艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、71話が終わりました

今回のお話は、レイが哨戒任務中に発見した兵器から話が始まります

え⁇色々パクってないかって⁇

そんな事ないです


72話 巨竜を屠る(1)

「何だ…ありゃあ…」

 

哨戒中に偶然発見した離島

 

滑走路付近に駐機してある巨大な機体を前に、俺はゴーグルを外した

 

「横須賀基地、応答せよ‼︎」

 

《レイ⁉︎どうしたの⁇》

 

「ガンカメラの映像を送る」

 

数秒後に横須賀基地に写真が届いた

 

《何よコレ…データに無いわ‼︎》

 

「形状からして、イェーガーから貰った情報の爆撃機だ」

 

《レイ、攻撃出来る⁇》

 

「了解した」

 

いざ攻撃態勢に入ろうとした時、巨大な機体から砲火が飛んで来た

 

その砲火は火薬の色なのか、緑色に光りながら飛んで来た

 

「緑の変なモン撃ってくんな‼︎」

 

回避行動をした後、爆弾の標準を合わせて投下した

 

しかし、爆弾は直前で何故か破壊された

 

「シールドか⁉︎フィリップ、解析してくれ‼︎」

 

《解析完了‼︎電磁防御装置みたいだ‼︎》

 

「電磁防御だと⁉︎」

 

電磁防御装置は聞き覚えがあった

 

アレンの空中艦隊計画時に同時運用されようとしていた防御兵器だ

 

《大型機から艦載機発艦‼︎攻撃来るよ‼︎》

 

「こうなりゃ艦載機だけでも墜としてやらぁ‼︎」

 

敵機の一つに標準を合わせ、短距離ミサイルを放った

 

が、命中したと思いきや、黒煙の中から出て来たのは無傷の機体だった

 

「こいつらにもシールドがある‼︎」

 

《レイ、撤退しなさい‼︎横須賀まで来て‼︎》

 

《撤退しよう‼︎かなう相手じゃない‼︎》

 

「オーケー、横須賀まで全速力だ‼︎横須賀、アレンと隊長を召集しといてくれ‼︎」

 

《分かったわ‼︎》

 

 

 

横須賀につくや否や、俺は会議室に通された

 

「爆撃機かしら…」

 

隣にきそを置いて、スクリーンに映し出された爆撃機と艦載機を見た

 

「恐らくな。このデカさで戦闘機は有り得ない」

 

「こんなのがもし本土に来たら…」

 

「本土どころか制空権争いでもマズイ。至る所、機銃だらけだ」

 

「先手を取りましょう‼︎攻撃隊を結成するわ‼︎」

 

「待て」

 

焦る横須賀を制止する

 

「今の俺達の火力じゃ無理だ‼︎あまつさえ電磁防御装置がある‼︎」

 

「何かの映画みたいに、コンピューターウィルスを流して…」

 

「お呼びですか⁉︎」

 

「緊急召集とは何事だ⁉︎」

 

アレンと隊長が来た

 

「これを見て」

 

二人の目線がスクリーンに向く

 

「これは…」

 

やはりアレンは何か知っている

 

「アレン、分かる⁇」

 

「交戦したパイロットの話を聞きたい」

 

「俺だ」

 

「僕もいたよ」

 

俺達二人が手を挙げた

 

「レイか。こいつにはシールドみたいな物が無かったか⁇」

 

「あった。艦載機にも付いてた」

 

「やっぱり…形状やデザインは違うが、この機体は重巡航管制機だ」

 

「空中艦隊計画の旗艦だな」

 

隊長が口を開いた

 

「えぇ…ご存知ですか⁇」

 

「知ってるもなにも、私達はこの機体の艦載機パイロットになる予定だったからな。目は通してあった」

 

「何故完成しなかったか、ご存知ですか⁇」

 

「燃費が悪かったんじゃないのか⁉︎」

 

アレンは首を横に振り、重巡航管制機の映し出されたスクリーンを軽く叩いた

 

「誰も電磁防御装置を破れないからですよ。外部からの攻撃には無敵です…勿論、敵からの攻撃は完璧に防御してくれます。ですが、私の考えていた電磁防御装置では、味方のレーダーを狂わせてしまうんです」

 

「それで頓挫したのか…」

 

「燃費は正直如何にでもなった。レイから太陽発電の仕組みを教えて貰ってましたし、原子力に頼る手もありました」

 

「それでっ、シールドは破れるのか⁇」

 

俺は本題に戻した

 

重巡航管制機が強いのは充分分かった

 

後は壊せるかどうかだ

 

「一つだけ方法が…だけど、これは高度な技術者、そして熟練パイロットがいる」


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