「起きませんね…」
「シンデレラってのはどうやって起きるんだ⁇」
「でも…」
「ワンコがケッコンしてても、この子はこの先ずっとお前に愛情を向け続ける。それを受け止めるべきではないのか⁇」
「…」
「因みに言うと、俺は鹿島とケッコンしてからプリンツとキスした。大人のキスだ」
「…えい‼︎」
ワンコは目を閉じ、榛名の口にキスをした
「ふっ…それでこそ男だ」
目を覚ました榛名は、ワンコを抱き締め、更に深いキスを求めて来た
長いキスが終わると、ワンコはトロンとした顔をしていた
「提督っ‼︎榛名、嬉しいですっ‼︎」
「良かった…元に戻ったんだね‼︎」
抱き合う二人を横目に、スティングレイは部屋を出ようとした
後は二人の世界だ
「スティングレイさん‼︎ありがとうございます‼︎」
スティングレイは右手を軽く上げ、部屋を後にした
兵装のデータは机の上に置いて来た
ディスクなので、すぐ分かると思う
《レイ⁇今何処です⁇》
鹿島から無線が入った
「単冠湾の基地だ。もうすぐ帰る」
《プリンツとキスしたって本当ですか⁉︎》
「したよ。それが礼儀だ」
《うふふっ、貴方らしいですっ‼︎》
この前の一件から、鹿島は寛容になった気がするが、やはり鹿島以外とは一線を越えてはいけないと言う意識はある
「心配すんな。それ以上は絶対行かない」
《はいはいっ。貴方を信じてますよっ。今日の晩御飯はしゃぶしゃぶですよ‼︎良いお肉です‼︎》
「すぐ帰るよ」
無線を切り、フィリップに乗り、単冠湾を後にした
「提督…貴方には香取さんがいらっしゃいます。ですから…」
「僕は…榛名も好きなんだ。ずっと迷ってたんだけど、スティングレイさんの言葉で目が覚めたよ」
「…榛名、嬉しいですっ‼︎」
二人は見つめ合い、互いの息が顔にかかる位置まで近付いていた
そんな良い雰囲気の中、ワンコの顔を掴んだ榛名
「しっかし、人が寝ている時にキスするとか最悪ダズルな。無理矢理も良い所ダズル」
「な、治ってない‼︎」
「さぁ、今日は一緒に寝るダズル。榛名も愛してくれると約束したダズル」
軽々とワンコを肩に抱え、提督室から出る榛名
「今日は提督のハンマーで榛名を泣かすダズル。ははは」
「ヤダぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎」
榛名は自室にワンコを連れ去り、ドアを閉めた
「おぉ…提督のハンマーも中々ダズルな…」
「ひっ…」
「これで今まで香取を何回泣かせで来たダズル⁇えぇ⁉︎霧島にも世話になったらしいダズルなぁ⁉︎」
「ご、ごめんなさい‼︎」
「ははは。謝る必要は無いダズル。さぁ、榛名とアバンチュールダズル‼︎」
「うわぁぁぁぁあ‼︎」
…単冠湾は、今日も何とか平和である‼︎
ハンマー榛名…単冠湾の最強艦娘
ワンコが一番最初に手に入れた艦娘
撃沈数ナンバーワンの最強艦娘だが、性格と素行に大問題を抱えている
ワンコが香取とケッコンしてから更にハンマーを振り回す様になり、艦娘深海共々から恐れられているので、ワンコもスカイラグーンに連れて行けない
普通の榛名と違い爆乳
普通の榛名も大概巨乳だが、ハンマー榛名は更にデカい
ハンマーを振り回す度に上下左右に揺れる為、ワンコもスティングレイも満更でも無い様子
事ある毎にワンコに色仕掛けを仕掛けるが、ワンコからするとメチャクチャ嫌がる