艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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リクエストがかなり来たので書きます

榛名が今有名なゲームをするよ‼︎


番外編 榛名、ポケモンをする

「お邪魔するダズル‼︎」

 

「榛名さんだ‼︎」

 

たまに基地に来る榛名は、何故かきそと仲が良い

 

きそがよく榛名に懐いているからなのか⁇

 

「基地の駆逐艦共がスマホに釘付けダズル。何故だ」

 

「新しく配信されたスマホのアプリじゃないかな⁇」

 

「アプリとは何ダズル⁇」

 

「じゃん‼︎」

 

きそはウェストポーチからスマホを取り出した

 

「これじゃないかな⁇」

 

きそのスマホには”ポケモンgo”と表示されている

 

「ポケモンとは何ダズル⁇」

 

「昔から続くゲームだよ。待ってて、すぐ”造って”来るから‼︎」

 

「「ブッ‼︎」」

 

きそは駆け足で食堂を出た

 

ミルクティーを飲んでいた俺と隊長は、それを吹いた

 

「今あいつ何て言った⁉︎」

 

「スマホ造るって言ってなかったか⁉︎」

 

「きそになら出来るダズル」

 

三十分後…

 

「はいっ‼︎カバーも付けたよ‼︎」

 

きその手には、出来立てホヤホヤのスマホが握られている

 

カバーは榛名に合わせてダズル迷彩にしてある所が凝っている

 

「言ってたポケモンgoも入れてあるから、ちょっとやってみようよ‼︎」

 

「どうやって動かすダズル⁉︎」

 

榛名はスマホを上下に振っている

 

何度も何かが起動する音がするが、また閉じての繰り返しをしている

 

「指で動かすんだよ。こうやって…」

 

きその手元を見る榛名は随分大人しい

 

その内に榛名はきそを膝の上に乗せ、一緒にスマホのアプリをし始めた

 

「充電は熱充電にしてあるから、持ってるだけで充電出来るよ」

 

「これで駆逐艦共とお話出来るダズルか⁇」

 

「うんっ‼︎榛名さんならすぐ強くなれるよ‼︎」

 

「きそは立派な科学者ダズルな‼︎」

 

「へへへ…」

 

きそは照れると頭を掻く

 

「今度お礼を持って来るダズル」

 

「気にしないで。僕、造るの好きなんだ‼︎」

 

「よしよし…さぁ、そろそろ帰るダズル‼︎」

 

「気を付けてね‼︎」

 

榛名はきその頭を撫で、単冠湾に戻って行った

 

 

 

 

 

 

「おい‼︎提督‼︎」

 

帰って早々、榛名はワンコにスマホを自慢しに行った

 

「榛名もスマホを手に入れたダズル‼︎ポケモンgoも入ってるダズル‼︎」

 

「カツアゲしたんじゃないだろうね⁉︎」

 

「きそに造って貰ったダズル‼︎ホレ、帰り道の休憩所でいっぱい捕まえたダズル‼︎」

 

画面には、赤い魚みたいなモンスターが沢山表示されている

 

「”こいキング”ダズル‼︎」

 

「これ、確か弱いんじゃ…」

 

「キングって自称する位だから、多分最強ダズル‼︎」

 

ワンコ世代にとって、ポケモンは一大ブームを巻き起こしたゲームでもある

 

当時ワンコもやっていたので、少し位なら分かっていた

 

「きそが言っていたダズル。スマホはお座りした時以外はしちゃダメダズルって」

 

「そっ。駆逐艦の子達にも教えてあげて⁇」

 

「分かったダズル‼︎」

 

 

 

その日から榛名は駆逐艦の子達にスマホの使い方を教えて回った

 

歩きスマホをしている子がいれば、榛名は叱ってベンチや椅子に座らせてやらせ、マナーや使い方の指導も行っていた

 

「いいダズルか⁇スマホもポケモンgoも、みんなが楽しく遊んだり会話する為にあるダズル。誰かが怪我したり、痛い思いをする為にあるモンじゃないダズル。いいな」

 

「「「は〜い‼︎」」」

 

単冠湾のスマホマナーはどんどん向上して行った

 

スマホをする時はちゃんと座り

 

誰かと話している時は、ポケットにしまって相手の目を見て話す

 

榛名は誰でも守れる簡単なルールを設け、数日後には小さな事故も無くなった

 

 

 

 

