題名見て嫌な予感しかしないそこの貴方‼︎
私は裏切らないよ‼︎
今回のお話は、横須賀鎮守府で夜更かしをする駆逐艦に喝を入れる為、顔面凶器の方々が奔放します
ピ…合鴨を飼い始めて数日後…
変わらず照月とたいほうが合鴨達の面倒を見ている
「良いものですね。平和な風景は」
朝、俺達が食堂で飲むコーヒータイムに一人増えた
「てぃーほうは草に詳しいのですね」
どうやら俺達が合鴨を飼いに行っている間、たいほうと共に食べられる野草を探しに行っていたらしい
「木苺でしょう、ヤシの実でしょう、それに…」
まぁとにかく結構食ったみたいだ
ウォースパイトと話していると、足元で何かコツコツ当たっているのに気が付いた
「なんだ⁇はぐれたのか⁇」
まだピヨピヨと鳴いている合鴨を抱き上げ、玄関付近で遊んでるたいほうと照月の近くに降ろし、また戻って来た
「あ‼︎そうですマーカス‼︎てぃーほうが言ってましたよ、マーカスは草に詳しいと‼︎」
「薬も毒も作ってたからな…」
また足を突かれる
「お前なぁ…」
もう一度表に降ろすが、降ろした瞬間此方に向かって来る
「懐かれた様ですね」
その後、何度戻そうが数分後には必ず俺の所に帰って来た
「う…」
「ピィ」
挙句の果てには、人の足元で寝る始末
呑気な野郎だ…
そ〜っと持ち上げ、たいほうに手渡し、ようやく一件落着
「ウィリアム、マーカス、横須賀から司令が来てます」
「どれっ」
”子供達が寝ないので助けに来て下さい
金ならあげます
横須賀”
「却下だ却下‼︎」
「提督命令と書いてますよ⁇」
「いいんだよ。偉そうに言ってる奴にはコレが一番効くんだよ‼︎」
「…私の言う事は聞いてくれたのに…横須賀の言う事は聞かないのですか⁇」
ウォースパイトは此方を見て目を潤ませる
鹿島以上の破壊力があり、やり方が汚いと思う
が、言ってる事は至極まともだ
「わ…分かったよ‼︎行く行く‼︎日時は⁉︎」
「今日の夜です」
「あいつは何を考えてんだ‼︎」
しばらくの間拗ねに拗ね、夕方まで俺と隊長はそんなに無い書類を片付けたり、お菓子を食べて時間を潰していた
そして夕方…
横須賀に到着
着くや否や会議室に案内され、いつもの椅子に掛ける
「揃った様ね」
「まぁまぁのメンツダズルな」
周りを見ると、呉さん、トラックさん、ラバウルさんが揃っていた
そして何故か単冠湾の榛名もいる
しかしまぁ、パッと見、顔の怖い提督ばかりだ
「諸君、よく集まってくれたわ。実は横須賀鎮守府の子供達は深刻な寝不足に苛まれてるの」
「原因は何だ⁇」
「蒼龍が怖くて眠れないんですって」
「はぁ…ったく、お前が絵本でも読んでやりゃ良いだろ⁉︎」
「…私が蒼龍の話を広めたのよ。だから無理」
「さっ、帰るか‼︎」
「チョット‼︎嫁の言う事聞いたって良いじゃない‼︎」
「知るか‼︎自業自得だ‼︎」
「榛名ちゃん‼︎」
「オーケーダズル‼︎」
「やめろ‼︎」
榛名に引き止められ、そのまま担がれつ会議室とは別の部屋に入れられた
三十分程すると、全員電池式のロウソク型ライトを両手に持たされ、パンツ一丁で、体にはダズル迷彩がほどこされており、歯も白黒感覚を開けて墨を塗られた
「だ…ダッセェ…てか怖えよ‼︎」
鏡を見るが、夜中にこんなバケモンが来たら、子供なら卒倒モンだ
「子供達をビビらせるにはこれ位が丁度いいの‼︎さぁ、ダズル☆マン達‼︎指定された場所に言って見回りして来なさい‼︎」
「「「了解‼︎」」」
全員が散り散りとなる
致し方無く、俺も第三駆逐艦寮に向かう
こんな事なら、たいほう達と合鴨の面倒見てるんだった…
え⁉︎ダズル☆マン、見た事ある⁉︎
関西系列のテレビで深夜にやってる優秀な探偵を派遣する番組で見た⁉︎
アレとは比べてはいけません。
段違いでアッチの方が怖いです 笑