艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、65話が終わりました

今回のお話は題名の通り、人をダメにする椅子のお話です

きその行動に注目


66話 人をダメにする椅子が欲しい乙女達(1)

「レイ、なぁにこれ⁇」

 

横須賀が工廠に来た

 

目の前にあるのは、相も変わらず布が掛かった何か

 

「”したい”か⁇」

 

「…えぇ。したいわ」

 

「んじゃ、座れよ」

 

布を外すと、マッサージチェアーが現れた

 

「座ればいいの⁇」

 

「そうだ」

 

横須賀が椅子に座ると、備えられたモニターを横須賀の前に移動させ、起動する

 

「何よ。自分がくつろぐ為に造ったの⁉︎」

 

「きそ。このスイッチだな⁇」

 

「そそ。オッケー」

 

後ろで作業をしていたきその言う通りにスイッチを押すと、モニターに何か映し出された

 

「映画ね。あら、私の好きな映画じゃない‼︎」

 

「じゃ、ごゆっくり…」

 

「え⁉︎なに⁉︎あらららら…」

 

マッサージチェアーは、的確にツボを刺激し、使用者を極楽へと誘う

 

しかも、手元からジュースが自動で出てくる

 

振動が緩やかになった時に音声で知らせ、ジュースを飲み、映画を見ながら、マッサージを堪能出来る

 

「あああああ…」

 

「今だきそ‼︎ロック‼︎」

 

「ロック‼︎」

 

「あら⁉︎ちょっと‼︎」

 

手首と足をロックし、きそと共にビデオカメラを起動しながら後ろから出撃した

 

「うへへへ…タプンタプン揺れてますなぁ…」

 

「良い絵が撮れるねぇ…へっへっへ…」

 

「ち…ちょっとととと‼︎何のつももりりり‼︎」

 

横須賀は連続で肩のツボを押され、上手く声が出せない

 

「普段の仕返しだよ‼︎その上下左右に揺れるオッパイをビデオに収めて、如何わしいDVD屋に置いてやるのさ、ウヒヒ‼︎」

 

「巨乳が裏目に出たね‼︎」

 

「く…くそそそそ‼︎」

 

怒りが込み上げるが、快楽に勝てない

 

「はぁ…もう諦めた…」

 

「後は絶頂してくれれば、良い絵が撮れる‼︎」

 

「このっ…」

 

横須賀は暴れるが、余程頑丈に造られているのか、全く外れる気配は無い

 

「きそ。パワーアップだ」

 

「オッケー‼︎」

 

きそはリモコンで、マッサージチェアーのパワーを上げた

 

「あっ…あっ‼︎アァー‼︎イッ…」

 

 

 

 

数分後…

 

「はぁ…はぁ…」

 

絶頂に至り、至福の横須賀がいた

 

「ま…マジすんません…」

 

「ごめんなさい…」

 

マッサージチェアーでも絶頂したのだが、本当に絶頂したのは、その数秒後の出来事だった

 

マッサージが終わり、息も絶え絶えで拘束が外された横須賀は、体をビクつかせていた

 

「ウヘヘへへ…良い絵が撮れましたなぁ‼︎」

 

「マッサージチェアーのデータも取れたねぇ‼︎」

 

「…この」

 

「イッた気分はどうですか〜⁉︎普段やられてる気分が少しは分かりましたか〜⁇」

 

「この…マヌケ親子が‼︎」

 

「ぶべらっ‼︎」

 

「あだっ‼︎」

 

俺は宙を舞い、きそは頭にゲンコツが飛んで来た‼︎


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