「榛名は凄いな‼︎駆逐艦の子をちゃんとまとめて‼︎」

 

「榛名を誰だと思っているダズルルルルル…」

 

きそに造って貰ったマッサージチェアーに座り、御満悦の榛名

 

「ポケモンしないの⁇」

 

「していいダズルかかか⁇」

 

「いいよ。任務も何にもないしね…」

 

「じゃあちょっとするダズルルルルル…」

 

榛名がスマホを手に入れてから、駆逐艦の子達が遠征を成功させる確率が増え、資源も安定して溜まっている

 

ここ数日でしばらくは余裕で暮らせる資源が手に入った位だ

 

「おい‼︎こいキングがいないダズル‼︎」

 

「どれ…」

 

ワンコがスマホを見ると、画面には青い龍の様なモンスターがいた

 

「”ギャラどす”なんて捕まえてないダズル」

 

「ギャラどすはこいキングの進化だよ。強くなったんだよ」

 

「はねるとたいあたり以外に何か覚えてるダズルな…」

 

「そこから強くなって行くよ」

 

「よし、これで頑張れるダズルな‼︎」

 

 

 

 

また数日後…

 

「榛名は”リザーどん”と”ギャラどす”ダズル」

 

「霧島は”ピカちゅー”マイク‼︎」

 

「提督の主力は何ダズルか⁇”きゃたピー”ダズルか⁉︎」

 

相変わらずワンコをおちょくるのは治っていない

 

「これ」

 

ワンコのスマホには、太ったポケモンがいた

 

「”カビごん”ダズル‼︎」

 

「レアなポケモンマイク‼︎」

 

「そ、そうなの⁇」

 

「よし…」

 

この時、ニヤつく榛名に不信感を覚えた

 

止めておけば良かった…

 

 

 

 

次の日、東京急行の遠征を見送る為に埠頭に出た

 

「榛名は行かないだろ⁇」

 

「何と無く心配だから、途中まで着いて行くダズル。いいな」

 

「あ、はい」

 

「よし、抜錨ダズル‼︎」

 

何と無く不安になった…

 

 

 

東京湾…

 

駆逐艦の子達が資源を纏めている最中、榛名は街中に消えて行った

 

「榛名さん、何処行くの⁉︎」

 

「ちょっとそこまでダズル」

 

榛名が向かったのは大きなビルだ

 

「ここダズルな。ニンテンドゥ」

 

「御用件をお伺いします‼︎」

 

「これを作った奴に会いたいダズル」

 

榛名は谷間からスマホを取り出し、ポケモンgoを起動した

 

「約束等はございますか⁇」

 

「ないダズル」

 

「う〜ん…」

 

「会わせないつもりダズルか」

 

「そうですね…」

 

「いいか⁇今から貴様の言う一言で、この会社の命運が決まるダズル‼︎」

 

榛名は背中からハンマーを取り出した

 

「もう一度聞く。このゲームを作った奴に会いたいダズル」

 

「は、はい‼︎早急に‼︎」

 

「素直な奴は好きダズル」

 

3分後、榛名は開発室に案内された

 

「貴様達が開発者ダズルか」

 

そこにいた全員がビビる

 

何せ、片手にハンマー、片手にスマホを持った女性が現れた

 

「ここに榛名のスマホがあるダズル。ポケモン全部入れるダズル」

 

「それはちょっと…」

 

「いいか⁉︎基盤と会社を破壊されるか、榛名のスマホにポケモン入れるか選ぶダズル‼︎」

 

 

 

数時間後…

 

「いやぁ、流石は天下御免の会社ダズルな、ははははは‼︎」

 

榛名のスマホには、全部のポケモンが入っていた

 

入れなければ、本気で会社と基盤を破壊されそうと踏んだ社員達は、総出で榛名のスマホにポケモンを入れた

 

単冠湾に帰って来た榛名はホクホク

 

榛名はポケモンgoでも負け知らずとなった…

 




みんなの手持ち

榛名…ギャラどす、リザーどん、さんダース

霧島…ピカちゅー、カメッくす、カイりゅー

ワンコ…カビごん、バタふりー、エレぶー




こうしてたまに別作品を交えて大々的にやるのも面白かったです

いつもは大体エ○コンや極稀にアサ○ンを混ぜる位で…

え⁇前にガル○ンがあったって⁇

そんなはずはない‼︎

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