艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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番外編 ダズル娘と純情ワンコ(アウトローマシマシ)(3)

「起きませんね…」

 

「シンデレラってのはどうやって起きるんだ⁇」

 

「でも…」

 

「ワンコがケッコンしてても、この子はこの先ずっとお前に愛情を向け続ける。それを受け止めるべきではないのか⁇」

 

「…」

 

「因みに言うと、俺は鹿島とケッコンしてからプリンツとキスした。大人のキスだ」

 

「…えい‼︎」

 

ワンコは目を閉じ、榛名の口にキスをした

 

「ふっ…それでこそ男だ」

 

目を覚ました榛名は、ワンコを抱き締め、更に深いキスを求めて来た

 

長いキスが終わると、ワンコはトロンとした顔をしていた

 

「提督っ‼︎榛名、嬉しいですっ‼︎」

 

「良かった…元に戻ったんだね‼︎」

 

抱き合う二人を横目に、スティングレイは部屋を出ようとした

 

後は二人の世界だ

 

「スティングレイさん‼︎ありがとうございます‼︎」

 

スティングレイは右手を軽く上げ、部屋を後にした

 

兵装のデータは机の上に置いて来た

 

ディスクなので、すぐ分かると思う

 

《レイ⁇今何処です⁇》

 

鹿島から無線が入った

 

「単冠湾の基地だ。もうすぐ帰る」

 

《プリンツとキスしたって本当ですか⁉︎》

 

「したよ。それが礼儀だ」

 

《うふふっ、貴方らしいですっ‼︎》

 

この前の一件から、鹿島は寛容になった気がするが、やはり鹿島以外とは一線を越えてはいけないと言う意識はある

 

「心配すんな。それ以上は絶対行かない」

 

《はいはいっ。貴方を信じてますよっ。今日の晩御飯はしゃぶしゃぶですよ‼︎良いお肉です‼︎》

 

「すぐ帰るよ」

 

無線を切り、フィリップに乗り、単冠湾を後にした

 

 

 

「提督…貴方には香取さんがいらっしゃいます。ですから…」

 

「僕は…榛名も好きなんだ。ずっと迷ってたんだけど、スティングレイさんの言葉で目が覚めたよ」

 

「…榛名、嬉しいですっ‼︎」

 

二人は見つめ合い、互いの息が顔にかかる位置まで近付いていた

 

そんな良い雰囲気の中、ワンコの顔を掴んだ榛名

 

「しっかし、人が寝ている時にキスするとか最悪ダズルな。無理矢理も良い所ダズル」

 

「な、治ってない‼︎」

 

「さぁ、今日は一緒に寝るダズル。榛名も愛してくれると約束したダズル」

 

軽々とワンコを肩に抱え、提督室から出る榛名

 

「今日は提督のハンマーで榛名を泣かすダズル。ははは」

 

「ヤダぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎」

 

榛名は自室にワンコを連れ去り、ドアを閉めた

 

「おぉ…提督のハンマーも中々ダズルな…」

 

「ひっ…」

 

「これで今まで香取を何回泣かせで来たダズル⁇えぇ⁉︎霧島にも世話になったらしいダズルなぁ⁉︎」

 

「ご、ごめんなさい‼︎」

 

「ははは。謝る必要は無いダズル。さぁ、榛名とアバンチュールダズル‼︎」

 

「うわぁぁぁぁあ‼︎」

 

 

 

…単冠湾は、今日も何とか平和である‼︎




ハンマー榛名…単冠湾の最強艦娘

ワンコが一番最初に手に入れた艦娘

撃沈数ナンバーワンの最強艦娘だが、性格と素行に大問題を抱えている

ワンコが香取とケッコンしてから更にハンマーを振り回す様になり、艦娘深海共々から恐れられているので、ワンコもスカイラグーンに連れて行けない

普通の榛名と違い爆乳

普通の榛名も大概巨乳だが、ハンマー榛名は更にデカい

ハンマーを振り回す度に上下左右に揺れる為、ワンコもスティングレイも満更でも無い様子

事ある毎にワンコに色仕掛けを仕掛けるが、ワンコからするとメチャクチャ嫌がる

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