グラウンドの中央に、先にカゴが付いた棒が数本立てられた
俺は実況席から立ち、マイクを持ってグラウンドの隅を歩き始めた
「さぁ、ルールは喧嘩をしない事のみ‼︎実質ほぼルール無用だぁ‼︎どのチームが多く入れられるのか‼︎玉入れ〜スタート‼︎」
合図と共に、各基地の艦娘達がそれぞれのカゴに玉を入れ始めた
「あぁっと‼︎空母達が艦載機を発艦‼︎どうやら爆撃機の様だ‼︎」
トラックチームの空母達
呉チームの隼鷹
その他屈強な艦娘達が艦載機を発艦
爆弾を抱える代わりに、玉を装着している
「空母達が反則スレスレの行動をする中、小さな勇者、駆逐艦達が一生懸命、一つ一つ玉を入れいます‼︎観客席の皆様、今一度、駆逐艦達に大きな拍手をお願いします‼︎」
会場で大きな拍手が起きる
霞やれーべ、暁達が一生懸命玉を入れているのを見て、空母の連中の怠け具合を見ていると、情けなくなって来た
「さぁ‼︎残り時間はあと少し‼︎ここでペースを上げて来たのは単冠湾チームだぁ‼︎」
「右に2度マイク‼︎」
「オーケーダズル‼︎」
霧島が計測をし、榛名が投げている
コンビネーションが素晴らしい
「さ〜ぁ‼︎いよいよ行方が分からなくなって来た所で終了〜‼︎妖精達‼︎カマーン‼︎」
玉を数える為の妖精達が、カゴの中に入り、一つ一つ出していく
「準備は整ったかな⁉︎じゃあ行くぞ‼︎い〜ち‼︎」
会場とグラウンドでカウントが始まる
二桁に突入し、まだまだ入っている玉を数えていく
「よんじゅうさ〜ん‼︎」
43個目で、最後のチームのカゴが空になった
「43個‼︎勝ったチームはトラックチームだぁ‼︎大きな拍手をお願いします‼︎」
「あそこにスティングレイがいます‼︎」
「コラ‼︎」
俺に向かって駆け出した蒼龍を、飛龍が襟首を掴んで止めている
「さぁ‼︎玉入れが終わった所でっ‼︎観客席のみんな‼︎小さな勇姿が見たいかぁ‼︎」
観客席から大声援が上がる
「オーケー‼︎その期待に応えよう‼︎小さな子が大活躍‼︎あ・ひ・る・お・い、だぁ〜‼︎」
グラウンドの中央に簡単だが、それなりの広さの柵が設けられ、その真ん中にアヒルが3羽放り込まれた
「ルールを説明しよう‼︎今回のアヒル追いは勝敗に関係はない‼︎だが‼︎アヒルを捕まえた子には賞品が出る‼︎いでよ‼︎豪華賞品達よ‼︎」
横須賀が喋っていた壇上に景品が置かれていく
アヒルのぬいぐるみ
お菓子
間宮の無料券二枚
どれも子供が好きそうな物ばかりだ
「最初にアヒルを捕まえた子から、賞品を決められる‼︎さぁ‼︎小さな勇者達の入場だぁ‼︎」
暁
たいほう
きそ
霞
れーべ
まっくす
Uちゃん
文月
秋月
照月
以下割愛
とにかく沢山集まった