイのも作ってあげるよ‼︎」
きそはパソコンで俺のキャラを作り始めた
「はい。後は決めてね」
「詳しいんだな⁇」
「このアプリ作ったの僕だからね」
「マジか」
「うん」
きそを膝の上に乗せ、ミニキャラの設定をする
名前…リヒター
好きなもの…コーラ
嫌いなもの…キュウリ
一言…体調悪い子だれだ‼︎
「レイらしいね‼︎」
「良いだろ⁇」
「後はカメラに顔見せて‼︎」
パソコンに内蔵されているカメラに顔を向けると、自分ソックリなキャラが画面に表示された
「おぉ‼︎」
「これで各基地の艦娘の子と会話出来るようになるよ」
「これで体調悪い子がいりゃすぐに行けるな」
「なるほどね」
すると早速誰かが来た
ミント> こんにちはリヒターさん
リヒター> やぁ
ミント> 始めたんだね
ミント> すぐ分かったよ
リヒター> 特徴的か⁇
ミント> うん
ミント> 男性のアバター一人だけだもん
リヒター> なるほどな
ミント> あのね
ミント> 最近、ポーラが体調悪いの
「早速仕事だね‼︎」
「顔見ないからこそ言いやすい事もあるかも知れんな」
リヒター> 症状は?
ミント> お酒飲んでないのに吐いてる
ミント> しかも最近太ったって一人で騒いでる
リヒター> 大体分かった
リヒター> すぐ行くから、ちょっと待っててくれるか⁇
ミント> うん
ミント> ありがと
ミントさんがログアウトしました
「まっ、考えられるのは一つだけどな…」
「たいほうもいく‼︎」
「きそ。たいほう乗っけて待っててくれるか⁇ちょっと準備して来る」
「分かった‼︎」
基地に戻り、執務室にいる隊長に報告をした
「呉に行ってくる。どうもポーラが妊娠してるらしい」
「そうか‼︎なら貴子を連れて行け。貴子‼︎」
隊長が貴子さんを呼ぶと、貴子さんは手を拭きながらすぐに執務室に来た
「はいはい。どうかした⁇」
「呉にいるポーラが妊娠してるらしい。頼めるか⁇」
「分かったわ。マーカス君。行きましょ⁇」
「貴子は元助産婦だ」
「そうだった。頼みます」
「うんっ」
貴子さんを連れ、フィリップに乗る
「たいほう⁇ママのお膝に乗る⁇」
「のる‼︎」
たいほうが貴子さんの膝の上に乗り、シートベルトを着けたのを確認し、フィリップのエンジンを吹かし、空へ飛ぶ