「妊娠をするには、男性が必要です。赤ちゃんを妊娠する為に、まずは私達が男性を沢山の愛で包んであげなければいけません」
「えっと…恋愛、だっけ⁇」
「そうです。きそは良く知っていますね‼︎」
「うん‼︎恋愛はいっぱい調べたんだ‼︎」
「うふふっ‼︎話を続けましょう。恋愛の次は”性交”と呼ばれる行為に入ります」
ここからが重要だ
子供達がどう取るかだ
「まずは男性の下腹部を…」
「次はこの液体の説明を…」
「そして、大体10ヶ月後に、赤ちゃんはめでたく産まれて来ます」
つい聞き入ってしまった
元とはいえ、流石は教官だ
まとめかたも素晴らしい出来だ
「鹿島よ。性交の時、どうしたら男を喜ばせられるのか教えてくれ」
「それは人によりますが、ここのポイントを…」
「鹿島」
「はい」
「授業をするのは大変結構。てかありがとう」
「ちゃんと教えないと、間違った方向に行きますからね」
「俺から二つだけ言わせてくれ」
「どうぞ」
「ちょくちょくそれで突くのやめてくんない⁉︎」
鹿島は授業中、手に持った教鞭でちょくちょく俺を突いたり撫で回したりしていた
「感じましたか⁇」
「…それとな‼︎何で武蔵がいるんだ‼︎」
指を差した方向には、武蔵が体操座りんしていた
「授業はみんなが受ける権利があるだろう‼︎」
「そうだな‼︎すまん‼︎」
武蔵に正論を言われ、すぐに折れた
「ここはどうです⁇」
「はひゃ…」
急に太ももをさすられ、力が抜ける
勿論鹿島の仕業だ
「こうして互いに触れ合い、気持ちの良い場所を探すのも大切な行為です」
反撃してやろうと思ったが、反撃した場合、子供達にとってはとんでもない場所をつねる事になるのでやめにした
「では、今日はこれ位でお開きにしましょう。ちゃんと授業を聞いたご褒美に、先程説明した”ゴム”を差し上げます‼︎これで遊んではいけませんよ⁉︎」
どこからとも無く持って来た段ボールの中から、一箱ずつ箱を取り出し、子供達に配る
最後に武蔵が受け取り、生徒が全員部屋を出た
残った鹿島と俺は後片付けを始めた
「何でそんなに持ってるんだよ…」
「いつかこんな日が来ると思ったんです」
「なるほどな…あ、そうだ、鹿島」
「はい⁇」
「男性の下腹部の器官って、何て言うんだ⁇」
イタズラ半分に聞いてみた
鹿島はホワイトボードを隅に置き、此方に寄って来た
目が怖い
「前立腺の事ですか⁇前立腺を弄ると強制的に…」
「アッ…アッ…アッーーーーー‼︎」
数分後、萎びた俺が畳に倒れていた
「私にセクハラなんて、10年早いです‼︎」
「燃え尽きたぜ…色んな意味で、真っ白にな…」
鹿島の授業が始まる少し前
グラーフはスカイラグーンに着いていた