艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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69話 艦娘大運動会(5)

第二関門の平均台も難なくクリア

 

「さぁ‼︎最後の関門‼︎子供を抱っこしてゴールに向かうマイク‼︎」

 

「パパ〜‼︎」

 

「おいで‼︎」

 

隊長がたいほうを抱っこする

 

日常風景過ぎて変わりなく見える

 

「暁‼︎」

 

「司令官‼︎」

 

ラバウルさんが暁を抱き上げる

 

隊長と同じく、親子にしか見えないが、敢えて言っておこう

 

彼等は夫婦だ‼︎

 

「さぁ、おいで‼︎」

 

「きよまさおに〜ちゃん‼︎」

 

しかし何故か呉さんと文月は兄妹に見える

 

何故だ

 

何が違うのだ‼︎

 

「…」

 

「…」

 

そしてトラックさん

 

「な、なぁ…」

 

「提督、最近美味しそうになりましたねぇ〜」

 

トラックさんの前に立つ蒼龍

 

既にヨダレが垂れている

 

「悪いっ‼︎」

 

何とトラックさんは蒼龍を脇に抱え、ゴールに向かって行った‼︎

 

「提督、蒼龍は食べられませんよ⁉︎」

 

「食べないよ‼︎」

 

「でも提督、今日はカッコよくみえます‼︎」

 

蒼龍の言葉を聞いて、トラックさんも満更では無さそうだ

 

「順位を発表マイク‼︎一位‼︎ラバウルさん‼︎やはり元傭兵は色々と強い‼︎」

 

「ふふん♪♪レディを抱っこしてるもの‼︎勝って当然よ‼︎」

 

暁が胸を張っているが、暁は運ばれただけである

 

「二位はパパマイク‼︎彼も元傭兵マイク‼︎」

 

「おたのしみせっけいず」

 

たいほうはお楽しみ設計図を貰い、嬉しそうにしている

 

「三位は呉さんマイク‼︎」

 

「くっ…タブレットが良かった…」

 

何故か呉さんは膝から落ちた

 

「四位はトラックさんマイク‼︎蒼龍を抱えて良く頑張ったマイク‼︎折角なので、コメントをどうぞ‼︎」

 

「駆逐艦…引き受けてれば良かったぁぁぁあああ‼︎」

 

最近、トラックさんも呉さんもギャグキャラ要員になりかけているから怖い

 

「さぁ‼︎第二レースマイク‼︎」

 

 

横須賀

 

ワンコ

 

アレン

 

健吾

 

今回はレーンが一つ多い

 

「さぁ‼︎景品はこれマイク‼︎今回は着いた順から選べるマイク‼︎」

 

 

 

一…提督指定の体操着

 

二…提督指定の水着

 

三…あきつ丸の服

 

四…提督指定のセーラー服

 

五…提督指定のナース服

 

 

 

「…どれもいらねぇ」

 

「セーラー服だな」

 

アレンの言葉を聞き、血の気が引く

 

「ナース服がいい」

 

健吾、君はそんな趣味だったのか

 

「あきつ丸の服ね」

 

お前は見る限りそうだろうな

 

「水着、榛名は着れるかな⁇」

 

オーケー。全員変態だったな‼︎

 

「じゃあ体操着を貰う‼︎」

 

「変態」

 

「変態」

 

「変態」

 

「いいんじゃないですか⁉︎」

 

「テメェら…」

 

「スタートマイク‼︎」

 

もうヤケクソだった

 

隊長の時は、あんな良い景品だったのに‼︎

 

「おっと‼︎やはり元傭兵三人衆マイク‼︎第二関門まで難なくクリア‼︎問題は第三関門マイク‼︎」

 

「ちょ、ヤダ〜‼︎」

 

やはり横須賀は網くぐりで詰まっている

 

胸と尻が引っかかっている

 

周りには物凄いカメラのシャッター音が響いている

 

「若い男衆が多いので、今回は抱えて貰うのを変更したマイク‼︎」

 

「アレン、行ける⁇」

 

「だ、大丈夫…」

 

アレンは愛宕

 

「ぬぁぁあああ‼︎」

 

「ホレ、もう一踏ん張りダズル‼︎」

 

ワンコは榛名

 

「ぐぬぅぅううう‼︎」

 

健吾は大和

 

どう考えても無茶だろ…

 

「レイは私ですよっ‼︎」

 

鹿島だ

 

軽そうなので良かった…

 

「よし、行くぞ‼︎」

 

普段から抱いているので、鹿島の抱き方は大体分かっていた

 

「一位でゴールだ‼︎」

 

その時、小さな影が俺達を抜いて行った

 

「横須賀さんが一位でゴールマイク‼︎」

 

「はぁぁぁぁあああ⁉︎」

 

「何よ」

 

「おま…最後の関門は⁉︎」

 

「これよ⁇」

 

横須賀の手には、たまに工廠で出るペンギンのぬいぐるみが抱かれている

 

