艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、8話が終わりました

前回のラストでグラタンを作っていた人物の正体が、今回のお話で明らかになります

個人的に、料理が上手そうな艦娘にしました



この艦娘は、私自身初めて“掘り”を経験した娘でもあり、私自身の艦隊のエースでもあります



9話 理想の番い

「で、この娘は何処から来たか分からない…と」

 

「工廠の連中に内部点検と武装、後レントゲンも撮らせたんだが、敵性勢力の可能性は0%らしい」

 

数分前に定時報告で来た横須賀君に、彼女を見せていた

 

朝起きたらグラタンを作っていたと言ったら、横須賀君は鼻で笑った

 

「サイズ的には駆逐…」

 

「︎!!」

 

横須賀君が彼女に触ろうとした瞬間、それを払いのけて私の後ろに隠れた

 

「随分と怯えてますね」

 

「あの二人は大丈夫みたいなんだがな…」

 

「大丈夫、もう触らないから。君は何処から来たのかな⁇」

 

「…」

 

私の服の裾を掴んだまま、彼女は下を向いている

 

「大丈夫さ。彼は何にもしない」

 

「…」

 

「まぁ、今日の所はいいでしょう。艦娘である事には間違いないです」

 

「すまんな、手間掛けて」

 

「ちゃんと勲章保管して下さいよ⁇では」

 

横須賀君が去った後、私は彼女の頭を撫でた

 

不安なのが目に見えた

 

「今日のグラタン、美味しかったよ⁇」

 

「…」

 

言葉は発しないが、ちょっと嬉しそうにしている

 

「また作ってくれるかい⁇」

 

少しぎこちない笑顔で彼女は首を縦に振った

 

しかし、彼女は一体何処から…

 

とりあえず、工廠で結果をもう一度聞こう

 

”駆逐艦である事は間違いあらへん。せやけど、体はもとのデータより小型やし、もしかしたら声帯がイカれてるかもな”

 

「しかし…」

 

”言いたい事は…まぁ分かるわ”

 

胸がデカい

 

最初にグラタンとかを持って来た時でさえ、二度見した位だ

 

 

髪の毛が銀に近い白で、黒いタイツを履いている

 

が、やはり目立つ

 

「…」

 

「どうした⁇爆雷が気になるか⁇」

 

彼女は頷いた

 

「そうだなぁ…いつか潜水艦が攻めて来た時には、頼りになるかもな」

 

「これ…」

 

「喋れるのか⁇」

 

「うん…」

 

私は膝を折って、彼女の目線に合わせた

 

「名前は⁇」

 

「はまかぜ」

 

「はまかぜか。はまかぜは何処から来たんだ⁇」

 

はまかぜは驚くべき答えを口にした

 

「きのう、あなたにたおされた、しんかいせいかん…」

 

「おっと…そう来たか」

 

「でも、めがさめて、ひかりがみえて、ここについた」

 

「大丈夫。ここは敵も味方も関係ない」

 

「みんなをみてたらわかった。せんじょうなのにたのしそう」

 

「ここはな、戦場から一番遠い基地なんだ。昨日みたいな事が無けりゃ…だけどな⁇」

 

「ここにいていい⁇グラタンとか、またつくるから」

 

「あぁ、もちろん」

 

「よろしくね、え〜と…」

 

「みんなパパって呼んでる」

 

「よろしくね、パパ」

 

”提督、これがはまかぜの装備や︎”

 

 

 

ふらいぱん

 

おたま

 

なべつかみ

 

 

 

 

「またひらがな表示か︎!!」

 

”まぁ、戦いには向かんで”

 

「だろうな…ふらいぱんにおたまだもんな」

 

「パパ〜!!」

 

たいほうの声がし、背中が重くなる

 

「このこは⁇」

 

「この娘はたいほう。私の艦娘だ。後、あのメガネの人は武蔵」

 

「よろしくおねがいします」

 

「この娘ははまかぜだ。武蔵、食べるなよ⁇」

 

「食わん︎いつから私は大食いキャラになった︎」

 

「ははは…」

 

 

 

駆逐艦”浜風”が艦隊の指揮下に入ります︎!!




はまかぜ…ロリ巨乳のグラタンガール

パパが撃沈した深海凄艦から産まれた、体が一回り小さい浜風

たいほうと同じ位の身長だが、胸の成長具合は圧巻

料理がとても美味しい

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