艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

375 / 1086
117話 凶鳥達のアイドル〜きその悩み〜(2)

「OK‼︎スッポンポンネ‼︎」

 

「てらつきもスッポンポン‼︎」

 

「僕もスッポンポ‼︎ん…⁇」

 

露天風呂では、三人の少女が”スッポンポン”になっていた

 

だが、きそだけは様子が違った

 

 

 

「どうしたのキソ⁇」

 

「きそちゃんも汗かいたでしょ⁇入ろうよ‼︎」

 

「う…うん‼︎」

 

僕は少し躊躇っていた

 

右を見ればボイン

 

左を見れば更にボイン

 

一人だけ小さい僕は、何だか取り残されている気がしていた

 

「ぐぬぬ…」

 

体を洗い始めても、目は二人のボインに行っていた

 

「MAMAが言ってた‼︎ここは汗が溜まりやすいから、ちゃんと洗えって‼︎」

 

「うおおおお…」

 

アイちゃんが洗う下乳に釘付けになる

 

「てらつきも洗うよ‼︎貴子さんも言ってた‼︎」

 

「うわわわわ…」

 

今度は照月の谷間に目が行く

 

「キソ⁇」

 

「さ、先に入ってる‼︎」

 

耐えられなくなった僕は、先に湯船に浸かる事にした

 

「たいほうちゃんが言ってたたまごってこれかぁ」

 

露天風呂の端っこの方にはネットがあり、その中に卵が入っていた

 

しかも大量にある

 

「アイちゃん。卵食べていい⁇」

 

「OK‼︎好きなだけ食べて‼︎」

 

コップの中に入っていたスプーンを手に取り卵を食べ始めた

 

「美味しい‼︎」

 

「てらつきも食べる‼︎」

 

「うひ…」

 

体を洗い終わった照月が、湯船をジャブジャブさせ、胸を振るわせながらコッチに向かって来た

 

恐怖を感じた僕は、コッソリもう二つだけ卵を取り、残りを照月に渡した

 

「いただきま〜す‼︎」

 

照月はネットを抱え、卵の殻を割っては、スプーンを使わずに口に入れる

 

「トロトロ〜‼︎」

 

照月は次から次へと卵を口に入れていく

 

「IOWAも食べる‼︎」

 

アイちゃんは丁度二人の中心に腰を降ろし、アイちゃんもネットを抱き締め、卵を食べ始めた

 

一気に卵が消えて行く

 

僕が一個食べる間に、二人は10個以上食べていた

 

やっぱり、いっぱい食べたら胸も大きくなるのかな⁇

 

貴子さんも大きいし、グラーフもパツンパツン

 

あ、姫も大きいな

 

やっぱりみんなよく食べてるや

 

「キソ、テラツキ‼︎コレ飲みましょ‼︎」

 

アイちゃんが持っていたのは、デカいペットボトルとコップ

 

中には得体の知れないジュースが入っている

 

「ササ、Drink、Drink‼︎」

 

アイちゃんがコップにジュースを入れて、僕達に渡してくれた

 

「甘っ‼︎」

 

「さくらんぼと、コーラの味がする‼︎」

 

「IOWAが作ったの。甘い⁇」

 

「でも美味しいよ⁉︎初めて飲む味かも‼︎」

 

確かに甘かったが、今まで飲んだ事の無い味だった

 

横須賀さんがよく飲んでる外国のサイダーに似てる感じもするけど、コッチの方が飲みやすくていいかも

 

「もう少し甘さを控えた方がいい⁇」

 

「そうだね…ちょっと甘過ぎるかな⁇」

 

「OK。もう少し抑えてみるわ‼︎」

 

「アイちゃん、もしかして自分で作ってるの⁇」

 

「YES‼︎IOWA、一度食べたお菓子やJuiceは全部作れるわ‼︎」

 

「凄いや…」

 

「てらつきと一緒にきゃんでぃも作ったよね‼︎」

 

「また作りましょ⁇今度はチュロス作るわ‼︎」

 

「テラツキ、チュロス好き‼︎すっごい長いの、一人で食べたいなぁ〜‼︎」

 

照月なら一人で食べるだろうなぁ…

 

時々、レイやパパが行商船で作ってるチュロスを買って食べてるけど、照月があんなので足りる訳がない…

 

お風呂から上がると、アイちゃんと照月は牛乳をパックごと飲んでいた

 

僕は瓶のフルーツ牛乳一本

 

何か凄ぉ〜く負けてる気がする

 

やっぱり全部胸に行ってるんだろうか…

 

「キソ」

 

「はいはい」

 

「いつかキソもBigなBustになるわ‼︎横須賀みたいにね‼︎」

 

「ホント⁉︎」

 

「ホントホント‼︎IOWAも急にBigになったわ‼︎」

 

そう言って、アイちゃんは自分の胸を持ち上げた

 

「アイちゃんはお母さんがナイスバデーじゃん。僕はレイがお父さんなだけなんだ…」

 

「No Poblem‼︎キソのMAMAは横須賀でしょ⁉︎横須賀はSuper Bustね‼︎」

 

「う、う〜ん…」

 

「キソ」

 

下を向く僕の顔を取り、アイちゃんは言った

 

「血の繋がりは無くても、横須賀はキソのMAMAよ⁇チョットFoolな所もあるけど、キソのMAMAである事に違いは無いわ。OK⁇」

 

「お、オーケー…」

 

「横須賀を見習えば、Bustも大きくなるわ‼︎テラツキ‼︎PAPAの所でポップコーン食べましょ‼︎」

 

「うんっ‼︎」

 

アイちゃんと照月は先に脱衣所を後にした

 

「横須賀さんを見習え…か」

 

え〜と…ん〜と…

 

寝っ転がってお菓子食べて…

 

椅子思いっきり倒して漫画読んで…

 

レイにケチ付けて…

 

小さい子を怖がらせて…

 

お釣りチョロまかして…

 

 

 

いい所ないなぁ…

 

何でレイは横須賀さんを好きになったんだろ…

 

今度、レイに聞いてみようっと‼︎


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。