「き…汚ない…」

 

「私がルールブックよ⁉︎おーっほっほっほっほ‼︎」

 

「ムカつく〜‼︎」

 

「まぁまぁレイ。今晩これ着てあげますから、ねっ⁇」

 

鹿島の手には提督指定の体操着がある

 

「オーケー。チャラだ」

 

「あ、レイ。そのままこっち来て」

 

「お、おぅ」

 

横須賀に言われるがまま、会場を後にした

 

会場では、既にリレーが始まっている

 

 

 

 

言われるがまま横須賀に着いて行くと、格納庫に着いた

 

「来て…」

 

何故か分からないが、俺は今淡い期待を抱いていた

 

格納庫に入ると、一機の機体が駐屯してあり、隊長が機体に触れていた

 

「覚えてるかしら、このF-15S/MTD…」

 

「覚えてる。隊長が乗れば、最強の機体だ」

 

「マザーシステムはそのまんま。ステルスコーティングを施してあるわ」

 

「また、お前の力を借りる時が来た…頼んだよ、マザー…」

 

そう言って隊長は機体に頭を置いた

 

「これはね、みんなからの贈り物。ステルスコーティングはワンコ。ステルス戦闘システムはラバウル航空戦隊のみんなから。高解像ガンカメラはトラックさんから。味方管制システムは呉さんから。武器管制システムはレイから。エンジンは隊長の基地の妖精達から…そして私は金よ‼︎」

 

「何かムカつくな…」

 

横須賀は俺を無視して話を続けた

 

「この機体は生まれ変わったわ。名前も今はないわ。隊長、付けてあげて下さい」

 

「そうだな…」

 

隊長はしばらく考えた後、答えを出した

 

「F-15 SQ…だな」

 

「SQ…⁇」

 

「Snow Queen…雪の女王さ。白いボディに皆を統べる能力。そしてマザー…」

 

「なるほど…じゃ、今日からはマザーじゃなくてクイーンだな⁉︎」

 

《畏まりました。マーカス様》

 

「相変わらず聞き分け良いなぁ」

 

「隊長、この機体は現時刻を持って貴方の機体になります」

 

「有難く頂戴する」

 

これで隊長の機体が戻って来た

 

一安心、だな

 

「横須賀。お前そろそろ着替えろ」

 

「何でよ。動きやすいのよね、これ」

 

「襲われるぞ⁉︎」

 

「変態‼︎」

 

 

 

 

こうして、運動会は幕を降ろした

 

え⁇何処の基地が勝ったって⁇

 

ラバウルチームなんだな、これが

 

彼等の妻達も相当な腕前だった…と、だけ言っておく




お楽しみ設計図…何が出来るか分からない不思議な設計図

時たま出て来る謎の設計図

パパが一度入手した設計図にはジェットエンジンの設計図が入っていたり、他にも強力な艤装や機体の設計図が入っている事が多い

でもたまにはドラム缶レベルが出るけどご愛嬌

出所は横須賀曰く内緒らしいが、色んな所にある




提督指定の体操着…紺ブルマと体操着のセット

レイの好きなコスプレ

大人が着るとエロい

鹿島が着るとパツンパツンになる




提督指定の水着…スクール水着

ワンコが好きなコスプレ

榛名が着ると破れそうな位ムチムチになる




提督指定のセーラー服…普通のセーラー服

アレンの好きなコスプレ

アレンは愛宕と制服プレイがしたいらしい



提督指定のナース服…ピンク色で胸の所に余裕がある

健吾の好きなコスプレ

大和に恋の病を治して貰うらしい




提督指定のメイド服…白黒フリルのメイド服

作中には出ていないが、パパの好きなコスプレ

一度でいいから武蔵とご主人様プレイがしたいらしい




提督指定のスモック…水色オンリー

これも作中には出ていないが、ラバウルさんの好きなコスプレ

プレイではなく、見るのが好きらしい




提督指定の和服…橙色の和服

これまた作中には出ていないが、呉さんの好きなコスプレ

実は呉さんは鳳翔さんが好きだった

お母さんなのにおかしいね‼︎




提督指定の学ラン…あきつ丸の服に似てる

これも作中に出てないが、トラックさんの好きなコスプレ

飛龍に着せて、強気攻めプレイが好きらしい。ホモではなく、女の子が男装するのが好きらしい






F-15 SQ ”Snow Queen”…パパの愛機

F-15S/MTDが大幅改装され、みんなから色んなデータや装備を受け取った機体

ステルスコーティング…ワンコ

ステルス戦闘システム…ラバウル航空戦隊

高解像ガンカメラ…トラックさん

味方管制システム…呉さん

武器管制システム…レイ

エンジン…隊長の基地の妖精達

横須賀…金

架空機だが、実質最強の機体

ステルス機能を生かしつつ、無人機も管制しながら戦える

武器管制システムも素晴らしい出来で、敵に見合った武器をいち早く検索し、素早い攻撃が可能となる

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